現場でレンダリング!AR専用タブレットPCのこだわりとは
2012年6月5日

管理人のイエイリです。

このところ、当サイトではVR(バーチャルリアリティー)やAR(拡張現実感)、そして3DやBIMに関する話題が増えています。先週、Facebookを見ていたところ、面白いタブレット型パソコンを紹介している人がいました。

クレッセントが発売している「Rabbichant2.0」という機種で、カバンのように取っ手が付いています。

実は、このパソコンは、

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

AR、VR、3D専用のパソコン

 

なのです。

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AR、VR、3Dのために作られたタブレット型パソコン「Rabbichant2.0」(写真:家入龍太)

「CGを軽快に持ち運べる端末が欲しい」という現場の声に応えて開発されたタッチパネル搭載の高性能携帯端末です。

3Dグラフィックを軽快に扱うため、CPUには「AMD T56Nプロセッサー」(1.6GHz、2コア)を採用し、グラフィックボードには「HD6320 Graphics」を搭載。メモリーは4GB、OSはWindows7の64ビット版が使えます。

3Dの画像処理スピードが速いので、現場に3Dモデルを持っていって、いろいろな角度から確認したり、搭載されたカメラを使ってARで現場に3Dモデルを表示したりする作業が軽快に行えます。

また、製造業の設計現場では、このパソコンをモーションキャプチャーカメラと連動させてクルマの3Dモデルの中に入り、“クルマ版ウォークスルー”を行ったりすることもできるそうです。

このパソコンは、先週、東京・六本木で開催された「第8回GISコミュニティフォーラム」(主催:esriジャパン)の展示会場で公開されていました。ARのデモでは4枚のターゲットを使い、それぞれの上でCGの人形が踊るシーンを見せてもらいました。とてもスムーズな動きにビックリ。さすがパワフルなCPUとグラフィックボードを搭載していることを実感しました。

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「第8回GISコミュニティフォーラム」の展示会場でのデモ。4枚のターゲット上でそれぞれ別のバーチャル人形がダンスしていた

このパソコンは、AR向けにするため、構造にもこだわりをみせています。その1つは、

 

カメラが背面のど真ん中

 

に付いていることです。

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背面のど真ん中に配置されたカメラ

   
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クレッセントのブース    

カメラが真ん中にあること、ARで物体に接近したときも、画面の位置がずれないという利点があります。普通のパソコンやスマホにはない発想ですね。ちなみに価格は35万円とのこと。海外の工場に委託して生産しているそうです。

BIMソフトをこれに入れて現場で持ち歩くという使い方もできそうですね。

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