管理人のイエイリです。
昭和の風景や桜の季節、絶景の大自然など、映画やCMなどで目にする自然景観の多くは今、コンピューターグラフィックスによって作られているそうです。
イーフロンティアは8月3日に、これらの風景映像をリアルに作成する景観作成ソフトの最新版「Vue 10」シリーズを発売することになりました。
その新機能には、
ナ、ナ、ナ、ナント、
地形に沿った道路を作成
する「スプライン機能」など、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)やVR(バーチャルリアリティー)ソフトとそっくりなものが搭載されているのです。
Vue 10の新機能「スプライン」を使って作成した陸橋のモデル。大気や地形などの質感とともに作成し、オートデスクのSoftimageに読み込んだもの(資料:イーフロンティア。以下同じ) |
例えば、Vue 10には大気や地形、質感などによって、3次元CG上でリアルな自然景観を再現するための様々な機能を備えています。
複数のレンダリング結果を効率よく比較できる「レンダリングスタック」や、雲レイヤーの局所的コントロール、水中の光の反射や屈折を再現する「フィジカルウォーター」などの機能も付いています。
Vue 10で作成した大自然の風景 |
このほか、映画業界向けのソフトらしいのは、
風を使ったアニメーション
を作成できる機能が付いていることです。
Vue 10シリーズにはスタンドアローンで動作する「Vue 10 Infinite」(税込み12万6000円)と、これに加えて3ds MaxやMaya、Softimage、CINEMA 4Dなどに対応したプラグイン付きの「Vue 10 xStream」(同18万9000円)が用意されています。
こうなると、映画制作用のソフトなのか、BIMやVRの高品質なプレゼンテーションを作るためのソフトなのか、分からなくなってきそうですね。逆に言えば、BIMの技術を生かして、映画業界にも参入できることを、このソフトは教えてくれているのかもしれません。