BIM/CIMルームも完備!パーソンズ・ブリンカーホフを直撃取材
2013年6月18日

管理人のイエイリです。

今週から米国のBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)やCIM(コンストラクション・インフォメーション・モデリング)の最新動向を取材するため、米国に来ています。

6月17日(現地時間)、取材の第一号として直撃したのは、パーソンズ・ブリンカーホフ(Parsons Brinckerhoff)のロサンゼルス事務所です。

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パーソンズ・ブリンカーホフのロサンゼルス事務所が入居する高層ビル(写真:家入龍太。以下同じ)

ロサンゼルスのダウンタウンにそびえ立つ高層ビルにある同事務所のロビー脇には、

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

3Dプリンターで作った

 

トンネルボーリングマシンの模型が飾ってあったのです。

その隣には、地下鉄計画のホログラムが展示されています。正面から見ると上空からのロサンゼルスの町並みが立体的に見え、右側から見ると地下の計画が見えるというものです。一つのBIMモデルを元に作ったそうです。

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3Dプリンターで作られたトンネルボーリングマシンの精巧な模型

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 BIMモデルをもとに作られた地下鉄計画のホログラム

今回、取材をお願いした同社の主席VDC/BIMエンジニア、ラドマイヤー・ラジックさんは、事務所の中にある「ケイブ(CAVE=Collaborative Audio Visual Environment)」という部屋に案内してくれました。

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「ケイブ」と呼ばれる部屋。大きなスクリーンやドライビングシミュレーター用のハンドルなどが備えられている

部屋には大きな3Dスクリーンのほかパソコンやドライビング・シミュレーター用のハンドルやアクセルなどの機器が備えられています。

施主や各専門工事会社などのプロジェクト関係者をここに集めて、プロジェクトの設計や施工計画を確認したり、躯体と設備の干渉チェックや解決方法を検討したりするそうです。

パーソンズ・ブリンカーホフの社内にはロサンゼルス事務所のほか、ニューヨークやシアトル、デンバーの事務所にも同様な「ケイブ」が設置されており、各ケイブ間で通信回線を利用してテレビ会議を行うこともできるそうです。

ラドマイヤーさんはオートデスクのCIMソフト、「InfraWorks」や「Civil 3D」、「3ds Max」などを駆使して、地下鉄や高速道路、橋梁、トンネルなど、様々な土木インフラの設計を3Dで行っています。

道路工事の仮囲いの位置や

 

通行規制を行う車線

 

などをその場でスイスイと変えたりするのです。

まるで、建築設計者がお施主さんの前でBIMソフトを使って間取りや壁の位置などを変えるのと同じような感じでした。

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パーソンズ・ブリンカーホフの主席VDC/BIMエンジニア、ラドマイヤー・ラジックさん

いろいろと面白いプロジェクトの画像などもいただきましたので、後日、あらためてご紹介したいと思います。

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