私用スマホでメール確認!大成建設が9000人にBYODサービスを導入
2013年10月11日

管理人のイエイリです。

最近、「ビーワイオーディー(BYOD)」という言葉を時々、目にすることが多くなりました。これは「私用の機器を業務に利用する」ことを意味するもので、英語の「Bring your own device」の頭文字です。

大成建設は富士通の「FUJITSU Thin Client Solution モバらくだ for スマートデバイス」を導入し、10月15日から全社員約9000人にBYODサービスを提供することになりました。

その結果、同社の社員は、個人のスマートフォンやタブレット端末で、約80の社内システムにアクセスできるようになります。建築や土木部門などの外勤の社員も、出先で会社のメールチェックやスケジュール管理、勤務報告などを行えるようになります。

このシステムの中核は、

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

高速で画面を転送

 

する技術、「RVEC(レベック)」というものなのです。

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大成建設が導入したBYODサービスの概要(資料:富士通)

データセンターでは、大成建設の社内システムのサーバーと、これにアクセスする社内パソコンに相当するサーバーがあり、おなじみのウェブブラウザー「Internet Explorer」が稼働しています。

「モバらくだ for スマートデバイス」は、このInternet Explorerの画面だけを私用スマホに転送し、私用スマホから遠隔操作できるようにしたものです。

そのため、私用スマホ側には

 

データが残らない

 

のでセキュリティー的にも安全というわけです。

そのため、外勤の社員も移動中やすき間時間に私用のスマホなどで会社のメールをチェックしたり、スケジュールを確かめたりという作業を職場のパソコン同様に行えるようになります。

また、インターネットさえあれば、どこからもアクセスできるので海外出張中や育児休暇中、病気療養中といった場合でも、会社の状況を把握することができます。

同社では今後、このBYODサービスの提供を、グルーブ会社を含めて2万人まで拡大する予定です。他の業務システムにも展開する予定とのことです。ひょっとすると、ハイスペックのサーバーで稼働するBIMやCIMなどのソフトを、私用のタブレット端末で利用する、といったこともできるようになるのでしょうか。いよいよ、現場の最前線までIT化が進んできそうですね。

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