ショールームか新工法か? サンフランシスコで話題のグーグル船を突撃取材
2013年12月9日

管理人のイエイリです。

数カ月前から、米国のサンフランシスコ湾に停泊しているある“怪しい船”が注目を集めています。

サンフランシスコ市内から2連吊り橋のベイブリッジを渡ったところにある「トレジャーアイランド」の埠頭に係留されているもので、台船の上にはプレハブ工法のような4階建ての建物が載っています。

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サンフランシスコ湾のトレジャーアイランドに係留されている台船(写真:家入龍太。以下同じ)

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係留位置(資料:グーグルマップより)

この船にはグーグルが関与していると言われ、米国のウェブサイトやブログなどでは、「グーグルグラスのショールームだ」とか「海に浮かぶデータセンターだ」など、様々な説が飛び交っています。

また、最近、グーグルが工期、工費とも従来のほぼ半分にする革新的な建設手法を開発中とも伝えられており、

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

その実証実験の建物

 

ではないかという説もあります。

そこでイエイリは、先週、現地に直撃取材してきました。下がその写真です。台船の係留場所は、ベイブリッジの架け替え工事現場のすぐ近くです。

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グーグルが関与していると伝えられる台船。後方はベイブリッジの架け替え工事現場

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建物部分の拡大写真。規格化された部材を使い、自由度が高い建設工法とも言えないことはなさそうだ

先日、イスラエルの経済紙「GLOBES」のサイトが伝えたニュースによると、グーグルは「設計・施工プロセスを無限の設計の選択肢によって標準化するとともに、都市環境下でビルのユニークさをもった設計ができる」とありました。

建物の拡大写真を見ると確かに規格化されたプレハブ部材でできているようでもあります。複数パターンのプレハブ部材を用意し、これらを自由自在に組み合わせることによって、様々な設計に対応できる、とも言えないことはなさそうです。

また、建物の埠頭側は、なぜか足場で覆われており、はっきりと見ることはできません。ショールームにしては、足場が残ったままなのはオシャレではないような気もしますし、データセンターだとしたらさっさと足場など撤去して完成させればいいのに、という感じもします。

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埠頭側は建物のカムフラージュのためなのか、なぜか足場で覆われている

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現場の埠頭は立入禁止になっていた

もしかしたら、これはプレハブ部材の秘密を隠すための

 

カムフラージュではないのか

 

と、現場にいると、ますます怪しい気持ちが募ってきました。

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トレジャーアイランドからサンフランシスコ市内を臨む。左はベイブリッジ

海外の記事では、プレハブ部材を「コンテナを積んでいる」と表現しているものもありますが、私としては何か新しいプレハブ工法のような気がしてなりませんでした。

ちなみに、グーグルにメールでこの台船についての取材申し込みをしましたが、当然のことながら返信はありませんでした。皆さんはこの台船について、どう推理しますか?

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