管理人のイエイリです。
東京都品川区内で五洋建設が施工中の高層ビルでは、工場で製作されたプレキャスト部材を現場に運んで組み立てる方式が採用されています。
この工事では、プレキャスト部材の製造や取り付け状況について、工事関係者間でリアルタイムに情報共有するため、
ナ、ナ、ナ、ナント、
BIMによる進ちょく管理
システムが採用されているのです。(五洋建設のプレスリリースはこちら)
このシステムは、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)モデルで建築工事を統括管理する「五洋建設統合施工管理システム」(PiCOMS=ピーコムス:Penta-Ocean
Integrated Construction Management System)というものです。
BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)モデルで建築工事を統括管理するもので、その第一弾として「PiCOMS-PCa」を開発し、2019年9月から「武蔵小山駅前通り地区第一種市街地再開発事業施設建築物新築工事」で運用を始めました。
このシステムのおかげで、プレキャスト部材の製作や取り付けなど、工事の進ちょく状況が「見える化」され、管理業務量が従来に比べて約半分に減ったため、業務効率が大幅に改善したそうです。
BIMモデルを使った進ちょく管理システムは、わかりやすい半面、BIMツールの操作が難しかったり、専用のハード・ソフトが必要だったりという課題もありました。
そこで五洋建設では、職員や作業員が
タブレットでBIMにアクセス
し、3Dモデルの部材を選んで取り付け計画や実績を入力できるようにしたのです。
また、データの閲覧はQRコードを使って、スマートフォンからもアクセスできるようにしました。
その結果、BIMソフトの習熟や専用の機器は不要となり、誰もがBIMによる施工管理業務に参加できるようになったのです。
同社ではプレキャスト工事以外に、鉄骨工事など他工種にも「PiCOMS」を展開し、施工管理や品質管理の向上に取り組んでいく予定です。