デジタル野帳「eYACHO」で建設DXを! あの浮川和宣氏がオンライン記者会見
2021年7月16日

管理人のイエイリです。

MetaMoJi(本社:東京都港区)が大林組と共同開発したデジタル野帳「eYACHO」は、現場技術者が現場の情報を記録するのに欠かせなかった「野帳」を、iPad化したアプリです。

2015年に登場時にはまず、手書き文字やイラストなど紙の柔軟な使い勝手をiPadなどに置き換えることから始まり、翌16年にはクラウド対応、17年にはリアルタイム共有、18年には協力会社対応、19年には電子小黒板や大規模現場への対応と、機能拡張を続けてきました。

紙の野帳をiPad化したデジタル野帳「eYACHO」の現場活用イメージ。大林組の現場にて(写真:家入龍太)

「eYACHO」の進化(以下の資料:MetaMoJi)

2021年7月6日、2年ぶりとなるeYACHOのバージョンアップに関する記者説明会がオンラインで開催されました。

記者会見の冒頭に登場したのは、

ナ、ナ、ナ、ナント、

あの浮川和宣氏

だったのです。

記者会見でeYACHOのバージョンアップについて語るMetaMoJi代表取締役社長の浮川和宣氏

浮川氏と言えば、あの伝説のワープロソフト「一太郎」の生みの親として知られています。現在はMetaMoJiの代表取締役として、eYACHOやGENBA NoteMetaMoJi Shareなどの建設業関連のアプリを展開しています。

記者会見の中で浮川氏は、「建設DXを強力に推進する現場業務フロントエンドへ」と題して、eYACHOが建設DXを担う現場での“入出力装置”として進化し続けている旨を語りました。

では、いったい、今回のバージョンアップでどのような機能が追加されたのかを、eYACHOの開発担当者である今西信幸氏のプレゼンテーションで見てみましょう。

まず、記者たちを「あっ」と驚かせたのは、紙の帳票をスキャンして、eYACHO用に変換する「テンプレート作成支援機能」です。

単にOCR(光学文字読み取りシステム)にかけて線を認識するだけでなく、AI(人工知能)によって入力するエリアを自動認識してくれるのです。

そのため、四角形が二重になっている部分なども、入力欄の部分だけを抜き出してくれます。あとは、「日付」や「画像」など入力データの種類を各欄に指定していくだけで、eYACHOで使えるようになります。

紙の帳票をスキャンしたところ。解説は今西信幸氏

AIで入力欄だけを認識した(緑色の部分)

MetaMoJiの得意とする手書き文字の認識機能を活用した機能としては、書類を横断した全文検索機能も追加されました。しかも、様々な表記が存在する「さいとう」さんも、「斉藤」さんや「齊藤」さんなど異体字を横断して探してくれるので便利です。

手書きで「さいとう」と書いたところ。様々なさいとうさんの表記が表示される

書類上の様々な表記の「さいとう」さんを横断検索したイメージ

このほか、Excelのように表からグラフを作成する機能や、図面をレイヤー表示する機能、各種書類と図面ピンのリンク機能などが搭載されました。

表のデータからグラフを自動作成する機能

図面をレイヤー表示する機能

各種書類と図面ピンのリンク機能

業務のワークフローを支援する機能としては、書類の承認依頼を管理する機能やプッシュ通知機能、日報の帳票から協力会社ごとの人工(にんく)などを集計して月報にまとめる機能のほか、

外部システムと連携

して現場のデータを入出力する機能なども追加されました。

書類の承認依頼を管理する機能

日報から月報を自動作成するテンプレート

こうした機能拡張によって、eYACHOは自由に書ける紙の野帳をiPad化しただけでなく、建設DXを実現するワークフローを現場で担うシステムへと進化しつつあります。

そのため、2021年7月中旬には、「eYACHO認定技術者制度」も始まりました。

気になる利用料金ですが、以前と据え置きのまま1ライセンス2万8000円(税別。以下同じ)です。

また外部データ連携オプションは100ユーザーまで年間100万円、マイクロソフトのクラウド版「Office365」などとアカウント情報を自動同期する「Azure ActiveDirectory」との連携オプションは年間200万円となっています。

このあたりのクラウド関連料金は一見、高いようですが、建設DXによる生産性向上を真剣に目指すのであればかえって安いのかもしれませんね。

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