iPadとQRコードで公共座標系による点群計測! KENTEMが「快測Scan」を発売
2022年10月13日

管理人のイエイリです。

iPhoneやiPadの上位機種に搭載されている「LiDAR」による3D点群計測は、国土交通省の「i-Construction」施策でも、小規模工事での施工管理に正式に認められ、現場での活用が増えています。

そんな中、老舗ソフトベンダーのKENTEM(建設システム)も、iPad Proを使って現場を点群計測できるアプリを、2022年10月18日に発売することになりました。

iPad ProのLiDAR機能による現場の点群計測風景(以下の写真、資料:KENTEM)

iPad ProのLiDAR機能による現場の点群計測風景(以下の写真、資料:KENTEM)

その名も、

ナ、ナ、ナ、ナント、

快測Scan

と、同社のICT施工用アプリ「快測ナビ」を思わせる軽快なネーミングなのです。(KENTEMのプレスリリースはこちら

快測Scanで計測した3D点群データ

快測Scanで計測した3D点群データ

使い方は、iPad Proを点群計測したい現場や構造物に向けて、動画を撮るようにゆっくり動かしていくだけ。すると実物の現場の上に、計測された点群データが重なって表示されるので、どこまで点群が取れたのかが簡単にわかります。

点群計測が終わったら、「快測Scan」の画面上で土量計算などが行えるので、土捨て場の概略土量をすぐに知りたいときなどに便利です。

快測Scanによる土量計算

快測Scanによる土量計算

さらに点群計測中にQRコードを、「標定点」として点群データの中に写し込み、同社のクラウドシステム「KSデータバンク」にアップし、点群処理ソフト「SiTE-Scope」にダウンロードすると、公共座標系による点群データに変換できるのです。

QRコードの座標は「快測ナビ」によって別途計測し、KSデータバンクにアップします。

点群計測中に、現場に配置したQRコードを点群の中に移し込む

点群計測中に、現場に配置したQRコードを点群の中に移し込む

KSデータバンクによって公共座標系に簡単に変換する手順

KSデータバンクによって公共座標系に簡単に変換する手順

公共座標系の標定点として使うQRコードは、同社が独自に開発したもので、

中心に十字線

がかかれており、アプリはその中心位置を自動的に認識してくれるので、位置合わせの手間がいりません。

独自開発のQRコード。その中心には十字線が描かれており、アプリはその中心位置を自動認識する

独自開発のQRコード。その中心には十字線が描かれており、アプリはその中心位置を自動認識する

気になる快測Scanのお値段ですが、1ライセンス・年額で26万4000円(税込み)で、別途、KSデータパンクの契約が必要です。

また、標定点用のQRコードは「快測ScanメタルQRセット」として別売りされており、QRプレートと設置治具が10枚ずつのセットで5万5000円(税込み)となっています。

「快測ScanメタルQRセット」の内容

「快測ScanメタルQRセット」の内容

iPadなどで公共座標系による点群計測を行えるアプリとしては、オプティムの「OPTiM Geo Scan」が知られていますが公共座標系への変換にはRTK-GNSSを使っています。(詳しくは、2021年6月16日付けの当ブログを参照

一方、快測ScanはトータルステーションなどによってQRコードの位置を計測する必要がありますが、逆にGNSSの電波が届かない場所でも使えるのが強みと言えそうです。

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