PLATEAUでボリューム検討が秒速に! くわやが「キボミル」をリリース
2026年3月16日

管理人のイエイリです。

ここ数年、建築費は高騰し、以前のような感覚で計画すると「儲からないビル」ができてしまうこともあります。そこで建築計画の最初段階で大切なのは、「この土地にはどれくらいの建物が建てられるのか」というボリューム検討です。

ところが、これがなかなか大変な作業で、その土地について用途地域や容積率、建ぺい率、防火地域といったことを調べないといけません。さらには道路斜線、隣地斜線、北側斜線、日影規制など、建築基準法の高さ制限が絡んできます。

これらの情報源は自治体ごとに窓口が違ったり、資料の場所がバラバラだったりするので、土地の検討段階でも設計事務所にボリュームチェックを依頼することが多く、半日から1日くらいは平気でかかってしまいます。当然、コストもかかりますね。

そんなお困りごとを抱えたデベロッパーや建築設計事務所に朗報です。

くわや(東京都港区)が建築計画規模確認アプリケーションサービス「キボミル」をリリースしたからです。

このアプリを使うと、建築可能な建物ボリュームが、

ナ、ナ、ナ、ナント、

5クリック10秒で

分かるのです。(くわやのプレスリリースはこちら

建築計画規模確認アプリケーションサービス「キボミル」の画面イメージ(以下の資料:くわや)

建築計画規模確認アプリケーションサービス「キボミル」の画面イメージ(以下の資料:くわや)

使い方はシンプルで、まず地図上で対象となる敷地を選択します。するとシステムが、その敷地に適用される都市計画情報や建築基準法の高さ規制をもとに、建築可能な高さ制限形状を自動で検証します。

その結果、いわゆる“鳥かご”状のボリュームを確認できます。つまり、これまでのように都市計画図や条例を探し回らなくても、敷地ごとの規制条件をすぐ把握できるわけです。

さらに便利なのが、検証結果をFBX、OBJ、DXF、GLBなどの3Dデータとして出力できる点です。これらのデータは、3DモデリングソフトやBIMツールに取り込んで、そのまま建築計画の検討に活用できます。 現在、対象エリアはリリース時点で東京都23区となっています。

キボミルを使った場合の業務フロー。資料調べなどの単純作業が大幅に減り、ボリューム検討時間は約80%も削減できる

キボミルを使った場合の業務フロー。資料調べなどの単純作業が大幅に減り、ボリューム検討時間は約80%も削減できる

このサービスで注目したいのは、敷地や周囲の建物の形状を、国土交通省が推進する

3D都市モデル「PLATEAU」

を活用している点です。

敷地や周囲の建物形状には「PLATEAU」のデータを活用している

敷地や周囲の建物形状には「PLATEAU」のデータを活用している

「キボミル」は、PLATEAUの都市情報と敷地の属性情報を組み合わせ、独自の三次元検証アルゴリズムによって建築可能なボリュームを高速に算出しているとのことです。

PLATEAUというと、都市DXやスマートシティの文脈で語られることが多いのですが、建築企画の実務ツールとして使われ始めたのは興味深いところです。
都市データの実務活用が、いよいよ広がってきた感じですね。建築可能な高さ制限を形状を自動で検証します。

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