図面、パースを30秒で“建築写真”に! 設計、仕様は保つAIレンダラー「Real Shot」
2026年4月23日

管理人のイエイリです。

住宅や建築の提案で、完成イメージをお客さんにうまく伝えるのは、昔も今もなかなか骨の折れる仕事です。

図面だけでは伝わりにくいですし、CGパースをきれいに仕上げようとすると、ソフトの習熟が必要なうえ、素材設定や光の調整にも手間がかかります。

最近は画像生成AIもありますが、建物の形や窓の位置、アングルまで勝手に変わってしまうと、建築の提案資料としては使いにくい、という悩みもあります。

そんな実務者のかゆいところに手が届くレンダリングサービスが登場しました。 立面図やベーシックなCGパースを、

ナ、ナ、ナ、ナント、

30秒で“建築写真”に変身

させることができるのです。

2DCADの立面図を建築写真風に変身させた例(以下の資料:ARTISTIQUE)

2DCADの立面図を建築写真風に変身させた例(以下の資料:ARTISTIQUE)

このサービスはARTISTIQUE(本社:東京都三鷹市)が開発した「Real Shot」です。2026年4月10日にトライアル受け付けを開始しました。

建築業界向けの次世代AIレンダラーとして公開されており、パースを“建築写真”のような見え方に変えるのが特徴です。料金は1枚66円から、操作は1クリック、変換時間は30秒とうたっており、提案スピードを重視する設計者や営業担当にはかなり気になるスペックではないでしょうか。

「Real Shot」の操作画面。AIアプリだがプロンプトを文章で入力する必要はない

「Real Shot」の操作画面。AIアプリだがプロンプトを文章で入力する必要はない

「Real Shot」は、建築分野で使う元画像やパースを入力して使うサービスです。Jw_cadや3Dマイホームデザイナー、ARCHITREND
ZERO、ArchiCADなど、使い慣れたソフトで元になるパースや画像を用意し、「Real Shot」に投入してクリック操作で変換を実行します。すると約30秒で、CGパースというより実写に近い建築写真調のビジュアルが出てくる、というわけです。

元画像としては、白黒の立面図やCADパース、スマートフォンで撮影した外観・内観写真など、幅広く対応しています。プロンプトの入力も不要で、季節や時間帯をクリックで選ぶだけなので、だれでも使いやすいのもポイントです。

シンプルなCADパース(上)を建築写真風に加工(下)した例

シンプルなCADパース(上)を建築写真風に加工(下)した例

スマホ写真のビフォー(左)とアフター(右)

スマホ写真のビフォー(左)とアフター(右)

昼間(左)と夜間(右)を変えて仕上げた例

昼間(左)と夜間(右)を変えて仕上げた例

こう書くと、「生成AIに元図を投げて写真風に加工してもらうのと同じでは」と思う方もおられるでしょう。 しかし、「Real Shot」が実務者向きなのは、

設計部分をそのままキープ

してくれるところです。

内観パース(左)を写真化(右)した例。内装材などの建材は品番を指定するとその風合いを保つ

内観パース(左)を写真化(右)した例。内装材などの建材は品番を指定するとその風合いを保つ

例えば、外壁材などに実際の製品の品番を指定すると、建材の風合いを生かしたままレンダリングしてくれます。

一般的な生成AIでは、意図しない部分まで勝手に変わってしまい、設計図との整合が取りにくくなることも少なくありません。その点、「Real Shot」は改変を極限まで抑え、元の設計を忠実に維持したまま実写化するのが特徴です。

CGの専門担当だけに頼らず、営業や設計の現場で使える道具になれば、提案力の底上げにもつながります。実際、年間約90棟を手がける中堅工務店で、営業担当者7人が日常業務で活用しているとのことです。

本格的なBIMソフト顔負けのフォトリアルCGを量産できるとなると、これまで2D CAD中心でやってきた会社にも大きな追い風になりそうです。言わば、専用人材や高価な環境がなくても一気に表現力を引き上げられる“逆襲DX”の道具と言えるかもしれません。

気になる料金ですが、成果物の解像度に応じてポイントを消費するサブスクリプション制で、「Starter」は月額4900円、3000ポイント、1台から利用できます。

同社のウェブサイトでは1週間無料トライアルも用意しているので、気になる方はまず触ってみてはいかがでしょうか。

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