管理人のイエイリです。
現場監督の仕事は、本当にやることが多いですね。現場を歩いて確認し、写真を撮り、事務所に戻って整理する。さらに複数の現場を掛け持ちしていると、各現場への往復時間も加わり、なかなかの重労働になります。
Zen Intelligence(旧社名:SoftRoid。本社:東京都渋谷区)が開発したクラウド型施工管理システム「zenshot」は、現場で働く職人さんが360度カメラで現場を撮影し、現場監督はオンライン上でその3D映像を見ることで、「現場に行かない施工管理」を実現したサービスとして注目を集めました。(詳しくは2023年7月19日付の当ブログ参照)
このzenshotが、また面白い一手を打ってきました。
ナ、ナ、ナ、ナント、
フィジカルAIエージェント
として進化した「zenshot AI」を提供開始したのです。(Zen Intelligenceのプレスリリースはこちら)
これまでの「zenshot」は、現場で撮影した動画データを3Dのデジタルツイン化し、遠隔から確認できるのが強みでした。つまり、現場監督の“移動のムダ”を減らすことが大きな価値だったわけです。
しかし今回は、その先に踏み込みました。現場監督がデジタルツイン映像を肉眼で見てチェックする代わりに、フィジカルAIが現場空間そのものを理解し、現状を把握してくれるのです。
要するに、「この写真に何が写っているか」だけでなく、「ここは現場のどこか」「図面のどこに対応するのか」「前回と比べてどう変わったのか」まで含めて、現場が今どんな状況なのかを理解するわけです。
例えば、現場の危険箇所や安全措置の不備を見つけたり、現場の時系列変化から作業の進み具合を把握したりします。
また、設計図面から検査対象箇所を抽出し、検査基準と現場データを照合することもできます。さらに、日々の施工状況と設計図面をAIが読み込み、それに該当する施工管理記録写真を抽出することも可能です。
つまり、安全管理、品質管理、工程管理、施工管理記録といった
施工管理の自動化
に踏み込んできたのです。
前回は、「現場に行かない施工管理」によって現場監督の移動を減らせることがメリットでした。これに対して今回の進化は、「AIが現場を理解する施工管理」によって、現場監督の雑用を肩代わりするツールへ進化した、と言えそうです。
もちろん、これで現場監督が不要になるわけではありません。ただでさえ忙しく、パンク寸前の現場監督が、本当に重要な判断に専念できるよう、判断材料の整理をAIに手伝ってもらう。そんな役割分担を実現するものなのです。
人が足りない。でも品質は落とせない。そんな難題に対して、「zenshot AI」は希望のある一歩と言っていいでしょう。
移動のムダをなくす段階から、施工管理そのものを自動化する段階へ。建設現場のAI活用も、いよいよ本丸に近づいてきましたね。

























