管理人のイエイリです。
建設現場で点群データを活用する機会は、ずいぶん増えてきました。レーザースキャナーやスマホ型の計測機器で現場を3D化し、出来形管理や土量計算、BIM/CIMモデルとの比較に使う流れです。
ところが、点群を取った後の作業が意外と面倒です。どのデータが最新かを探し、ダウンロードし、フォルダに整理し、関係者に渡し、点群処理ソフトに取り込む。
さらに点群データは重いので、ダウンロードやアップロードの待ち時間も発生します。担当者にとっては、なかなか手離れの悪い仕事だったわけです。
こうした現場担当者の隠れたお困りごとを、点群システムベンダー同士の連携が解決してくれそうです。
福井コンピュータ(本社:福井県坂井市)の3D点群処理システム「TREND-POINT」やBIM/CIMコミュニケーションシステム「TREND-CORE」と、レフィクシア(本社:東京都港区)のスマホ点群計測システム「LRTK Phone」が、
ナ、ナ、ナ、ナント、
クラウド経由で
アプリ間データ連携できるようになったのです。(福井コンピュータのプレスリリースはこちら)
今回の連携を、現場目線で見るとこうです。
まず、レフィクシアの点群取得機器「LRTKシリーズ」で現場の点群データを取得します。そのデータをWEBサービス「LRTKクラウド」で扱い、福井コンピュータの「TREND-POINT」で点群処理に活用します。
つまり、LRTKで現場計測してクラウドに上げた点群データを、TREND-POINTが引き継ぎ、点群処理やBIM/CIMとの重ね合わせ、ヒートマップ作成などにつなげられるわけです。
クラウドを介したアプリ間連携によって、この流れを短くできます。クリック数やファイル移動時間だけでなく、「次は何をするんだっけ」と考える回数や、ダウンロード待ち、アップロード待ちのムダも減らせます。
巨大な点群データを他システムで利用するための、こまごました「点群バケツリレー作業」が一気に削減されることこそ、この連携の大きなメリットです。
この点群データ連携機能は2026年5月19日にリリースされました。利用には、レフィクシアの「LRTK Phone for FC」の購入が必要で、同製品は福井コンピュータスマートが運営する建設業特化型サービスプラットフォーム「FC Apps Direct」で取り扱われています。
さらに、実務上の活用イメージとして面白いのは、
一方通行で終わらない
ことです。
例えば、TREND-POINT側で不要点を除去した点群や、出来形確認に使う範囲、再計測が必要な箇所を整理し、それをLRTKユーザー側に戻せれば、現場では「次にどこを測るべきか」が分かりやすくなります。
電話やメールで「あの辺をもう一回」と伝えるより、ずっと確実です。
今回のTREND-POINT、TREND-COREとLRTKクラウドの連携は、点群データを“現場で眠らせない”だけでなく、現場と内業の連携を強化するツールとも言えそうですね。
【訂正】
初出時に「クラウド同士がつながる」という表現をしていましたが、正しくは「LRTKクラウドを介したアプリ間データ連携」でした。訂正します。(2026年5月26日15時30分)



















