3DGSをWebブラウザーで見て活用! アクティブリテックがビューワーを開発
2026年5月19日

管理人のイエイリです。

建設現場では最近、レーザースキャナーやドローン、360度カメラなどで、現場を点群や3Dデータとして記録することが増えてきました。さらに、点群を写真のようにリアルに見せる3Dガウシアンスプラッティング、いわゆる3DGSの登場で、「これでいよいよ、点群データを施工管理に使えそうだ」と感じている方も多いのではないでしょうか。

ところが、実務で使い始めると、意外なところで困ります。3Dデータはファイル名だけでは中身が分かりにくく、日付違い、現場違い、撮影場所違いのデータが増えると、後から探すのがひと苦労です。

しかも、専用ソフトが必要だったり、海外サーバーに置くのが不安だったりすると、発注者や協力会社との共有にもブレーキがかかります。

そんな3DGS活用のお困りごとに、アクティブリテック(本社:東京都新宿区)が1つの答えを出しました。

3D3DGSデータを、

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

Webブラウザー

 

だけで管理・閲覧できるビューワーを開発したのです。(アクティブリテックのプレスリリースはこちら

Webブラウザーだけで3DGSデータが見られるビューワーの画面(以下の資料:アクティブリテック)

Webブラウザーだけで3DGSデータが見られるビューワーの画面(以下の資料:アクティブリテック)

このビューワーは、3DGSをはじめとした様々な3Dデータを、WindowsやMacのPCや、スマートフォン、タブレットなどで閲覧できるものです。専用ソフトをインストールしなくても見られるので、現場事務所のパソコンや発注者のタブレット、本社の会議室などで、同じ3D空間を確認しやすくなります。

対応予定の形式は、PLY形式の3DGSデータのほか、リアルな3D空間を軽快に表示するためのXGRIDSのLCC、LCC2形式などです。従来の点群データそのものというより、“写真のような3D現場”を見て状況を確認するツールと言えます。

法人利用で国内サーバーでの運用ニーズにも対応し、サーバー構成や運用条件は企業ごとに相談できるとのことです。

3DGSデータの活用フロー

3DGSデータの活用フロー

機能もかなり実務寄りです。点群を中心に回転、パン、ズームできるフリーカメラのほか、WASDキーによるFPS形式の移動、等身大の一人称視点で空間内を歩けるアバターモードも備えています。現場をゲーム感覚で歩き回るように確認できるわけです。

さらに、2つの3Dデータを左右に並べ、中央のスライダーで見比べる比較モードも搭載しています。施工前後、改修前後、点検前後などを、写真を何枚も開かずに3D空間として比較できるのは便利そうです。

2つの3Dデータを見比べる比較モード

2つの3Dデータを見比べる比較モード

また、複数地点を登録して自動巡回するウォークスルー機能や、mp4、webm形式での録画にも対応しており、現場報告や営業資料づくりにも使えそうです。

このほか計測機能もあり、2点間の距離や3点以上を指定した面積、2点間の垂直方向の高さを測れます。計測結果はJSONやCSV形式で出力可能です。

加えて、3D空間上にピンを置いてテキストメモを残すノート・注釈機能もあります。JPEG、PNG、WebP、GIFなどの画像も複数添付できるので、点検箇所や補修予定を「3D空間上の付箋」として残せます。

3DGSの空間内をウォークスルーできる

3DGSの空間内をウォークスルーできる

距離や高さの計測機能

距離や高さの計測機能

3DGS空間に3Dモデルを配置したところ

3DGS空間に3Dモデルを配置したところ

そして、3DGSを日々の業務に使うユーザーにとってうれしいのは、

 

3DGSをサムネールで探せる

 

ことです。

ファイル名やURLだけでは分かりにくかったデータ内容も、サムネイル表示なら「これは1階の設備室だ」「これは先週の施工状況だ」と、見た目で判断できます。これは地味ながらかなり効く機能ではないでしょうか。

3DGSをサムネール化し、必要なデータを視覚的に探しやすい

3DGSをサムネール化し、必要なデータを視覚的に探しやすい

さらに、gltf、glb、obj、fbx形式のCGモデルを3D空間内に読み込み、移動、回転、拡大縮小して配置する機能もあります。既存空間の3DGSデータ上に、家具、設備、什器、看板、建築CGなどを重ねれば、改修後や設置後のイメージ確認にも使えます。

これまで3DGSは、「点群が写真のように見える」というインパクトで語られることが多かった技術です。しかし、建設DXで本当に大事なのは、その3Dデータを現場で探し、比べ、測り、記録し、共有できるかどうかです。

アクティブリテックの自社開発ビューワーは、3DGSを“見てすごい技術”から、“現場で探して使う技術”へ進める一歩になりそうです。点群活用革命は、いよいよ「見える化」から「使える化」へ。現場の3Dデータが、誰でも扱える日常の道具になる日も近そうですね。

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