オカショーが“AI社長”を導入! 岡田社長の分身と24時間、壁打ち相談が可能に
2026年6月4日

管理人のイエイリです。

建設会社の現場では、毎日のように小さな判断が発生します。お客様への返事、現場での段取り、協力会社との調整、社内ルールの確認など、「マニュアルには書いていないけれど、会社としてどう判断するか」が問われる場面です。

そんなとき頼りになるのが、社長の経験知です。しかし、社長がいつも近くにいるとは限りません。「こんなことを聞いていいのかな」「忙しそうだから後にしよう」と遠慮しているうちに、若手社員が指示待ちになってしまうこともあります。

注文住宅や店舗設計、オフィス施工、非住宅建築などを手掛ける福岡県大野城市の建築会社、オカショー(本社:福岡県大野城市)の岡田淳伸社長も、組織拡大を見据える中で、同じような課題に直面していました。

オカショー代表の岡田淳伸氏(以下の写真、資料:THA)

オカショー代表の岡田淳伸氏(以下の写真、資料:THA)

そこで同社は、

ナ、ナ、ナ、ナント、

「AI岡田社長」を導入

したのです。(THAのプレスリリースはこちら

「AI社長」の仕組みと使い方

「AI社長」の仕組みと使い方

「AI岡田社長」とは、THA(本社:東京都新宿区)が開発した企業専用AI「AI社長」を活用し、オカショー代表の岡田淳伸氏の考え方や経営視点を学習したAIです。

社員が業務判断やお客様対応で迷ったときの相談役として機能し、会社制度や就業規則に関する質問にも対応します。LINEなどのチャットツール上で使えるため、社員は普段のスマホ操作の延長で、気軽に相談できるのです。

施主から値引きを要求された時の相談例

施主から値引きを要求された時の相談例

仕組みとしては、THAの「AI社長」が、社長の理念、価値観、知識を学習した企業専用AIであることがポイントです。

様々な社内知識をAIが検索しやすいようにデータベース化する「RAG」技術を活用し、さらにヒアリングによって言語化された企業の価値観を組み合わせることで、その会社らしい回答を行えるようにしています。

つまり、単なる一般論を答える生成AIではありません。社員が「このお客様対応では何を優先すべきか」「この社内ルールはどうなっているのか」と聞いたとき、岡田社長の考え方やオカショーの社内知識をもとに、考えるヒントを返してくれるのです。

施主への対応でオカショーとして大切にすべきことの相談例

施主への対応でオカショーとして大切にすべきことの相談例

このAIは、社長の代わりに決裁するためのものではありません。むしろ、社員が社長本人に相談する前に、自分の考えを整理するための

“壁打ち相手”

として機能するシステムと言えるでしょう。

現場で迷ったとき、まずAI岡田社長に聞いて、会社の考え方や確認すべきルールを押さえる。そのうえで、必要なら上司や社長に相談する。そんな使い方が想像できます。

今回の取り組みは、社長の判断軸や会社の文化を、社員がいつでも参照できるようにする「経営ナレッジのDX」と言えそうです。若手社員が考え方を学び、相談の質を高める入口としては、なかなか面白いチャレンジですね。

THAはこれまで、食品、医療、商社など様々な企業向けに「AI社長」を開発してきました。自然を相手にし、多くの関係者が協力しながら仕事を進める建設業は、経験値に頼る部分が多く、判断も複雑です。その分、AI社長の導入効果も大きいかもしれません。

THA代表取締役の西山朝子氏

THA代表取締役の西山朝子氏

日ごろから社長ブログ、社内報、採用サイトの代表メッセージ、安全大会のあいさつなどで考えを発信している社長なら、こうした情報を「AI社長」開発の材料として活用できそうです。

これまでの情報発信は、顧客や採用希望者、社員に向けたメッセージでした。しかし生成AI時代には、それが社長の考え方を学習する“経営データ”にもなり得ます。

社長の分身AIが、社員を指示待ちから一歩前へ。建設会社のDXは、ついに「作業の効率化」だけでなく、将来の経営幹部を育てる「人材育成」の領域にまで広がってきました。

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