管理人のイエイリです。
道路工事や上下水道工事などで、バックホウを使って地面を掘るとき、現場で気になるのが地中の埋設物です。水道管や電力ケーブル、通信ケーブルなどを傷つけてしまうと、工事が止まるだけでなく、周辺地域のライフラインにも影響しかねません。
しかし、図面と実際の埋設位置が違っていたり、「たぶん大丈夫だろう」という思い込みがあったりすると、思わぬ事故につながることがあります。
そんな工事関係者にとって、力強い助っ人となりそうな新技術が登場しました。
掘削中に地中にある埋設管などを、
ナ、ナ、ナ、ナント、
地中レーダーで検知
し、アラートを出してくれるバケットなのです。(西尾レントオールのプレスリリースはこちら)
このバケットは、RodRadar(本社:イスラエル・Rinatya)が開発した埋設物検知センサー付き掘削バケット「LDR EXCAVATE(エルディーアールエクスカベイト)」というものです。西尾レントオール(本社:大阪府大阪市)が、このほどミニバックホーくらいの機種(Type1)のレンタルを開始しました。
この製品、単なる特殊バケットではありません。掘削バケットの底部に、RodRadarの独自特許技術である地中レーダーシステム「Live Dig Radar(LDR)」を搭載しているのです。
掘削中に埋設物を検知した場合、リアルタイムでオペレーターへ警告を発報します。警告の対象となるのは、埋設物の位置や深さです。
使い方はシンプルです。バックホウにこのバケットを装着し、通常の掘削作業を行います。掘削中、バケット底部の地中レーダーシステムが地中を検知し、埋設物があると専用タブレットを通じてアラートを出します。
オペレーターは、この専用タブレットによって掘削状況を確認できます。現場で必要なのは、「このまま掘り進めてよいのか」「いったん止めて確認すべきか」という判断です。その判断材料を、バケット側からリアルタイムに知らせてくれるわけですね。
もちろん、万能装置ではありません。埋設物の状態や土質などによっては、検知できない場合もあります。そのため、施工前の図面確認や試掘調査を不要にするものではありません。
しかし、この埋設物検知機能によって、図面と現場が整合しているかを確認したり、図面にない配管を見つけたりする手掛かりになれば、掘削作業の安心感はこれまでより高まりそうです。
このシステムは、海外では多くの現場で活躍していますが、
日本には初上陸
とのことです。
さらに、このバケットがレンタルで利用できる点も見逃せません。新技術をいきなり購入するのはハードルがありますが、レンタルなら、都市部の道路工事や上下水道工事、電力・通信設備工事など、埋設物リスクの高い現場で気軽に試すことができます。
埋設物事故は、現場停止や補修コストだけでなく、近隣対応や工程遅れにもつながる厄介なリスクです。そこに、掘削バケット自体が地中レーダーを備え、オペレーターに警告する仕組みが加われば、人の注意力だけに頼らない安全管理に一歩近づきます。
つまり、これまで土を掘るだけだったバケットが、地中の埋設物を“見張る”役目も担うようになったわけです。いやはや、バックホウの先端も、だんだん賢くなってきましたね。
このバケットは、2026年6月17日(水)~20日(土)に幕張メッセで開催される「第8回 国際 建設・測量展(CSPI2026)」で、西尾レントオールのブースに展示されます。展示場所は、屋内が展示ホール4のブースNo.12-71、屋外がブースNo.OD-32です。
ご興味のある方は、出掛けてみてはいかがでしょうか。






















