管理人のイエイリです。
建設プロジェクトでは、設計図や施工図、設備図などに、赤字やコメントで修正指示を書き込む場面がよくあります。ところが、図面の枚数が増えてくると、この作業がなかなか大変です。
「あの指摘は、どの図面に書いてあったっけ」「この赤字は、誰が対応するんだっけ」と、図面を1枚ずつ開いて探し回ることになります。
さらに、修正後の図面が出てくると、今度は新旧図面を見比べて、本当に指摘通りに直っているのか、余計な変更が入っていないのかを確認しなければなりません。
このチェック作業は、今も赤ペンによる書き込みや目視確認が主流です。時間も神経も使ううえ、指摘の拾い漏れや差分の見落としは、後工程での手戻りにつながりかねません。
そんな現場担当者のお困りごとに応えてくれる機能を、BuddyBoard(本社:名古屋市瑞穂区)が開発しました。
複数の人が図面に書き込んだ赤字やコメントを、
ナ、ナ、ナ、ナント、
AIが自動でリスト化
してくれるのです。(BuddyBoardのプレスリリースはこちら)
この機能は、同社が開発・販売する図面ナレッジプラットフォーム「BuddyBoard」の新機能「AI指摘リスト」として追加されたものです。現在はβ版として提供されています。
図面上に書き込まれた手書きやテキストによる修正指示をAIが検知し、指摘事項として自動でリスト化します。手書き文字もAIが読み取り、テキストに変換します。
つまり、図面上に散らばった“赤ペン先生のコメント”を、AIが拾い集めて、修正作業のToDoリストにしてくれるわけです。
「AI指摘リスト」では、リスト上の項目を選ぶと、図面上の該当ページ、該当箇所へ移動できます。単に指摘内容を一覧で見るだけでなく、「その指摘が図面のどこに書かれていたのか」まで確認できるのがポイントです。
また、その場で指摘内容を追記することもでき、作成したリストはCSV形式で書き出せます。これなら、社内の指摘管理表や確認事項リストに転記する作業も省力化できそうです。
BuddyBoardはもともとWebブラウザーからも利用できるため、現場事務所、本社、設計事務所、協力会社など、離れた場所にいる関係者が同じ図面を見ながら確認できます。
図面が修正された後の確認作業を楽にするため、新旧図面をAIが自動で照合し、変更箇所を検出する「AI図面比較」機能もβ版として提供されました。
使い方のイメージは、プロジェクト全体の古い図面セットと新しい図面セットをシステムに取り込むだけです。
するとAIが、対応する図面同士を自動で探し出し、変更された部分にマーキングして表示します。数百枚規模の図面セットでも、対応する地面をAIが特定するため、担当者が1枚ずつ探す手間を減らせます。
AIらしいのは、図面を見やすくするために「寸法線や注記の位置を直した」「図面全体を移動させた」といった変更は無視し、
“意味のある変更”
だけを抽出できることです。(BuddyBoardのプレスリリースはこちら)
ここが、従来の図面比較ツールとの大きな違いです。
図面全体が少し動いたり、寸法線や注記を見やすく整理したりしただけで、大量の差分が表示されると、担当者は結局、その中から本当に重要な変更を探さなければなりません。
「AI図面比較」機能は、こうした見かけの差分に惑わされず、実務上確認すべき変更を見つけやすくすることを狙っています。線種の変更のように、人の目では気づきにくい細かな修正も検出対象です。
AIが指摘を探す。手書きを読む。指摘事項を一覧化する。新旧図面の差分を見つける。
こうした面倒な作業をAIが手伝ってくれれば、人間は本来の検討や判断に、より多くの時間を使えるようになりそうですね。























