スペイン・バルセロナにあるサグラダ・ファミリアは、建築関係者なら一度は見ておきたい世界的名建築です。しかし、現地まで行くには時間も費用もかかります。
そんな折、アントニ・ガウディの没後100年を記念したイベントが東京・新宿で始まると聞き、一足先に行ってみました。
会場は、ヨドバシカメラが入るヨドバシ新宿西口駅前ビルの10階。オフィスが入居する一角です。ところが、中に入ってみると、絵画や模型などの展示品らしきものは見当たりません。
実は、この会場はサグラダ・ファミリアの内部を、
ナ、ナ、ナ、ナント、
超リアルに3D見学
できるVR体験用に用意されたものだったのです。(未来沢点のプレスリリースはこちら)
その会場は、未来沢点(本社:東京都新宿区)が2026年8月5日にグランドオープンする没入型VRシアター「WAHHHP(ワープ)」です。そのこけら落としとして上映されるのが、ガウディ没後100年記念のVR体験「永遠なるガウディ ~VRで辿る、サグラダ・ファミリアの奇跡~」という作品なのです。
VRゴーグルを装着すると、目の前には高精細で立体感のあるサグラダ・ファミリアの空間が広がります。歩くと、自分の位置に応じて視角や向きが自然に変わります。動きもとてもスムーズで、イエイリはVR酔いをまったく感じませんでした。
2014年に現地を訪れたことがありますが、まるでもう一度、サグラダ・ファミリアの中に入り、ステンドグラスや天井を眺めているような錯覚にとらわれました。
このVRシアターは、1人で黙々と楽しむVRとは少し違います。30分につき最大30人が同じVR空間に入り、互いの位置や動きを確認しながら体験できる「社会的没入型VR」なのです。
壁に近づくとメッシュが現れ、別の参加者に近づくと人のシルエットの輪郭が見えます。そのため、VRゴーグルを着けたまま会場内を歩いても、壁や人にぶつかりにくい仕組みになっています。
VRゴーグルのスピーカーから流れてくる解説の声やBGMを聞いていると、ガウディの世界にぐいぐい引き込まれていきます。
そして、100年前にタイムスリップして、路面電車にはねられて入院中のガウディから声をかけられ、
サグラダ・ファミリアを完成
させてほしいと頼まれる、ちょっとレアな体験も味わえます。
VR空間では、焼失した1926年のアトリエを訪れ、ガウディの創作の原点に触れることができます。代表作のグエル邸やカサ・バトリョの模型、効率的に荷重を支える形を探った有名な逆さ吊り実験なども登場し、ガウディの世界をじっくり堪能できます。
このイベントは2026年8月5日から12月31日まで、ヨドバシ新宿西口駅前ビル(東京都新宿区西新宿1-10-1)の10階で開催されています。JR新宿駅7番出口から徒歩1分という便利さも魅力です。
料金は一般が平日2500円、土日祝2800円。日本語のほか、英語、中国語、韓国語、フランス語の5言語に対応しています。建築関係者やガウディファンはもちろん、BIM/CIMやデジタルツインに関心のある人も、ぜひ一度、体験してみてはいかがでしょうか。
【イエイリの建設DX先読み】
今回の体験は、3D映画の先を行く「VR映画館」の可能性を感じさせました。VRゴーグルの中にコンテンツが入っているため、将来は同じ会場で、複数の人がそれぞれ別々の建築・土木コンテンツを選んで楽しむこともできそうです。
世界の名建築やトンネル、ダム、地下空間の現場、施工ステップなどを数十分で体験できれば、産業観光の新たなメディアとしても有望です。建設プロジェクトを「見る」時代から、「中に入って体験する」時代が、いよいよ始まりそうです。
























