BIMで建築が夢をみる
#89 国土交通省の最新動向:BIM導入のメリットの検証等に試行的に取り組む提案を8件採択
「令和2年度BIMを活用した建築生産・維持管理プロセス円滑化モデル事業」の採択提案の決定
国土交通省では、6月30日付けで、令和2年度BIMを活用した建築生産・維持管理プロセス円滑化モデル事業に応募のあった40件の提案について、学識経験者等による評価を踏まえた審査の結果として8件の採択提案を決定したと発表しました。
◇BIMを活用した建築生産・維持管理プロセス円滑化モデル事業ホームページ
国が当該検証等に要する費用を補助するもの
本稿でも継続して報告していますが、国土交通省の動きがより一層、具体的なものとなってきました。今回の発表は、建築BIM推進会議で策定された「建築分野におけるBIMの標準ワークフローとその活用方策に関するガイドライン(第1版)」(令和2年3月)に基づき、設計・施工などの一連のプロセスを横断してBIMを活用する建築プロジェクトにおけるBIM導入の効果検証や課題分析等を試行的に行う取組について、優れた提案を行った者に対し、国が当該検証等に要する費用を補助するものとなっています。
補助事業の概要について
令和2年4月23日(木)から令和2年6月1日(月)までの公募期間において
- BIMの活用による生産性向上等のメリットの検証
- BIMデータの活用・連携に伴う課題の分析等
について公募されました。補助金の額は、検証等に要する経費以内 かつ 5,000万円以下の額となっています。その結果、応募件数40件の中から8件が採択されています。
採択提案名+事業者の公開
審査結果を踏まえた令和2年度BIMを活用した建築生産・維持管理プロセス円滑化モデル事業の採択提案の詳細は
- 採択提案名
エービーシー商会新本社ビルにおける建物運用・維持管理段階でのBIM活用効果検証・課題分析 - 事業者
株式会社安井建築設計事務所、日本管財株式会社、株式会社エービーシー商会
のように公開されています。
採択された8件の提案事業の概要
採択された8件の提案内容は、各事業ごとにA4版のドキュメントとして公開されています。ここでの紹介図版は、「エービーシー商会新本社ビルにおける建物運用・維持管理段階でのBIM活用効果検証・課題分析」の一部です。