予選選考会結果発表
AIの活用方法がポイント、現実味・オリジナリティのある作品に期待
7月10日にボストンのMIT ILPで審査員による予選選考会が実施されました。国内外より多数の応募が集まり、22チームのエントリーが決定しました。今後は作品制作・提出およびノミネート審査を経て、11月のデザインフェスティバル2024-3Daysで最終審査と表彰式が行われます。
今回のテーマでは、AIの利用の仕方がポイントになり、UC-win/Roadと他のソフトをどう連携させ、現実味があり、かつ個性的でオリジナリティのある作品をどう作り出すかが重要になります。
▲7月10日に行われた予選選考会の様子
審査員:モニター下 池田靖史氏(審査委員長)、モニター左上 C・デイビット・ツェン氏、手前 コスタス・テルジディス氏
概要
応募作品課題
本コンテストは、BIM/CIMおよびVRの活用により、先進的な建築、橋梁、都市、ランドスケープのデザインを行なう学生を対象とした国際コンペティションです。課題とするテーマを具体的に示し、作品のデザイン性、アイデアの先進性やユニークさなどを競います。テーマに対して計画、設計、シミュレーションなどを実施し、総合的なデザインをVRデータで表現した作品を審査委員会が評価します。
提出作品としては、毎年のテーマとして提示される課題の内容をふまえて、VRシミュレーション、交通、橋梁・トンネル・道路構造、建築構造、環境、防災・避難など、最低2つ以上の設計結果を組み合わせたBIM/CIM活用データが求められます。フォーラムエイトのBIM/CIMツールとVRを大いに活用し、優れた作品制作および技術研鑽の機会としていただきたいと考えています。
作品制作にあたっては、各種ソフトウェア体験セミナーおよび技術セミナーが利用できます。また、BIM/CIM活用の観点から、異なる分野を専門とするメンバー同士でチームを作り、協働作業を行うことも奨励します。
Theme2024
Non-Human Agentと暮らす街
【主な貸与対象ソフトウェア】
- ■VRCGソフト UC-win/Road
3次元リアルタイム・バーチャルリアリティソフト。日本語・英語・中国語をはじめ多言語に対応。交通、道路、建築、環境、防災・避難などの様々なシミュレーションに活用可能。 - ■UC-win/Road 環境アセスプラグイン
UC-win/Roadの多様なリアルタイムシミュレーション機能を活用し、VRと簡易アセスメントを同時に評価可能なプラグイン。緑視率や日照障害の評価、太陽光パネルの反射光予測、壁面の日照・反射の検証が可能。
- ■3DCGソフト Shade3D
BIM/CIM対応、統合型3DCGソフト。モデリング、レンダリング、アニメーションから3Dプリントまでをそなえたオールインワンパッケージ。 - ■土木建築設計CAD UC-1シリーズ
橋台・橋脚・BOXカルバート・UC-1 BIM/CIMツール等、土木建築構造物の耐震設計・補強設計、3D配筋、図面作成プログラム。 - ■環境・エネルギー解析 DesignBuilder
光、温度、CO2 などの環境シミュレーション、省エネルギー建物設計を支援するシミュレーションソフト。
■耐震・構造解析 FEMソフト Engineer’s Studio®
審査員
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VDWC審査委員長池田 靖史 氏
東京大学 工学系研究科建築学専攻
特任教授 建築情報学研究室 -
コスタス・テルジディス 氏
同済大学設計創意学院 教授
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C・デイビット・ツェン 氏
国立成功大学 教授
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長倉 威彦 氏
マサチューセッツ工科大学
建築学科 准教授