Jw-cad 「面取り」コマンド 使い方を徹底解説!
2024年7月8日

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日常生活の中で四角い物をよく見ると、その角が直角のままではなく、少し丸みを帯びていたり、角が取れていたりすることに気づくかもしれません。これは「面取り」と呼ばれる加工です。デザインや設計の中でも、この「面取り」は非常に重要な役割を果たします。

Jw-cad を使って図面を描く際にも、「面取り」が必要な場面が多々出てきます。そこで登場するのが「面取り」コマンド。このコマンドを使うことで、角を丸くしたり斜めにカットしたりすることが簡単にできます。

この記事では、Jw-cad の「面取り」コマンドの基本的な使い方を徹底解説!しっかり「面取り」コマンドを学び、Jw-cad を使いこなせるようになりましょう!

目次

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1. Jw_cad 「面取り」コマンドについて

「面取り」コマンドとは?

「面取り」コマンドとは、指定した2線を伸縮して、角を丸くしたり、斜めにカットしたりする機能です。面取りの種類・寸法を指定することで、角を切り取る際の形や大きさを自由に変更できます。例えば、丸面取りを選択すると角が丸くなり、角面取りを選択するとシャープな斜めの角になります。
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また、「面取り」コマンド実行中、線や円・円弧の切断をすることもできます。切断については、「コーナー」コマンド内で解説しています。詳細は こちら からご覧ください。

「面取り」と「コーナー」の違いとは?

以前の記事の「Jw_cad 「コーナー」コマンドの使い方と覚えておきたい3つのポイントの記事」でも、「コーナー」と「面取り」の違いについて記載しました。
「コーナー」コマンドについては こちら からご覧ください。

「コーナー」と「面取り」では、角の「つながり方」が異なります。

「面取り」では、角面や丸面などの「面」でつなげますが、「コーナー」では、「線が伸びてつながる」状態となります。
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2. Jw_cad 「面取り」コマンドの使い方

Jw_cad で、面取りで指定できる種類は5つあります。

角面(辺寸法)

2線の交点から等しい距離に点を取り、その点を結ぶ線で角を斜めに切り取ります。一般的に、45度で直角を切り取る「C面取り」が多用されますが、鋭角や鈍角も可能です。

例:辺寸法10で面取りをする

  1. メニューバーから[編集]を 左クリック、プルダウンメニュー内の[面取]を 左クリック。
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    または、左ツールバーから[面取]ボタンを 左クリック。
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  2. 角面(辺寸法)を左クリックする
  3. 寸法に 10 を入力する
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  4. 1本目の線分を左クリックする
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  5. 2本目の線分を左クリックする
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    面取りが完了しました。
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    2線の交点から 10 のところで面取り処理ができました。
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角面(面寸法)

切り取った斜線の長さが指定した寸法になるように面取りします。面取り角度は2直線の中間角度で、円や円弧は選択できません。

例:面寸法10で面取りをする

  1. メニューバーから[編集]を 左クリック、プルダウンメニュー内の[面取]を 左クリック。
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    または、左ツールバーから[面取]ボタンを 左クリック。
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  2. 角面(面寸法)を左クリックする
  3. 寸法に 10 を入力する
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  4. 1本目の線分を左クリックする
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  5. 2本目の線分を左クリックする
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    面取りができました。
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    面の長さ 10 で面取り処理ができました。
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丸面

丸面は「R面取り」とも呼ばれ、図形の角を指定した半径の円で丸くします。選択した2つの線や円弧に接する円を使用し、半径は入力ボックスで指定します。
角が直角の場合、円の4分の1が角に配置されるイメージです。鋭角や鈍角の部分にも適用可能で、様々な角度で滑らかな面取りができます。
処理される丸面は、全て真円で処理されます。

例:半径10の円で面取りをする

  1. メニューバーから[編集]を 左クリック、プルダウンメニュー内の[面取]を 左クリック。
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    または、左ツールバーから[面取]ボタンを 左クリック。
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  2. 丸面 を左クリックする
  3. 寸法に10を入力する
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  4. 1本目の線分を左クリックする
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  5. 2本目の線分を左クリックする
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    半径10の円で面取りができました。
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L面

L面は、選択した2直線のコーナー部分を2本の直線でL字型に凹ませます。イメージとしては階段のようになります。

L面寸法は、寸法に入力した順番、直線を選択した順番で決まります。寸法に入力した順番や、直線の選択順番を間違えると、思い描いていた面取りと異なる形状になるので、気を付けましょう!

また、直線以外の円や円弧は選択できません。

例:角からX方向20、Y方向10のところでL面処理をする

  1. メニューバーから[編集]を 左クリック、プルダウンメニュー内の[面取]を 左クリック。
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    または、左ツールバーから[面取]ボタンを 左クリック。
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  2. L面 を左クリックする
  3. 寸法に、「20,10」と入力する。
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  4. 1本目の線分を左クリックする。(寸法20をとる)
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  5. 2本目の線分を左クリックする。(寸法10をとる)
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    面取りが完了しました。
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    角からX方向20、Y方向10のところでL面処理ができました。
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楕円面

角を丸くする処理としては丸面と同じですが、楕円面を使用すると、角が楕円形に面取りされます。

例:半径10の楕円で面取りをする

  1. メニューバーから[編集]を 左クリック、プルダウンメニュー内の[面取]を 左クリック。
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    または、左ツールバーから[面取]ボタンを 左クリック。
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  2. 楕円面 を左クリックする
  3. 寸法に10を入力する
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  4. 1本目の線分を左クリックする
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  5. 2本目の線分を左クリックする
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    半径10の楕円で面取りができました。
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楕円で面取り処理をする場合、同じ半径10であっても、処理する角の角度によって、結果が大きく異なります。

鋭角の場合
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鈍角の場合
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3. Jw_cad 「面取り」コマンドでエラー!原因とは?

Jw-cad で面取りコマンドを実行した時、「計算できません」というエラーメッセージが表示されることがありますか? image
これは、「選択した2つの線がどれだけ伸ばしても交点が見つからない」ことが原因です!

「面取り」コマンド実行には、2線がどこかで交差することが条件となります。平行線の場合は面取り処理ができないので、上記のようなエラー表示が出ます。
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もしエラー表示が出た時は、選択した2線が平行線である可能性が高いので、確認しましょう!

4. Jw-cad 「面取り」コマンドで作図をプロフェッショナルな仕上がりに!

今回の記事では、Jw-cad の「面取り」コマンドの基本的な使い方を解説しました。角面、丸面、L面、楕円面といった様々な面取り方法を使いこなすことで、作図の幅が広がります。それぞれの面取り方法の注意点も忘れずに覚えておきましょう。
Jw_cad で「面取り」コマンドを活用して、見た目が美しく分かりやすい図面を作成して下さいね!

詳しくは、システムメトリックスのウェブサイトで。

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