受賞結果
一般投票及び審査員の方々による厳正な審査の結果、グランプリ、2つの準グランプリ、アイデア賞、エッセンス賞、3つの審査員特別賞および、VRシステムオブザイヤーが決定しました。2024年11月13日、品川インターシティホールに於いて、表彰式を行いました。
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グランプリ(最優秀賞)
独立行政法人都市再生機構
うめきた2期地区まちづくりDXプラットフォーム
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3D都市モデルを関係者間の合意形成、スマートシティ形成に係る検討ツール及び設計・工事の生産性向上等に活用するため、「うめきた2期地区」の完成形をVR空間上に再現。公園エリアのメタバース体験から土壌汚染情報可視化システムの構築など幅広いユースケースも実施し、まちづくりDXプラットフォームとして継続活用が可能なものとなっている。
見どころ
9月6日に先行まちびらきを迎えた「うめきた2期地区(グラングリーン大阪)」の完成形をVRで再現しています。スクリプトを実行すると公園全体のウォークスルーやユースケースの概要がご覧いただけます。「うめきたの森」など現地ではまだ見ることができないエリアは必見です。
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準グランプリ(優秀賞)
三井共同建設コンサルタント株式会社
『BIM/CIMを活用した国土強靱化に向けた提案』~降雨時における安全で円滑な交通流確保に向けた提案~
近年、集中豪雨による被害が報告されており、適切な気象情報の共有化は重要である。そこで、降雨等の環境条件の違いが車両運転者に対して与える影響に関して、道路設計時に構築されたBIM/CIMモデルを有効に活用した走行シミュレーションにより検証し、今後の降雨時における走行速度(運転可能速度)への影響について検討した。
見どころ
道路構造や気象条件等の違いを検証するためのコースが作成されています。スクリプトを実行すると、降雨状況の設定や走行のイメージ、検証実験の詳細内容や結果についてみることができます。
準グランプリ(優秀賞)昭島渋滞シミュレーション製作委員会
住民参加による交通・景観シミュレーション
東京都昭島市に計画されている東日本最大規模の物流センターとデータセンターの建設に不安を抱いた住民有志が、開発の影響を可視化するためにUC-win/Roadを利用しました。住民参加で現状の交通量を調べ、開発事業者のアセス図書を基に発生交通量を試算し、3D-VRで現状と将来予測を可視化しました。
見どころ
交通シミュレーションに使用された昭島市の道路と街並みを見ることができます。エリアの特徴が詳しく再現されていて、スクリプトを実行することで制作の背景やシミュレーションの詳細を確認できます。
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アイデア賞
株式会社イシダ
トレー包装ライン提案におけるメタバース・VRの活用
お弁当トレー包装の自動化ラインの平面図による提案に加え、より実際のラインに近い形で、お客様にご覧いただけるようにメタバース及びVRを活用したライン提案の実現に向けたプロジェクトをスタート。機器を製作して設置するまで分からなかった部分が、見えてくることが期待される。また、VRデバイスを組み合わせて利用することで、機械設置後の通路幅や、圧迫感などを事前に検討することが可能となった。今後、メンテナンス教育での利用など、様々な用途での活用を検討していく。
見どころ
お弁当の製造設備が細部の設計まで詳細に表現され、メタバース空間で自由な視点で確認できます。コンベアを流れる容器にパスタや唐揚げを一定量ずつ入れる仕組みや、包装されて箱に積まれる様子がアニメーションで再現されていて、スクリプトを実行すると解説を見ることができます。
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エッセンス賞
熊本県玉名市
3D都市モデルを利用した人流データ可視化と玉名市メタバース
PLATEAUの3D都市モデルと来訪者の⼈流データを重ね合わせ、都市スケールでの空間の利⽤状況を可視化。これを踏まえたシミュレーション等を実施し、地域に賑わいをもたらす空間設計のEBPMを目指す。地域の景観やビジョンのメタバース化も行い、今後のまちづくりの検討や、NFTも活用して地域の魅⼒発信へ貢献することも期待される。
見どころ
観光名所の高瀬裏川水際緑地が再現され、花菖蒲を見るなどウォークスルーで公園内を散策できます。スクリプトを実行すると、人流の再現や制作中のメタバース空間でのゆるキャラとの会話、花火大会の全天動画、江戸時代の船着場の様子などを見ることができます。
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審査員特別賞 デザイン賞(関文夫氏)
沖縄県浦添市
浦添市基地跡地利用計画VRシミュレーション
返還が予定されている米軍基地跡地の将来像をイメージしたメタバース、VRシミュレーションを作成した。公共空間を中心に、浦添の伝統的デザインを取り入れたファサードやモニュメント、自動運転車を想定した道路計画、眺望に重点を置いた海沿いの斜面地の開発等、賑わいの創出を目指したまちづくりを表現している。今後、数年にわたり、関係者との合意形成を行い、適宜更新の予定。
見どころ
市域の14%に及ぶ広大なエリアの開発イメージが再現され、随所に浦添の伝統的デザインが盛り込まれているのが特徴です。スクリプトを実行すると、将来の街並みや土地の活用方法のイメージを見ることができます。
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審査員特別賞 地域づくり賞(傘木宏夫氏)
秋田県男鹿市
寒風山ジオサイト、赤神神社 五社堂メタバース・WebARプロジェクト
観光や教育を目的とし、寒風山での、過去に実際に起こった噴火の様子や、地形変化の様子をメタバースや、現地でのWebAR体験が可能。また、国指定重要文化財、赤神神社 五社堂では、鬼が積んだとされる999段の石段伝説のシーンをWebARでわかりやすく再現を行っている。今後については、脇本城跡の山城ならではの地形を赤色立体地図で再現し、過去の様子を再現するコンテンツについても構築を予定している。
見どころ
観光スポットにおける各種のARコンテンツを公開しています。噴火の様子や時代による地形の変化、赤神神社の鬼にまつわる伝説上のシーンを体験できます。
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審査員特別賞 Traffic simulation賞(原口哲之理氏)
KICT(Korea Institute of Civil Engineering and Building Technology)
VILS-マイクロシミュレーション連携によるV2I自律協調走行の検証
悪天候や障害物により自律走行車がセンサデータを取得しにくい場合に、インフラから情報を提供するV2I技術の検証を行っている。周辺交通をVILSにより仮想的に発生させることで、実車を使った実験中の事故を防ぐシステムを構築した。GPSとUC-win/RoadとVISSIMの三者をリアルタイムで連携し、実際の実験環境に適用して検証を進めている。
見どころ
V2I技術の検証を行っているテストコースを再現しています。スクリプトを実行することで実験内容やシステムの連携イメージを見ることができます。
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ノミネート賞
北京航空航天大学
スマートブレスレットを用いた自動運転時の運転引継ぎにおける安全性向上の検証
L3レベルの自動運転車両のドライバーが運転以外の行為を行っている際、回避警告をスマートブレスレットの振動で知らせることでスムーズに運転引継ぎを行い、安全性を向上させる研究を行っている。スマートブレスレットは反応時間を短縮させ、TTCの増加によって安全性が大幅に向上したことを示した。
見どころ
スマートブレスレットを用いた運転引継ぎの検証実験で使用したVRデータです。シナリオを実行することで実験のイメージと実験で用いた走行コースを体験できます。
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ノミネート賞
株式会社デンソー
身近な会社周辺道路での安全運転診断用ベースデータ構築
運転診断を目的としたドライブシミュレータの導入に合わせて講習用のVR空間のベースデータを構築した。デンソー湖西製作所から豊橋東製作所まで約4kmの道路構造と周辺景観を再現したほか、事故の発生が懸念される両敷地内の駐車場も含めている。今後はこのデータをベースとして運転診断を行うシナリオの作成を予定している。
見どころ
デンソー湖西製作所から豊橋東製作所までの広大なVR空間が再現されています。スクリプトを実行するとデータ作成の目的や導入予定の運転診断シナリオを確認できます。
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ノミネート賞
株式会社マリンサポートエンジニアリング
3Dモデルによる維持管理の新たな手法
斜張橋の詳細な3Dモデルを構築し、設計~施工~維持管理に至るまでの、橋のライフサイクル全体を管理する3D・VRシミュレーションを作成しました。リアルタイムのモニタリング、異常の早期発見、効率的な維持管理計画が可能です。今後は、クラウドとの連携や自然災害に対する予測シミュレーションを確立していきます。
見どころ
施工や維持管理における提案がシミュレーションで表現されています。スクリプトを実行することで提案内容や施工のイメージを確認でき、シナリオを実行してボタンをクリックすると、管理情報を閲覧できるようになります。
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ノミネート賞
University of Seoul
走行シミュレーションに基づく光州Jisan IC出口ランプの安全性検証
出口ランプが本線左側に設置される特殊なICを建設する際に交通事故や渋滞が懸念されるため、誘導標識の設置、カラーレーンの設置、誘導ポールの設置など様々な改善策を適用し、その効果を検証するための仮想走行実験を行った。夜間走行、オンランプでの渋滞、急な車線変更による割り込みなどの検証を実施している。
見どころ
高速道路の出口ランプの特徴的な構造が再現されています。スクリプトを実行することで安全対策の提案や検討内容を見ることができます。
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ノミネート賞
University of Seoul
PMシミュレータ実験に基づくPM歩道走行の安全性に関する検討
PMが歩道を走行する際の歩道幅や歩行者密度など、現実の走行条件に近い走行条件を実装し、電動キックボードシミュレータを用いてPMが歩道を走行する際の適正速度を解析した。その結果、歩道が狭く歩行者密度が高いほどブレーキやステアリングの操作、減速、衝突回数が増加した。今後は、事故データとリンクさせ、法規制の改正の基礎資料としたい。
見どころ
パーソナルモビリティが歩道を走行したときの被験者の挙動を検証したVRデータです。スクリプトを実行すると実験内容の確認ができ、シナリオを実行すると実験で使用したPMの運転シナリオを体験できます。
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ノミネート賞
金秀建設株式会社
名護本部線渡久地橋下部工工事
これは、沖縄県北部に位置する美しい自然に囲まれた町“本部町”に建設中の渡久地橋(とぐちばし)について地域住民向け説明資料として作りました。現場施工はA2橋台1基で最終的な完成形がイメージ出来るようにしたことと現場での施工検討や安全教育及び災害防止協議会・社内会議にも利用出来るようにしています。
見どころ
渡久地橋(とぐちばし)周辺の景観が再現され、どのような場所で工事が行われるか見ることができます。スクリプトを実行することで建設に着手してから完成までの一連の流れが確認できます。
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第3回VRシステムオブザイヤー
国土交通省 中国地方整備局
バックホウMG/MC体験シミュレータ
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バックホウのICT施工(MG、MC)体験を行うシミュレータ。インフラDX推進のため、未経験者や初心者向けのコンテンツとして、ICTバックホウの操作ガイダンスや半自動制御を模擬体験できる。半自動制御では、設計面に合わせてバケットやアームが動作するよう計算され、設計どおりの施工がシミュレートされる。
見どころ道路や橋梁をはじめとしたインフラの基礎、施工、維持管理等に関する教育コンテンツと、除雪やバックホウの訓練・安全教育のシミュレータで構成されています。シナリオを実行すると、舗装の構造や劣化、点検と補修のイメージを見ることができます。その他に、動画では橋梁インフラ、施工管理と安全対策、災害対応、除雪・バックホウシミュレータのイメージ、F8VPSでは機械設備、河川・道路施設の研修コンテンツを見ることができます。
賞品の通販ギフト券は辞退されました。
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