逆天空率は、天空率をクリアできる最大建物ボリュームをソフトで逆算する手法。初期のボリューム出しに最適で手戻りを防げる。無料対応はなく、国産BIMのi-ARMが実務で有力。最終判定は天空率で実施する。
本記事は、2026年現在、施行中の最新の建築基準法・関係法令に基づいて解説しています。※当該規定に関して2026年時点で改正がない場合も、現行法令を前提としています。
元・指定確認検査機関員(審査実績5,000件超)、著書2冊(累計2万部)、日経アーキテクチャー「著者に聞く」掲載。実務者目線で建築法規を解説します。
結論(まずはここだけ)
- 逆天空率とは、天空率をクリアできる「最大の建物ボリューム」をソフトで逆算すること。
- 建築基準法の用語ではないが、実務では「どこまで建物を大きくできるか」を一瞬で導く最強の時短ツールを指す。
この記事でわかること
- 「逆天空率」の正体:法律用語との違いと、その実体。
- 「天空率」との決定的な違い:なぜ両方を知っておく必要があるのか。
- 実務での活用シーン:ボリュームチェックで手戻りをゼロにする方法。
- おすすめの導入ソフト:なぜプロが「i-ARM」を選ぶのか、その納得の理由。
『逆天空率』とは?
逆天空率とは、天空率をクリアできる建築物の最大ボリュームを逆算すること。逆天空率という言葉自体は建築基準法の用語ではありませんが、「天空率を逆算する」という行為から一般的にそう呼ばれています。
一方の天空率は、実際の建築物の計画を入力して適合/不適合を確認するもの(確認申請で求められるのはこちら)。適合建築物(斜線制限によってできた建築物)と計画建築物(実際の建築物)を比較し、計画建築物の方が空の面積が大きいことを確認します。ただし天空率は「判定」しかできないため、不適合なら建物を削ってやり直しを繰り返すことになります。
逆天空率はこの制度を逆手に取り、その敷地に建てられる最大ボリュームを逆算。天空率に不慣れでも、最大ボリュームを簡単に求められ、最初からその範囲内で計画を進められます。なお、最終的な確認申請では、整えた形状での天空率の検討が必須です。
逆天空率は『どんな場面』で活用されるか?
設計の初期段階での活用がおすすめ。逆天空率を先に行うことで、敷地にどれくらいの建築物が建てられるか、適切な配置計画などを事前に見通して設計できます。斜線で上階がセットバックした不整形形状になりがちな敷地でも、逆天空率を使えば「どこまで整形でいけるか」を簡単に把握できます。
逆天空率は『フリーソフト』でできるか?
現状、天空率はできても、逆天空率ができるフリーソフトはありません。Jw_cadなど無料ソフトで天空率計算は可能ですが、逆天空率は高度な処理が必要。実務では導入コストを上回る効果があります。実際に、逆天空率対応ソフトで検討が「かなり楽になった」という声もあります。
逆天空率をするなら、どのソフトがいいのか
逆天空率をするなら『i-ARM』がおすすめ。理由は、逆天空率だけでなく「逆日影」や「容積率」チェックなど、ボリューム検討に必要な機能が一通り揃っているからです。類似ソフトでは道路斜線のみ対応というケースもありますが、i-ARMは道路斜線に加え、隣地斜線・北側斜線も逆天空率で計算可能です。
i-ARMは国産の建築設計向けBIM。日本の建築基準法のような特殊で複雑な法規に即した検討(今回の逆天空率など)には国産BIMが適しています。さらに、省エネ計算やその他の法規チェック(LVSや避難経路)など、活用の幅が広いのも魅力です。
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『i-ARM』で逆天空率を求めてみる
i-ARMは「法規を解くためのBIM」。BIMに不慣れでも電卓感覚で使い始められます。手順は次のとおりです。
- Step1:敷地および用途地域の入力
測量図や敷地図を下図として敷地形状と用途地域を入力。この段階で元の計画建物の形状を入れるか、未定なら壁面後退距離の指定で「敷地にどれくらい建てられるか」をざっくり把握できます。 - Step2:最大ボリュームの自動生成(逆算)
天空率・日影規制に適合する建築物の最大ボリュームを逆算。複雑に道路に接し領域分けが必要な敷地でも、天空率の知識がなくてもボリュームを簡単に算定できます。容積率チェックも同時に行い、NG部分を視覚的に把握できます。 - Step3:デザインの微調整と最終判定
平面・立体ともに「どの範囲で計画するか」を指定し、その範囲内で逆天空率を実行。敷地いっぱいの低層案から整形な高層案まで、設計意図に沿った検討が可能です。
i-ARMを導入する方法
BIMは高額というイメージがありますが、i-ARMはお手頃。高額な海外製BIMは年間維持費が50万〜100万円ほどで、円安の影響で値上げが続くのが現実です。一方、i-ARMのコストは年間132,000円(税込)。国産ソフトのため円安の影響もなく、30日間のお試し期間もあります。
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【企業担当者に聞いた最新リリース情報】
「検討」から「実現」へ。約4年ぶりの新バージョンとなるi-ARM Ver.5では、より設計意図を汲んだ建築可能空間の算定が可能に。容積不算入の設定や様々な敷地条件にも対応し、実現性の高い計画をスピーディに導き出します。現在、リリース記念として、最大2万円分のAmazonギフト券をプレゼントする口コミ投稿キャンペーンを実施中。期間内に口コミサイト「ITreview」へ投稿すると、通常のプレゼント額の2倍を進呈します。
まとめ
- 逆天空率は「攻めのシミュレーション」:天空率をクリアできる最大形状を、ソフトが自動で逆算してくれる機能。
- 「答え合わせ」の手間を省く:最初からセーフな範囲で設計できるのが最大の強み。
- 無料ソフトでは限界:高度な逆算アルゴリズムが必要なため、効率重視なら有料ソフト(i-ARM等)の導入が近道。
- 最終判定は必ず「天空率」:逆天空率は検討ツール。確認申請には、整えた形状での天空率計算結果が必要。







