横河ブリッジ、eYACHOで効率化・省人化と独自安全AIリスク評価
2026年6月15日

国内最大手の橋梁メーカー横河ブリッジがeYACHOを導入。帳票のデジタル化とシェアで現場を効率化・省人化し、自社災害データと連携した安全AIで独自リスクアセスメントを運用。導入経緯、活用、成果、今後を紹介。

インタビュー動画はこちら(YouTubeに移動します)

DX推進のためにeYACHOを導入

横河ブリッジ大阪工事本部では、約150人の従業員が橋梁工事の現場で活動。社員用に約150、協力会社用に約55のeYACHOアカウントを取得し、2022年4月に導入した。2021年度に「新技術を活用した現場業務省人化」を検討する中で、タブレット端末の有効活用に資するスマートコミュニケーションツールとしてeYACHOに着目。帳票のサインがデジタル化の鍵と捉え、大林組の現場で使用した経験を踏まえ本格採用に至った。

中村氏「日常的に使用する帳票はサインで効力を持ちます。この課題を解決するツールとして、現場で使用したeYACHOに注目しました。」

廣井氏「シェアノート機能で回覧・周知・打ち合わせ移動の手間や時間を削減でき、費用対効果の高さも魅力でした。」

現場の状況を考慮し、eYACHOのスムーズな導入を実現

導入時は、デジタル帳票の作成方法に柔軟性を持たせ、デジタル化に前向きなスタッフが多い現場から順次展開。作業指示書などの日常管理書類からデジタル化を進め、他の帳票は現場判断で運用。eYACHOで帳票を作成する方法に加え、紙帳票をPDF取り込みし手書き機能で運用する方法も併用した。ベテラン層も直感的操作で徐々に習熟し、協力会社からは「紙帳票には戻れない」との声も上がっている。

廣井氏「前向きなスタッフが多い現場からスタートしたことで、他現場への拡大が進みました。現在は橋梁ディレクターがバックオフィサーとしてデジタル化を調整・支援する体制です。」

この結果、サインや共有、共同編集の時間・場所の制約を解消し、ペーパーレスと業務効率化を推進。大阪工事本部では作業指示書・安全衛生点検書を100%eYACHOで管理している。

自社のデータベースを使った独自の安全AI運用を展開

帳票デジタル化・効率化に続き、安全AIを活用した独自のリスクアセスメントツールを構築。2024年4月に本稼働した。過去の災害事例に基づく「類似災害防止のための過去の事故事例にある遵守項目一覧」データベースを活用し、作業手順書作成時のリスク抽出や審査時の最重要項目確認に安全AIを用い、協力会社とも情報共有している。

中村氏「橋梁・鉄骨工事の当社災害事例や厚労省公表の土工事災害事例に発生要因を紐付けたデータを安全AIに取り込み、リスクを評価。若手や派遣、協力会社の安全教育にも補助教材として活用しています。」

廣井氏「抽出リスクに関連する当社のルールや通達を検索・確認できる点も大きなメリットで、安全ルールに触れる機会が増えています。」

参考)同社の労働災害・事故防止のための取り組みとして リスクアセスメントツール「安全 AI ソリューション」を開発

eYACHOでのデジタル帳票の運用方法

作業現場と店社で回覧する作業手順書、複数部門で回覧する安全衛生点検書のほか、以下の帳票をeYACHOで運用・管理している。

  • 施工計画書
  • 設計図書
  • 現場管理用の日常書類

eYACHO/安全AIの導入によって得られた成果

廣井氏「同一プロジェクト内の複数拠点管理が円滑化し、元請職員や協力会社の動きを詳細に把握可能になりました。安全AI導入で過去事例に向き合う機会が増え、安全意識が確実に変化。結果オーライではなく、適切なプロセスで安全管理に取り組めています。」

中村氏「どこにいても帳票共有でき、情報交換の質が向上。発表者モードの活用で遠隔現場の情報共有もスムーズになりました。若手が自発的に見やすい帳票を作成するようになり、DX推進に直結。社内研修でもeYACHOで共同報告書作成を実施しています。」

導入時の目標は一人あたり1日平均15分、3%の作業時間削減。大阪工事本部全体で普及した現在、タブレット活用とあわせて概算7~8%の削減を達成。今後、他部署連携や活用範囲の拡大でさらなる効率化を進めていく。

eYACHOへの要望と今後の活用ビジョン

廣井氏「取り込んだ帳票の編集をより簡単に。データの格納場所が一目で分かるようになると、必要時のアクセス性が高まり、さらに使いやすくなるはずです。」

中村氏「簡易的に月間工程が作成できる工程作成機能を搭載してほしい。将来的にはグループ会社との共同運用も検討しており、安全AIの横展開に対応できる体制を模索。ユーザーやアカウント管理の負担増を避けるサーバー構築方法などの検討が必要です。」

【お話を伺った横河ブリッジのお二人】 左:株式会社横河ブリッジ 大阪工事本部大阪工事第二部 部長 廣井宏治氏/右:株式会社横河ブリッジ 大阪工事本部大阪工事第二部 保全第一課長 中村善之氏

【お話を伺った横河ブリッジのお二人】 左:株式会社横河ブリッジ 大阪工事本部大阪工事第二部 部長 廣井宏治氏/右:株式会社横河ブリッジ 大阪工事本部大阪工事第二部 保全第一課長 中村善之氏

詳しくは、MetaMoJiのウェブサイトで。

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