フォーラムエイトは、宇宙開発における計画・設計・施工・訓練・運用を一つのデジタル環境でつなぐ「FORUM8 Space Digital Twin」のウェブサイトを公開しました。
コンセプトは「宇宙を、設計する。」です。
宇宙空間では、地上の建設現場のように「まず作って試す」「壊して確認する」「現場で修正する」といった方法を簡単には取れません。そこで重要になるのが、実際のミッションや施工に入る前に、様々な条件を仮想空間上で再現し、安全性や施工性、運用性を検証するシミュレーションです。
FORUM8 Space Digital Twinは、単に月面や宇宙空間を3Dで再現することを目的としたものではありません。月面基地や道路、発電・通信設備、着陸施設などを設計し、重力や地形、視界、通信遅延、ロボット挙動、施工手順などをシミュレーション。さらに安全性や経路、構造性能、危険箇所などを検証し、そのデータを教育訓練や遠隔共同作業、ミッション運用までつなげる「宇宙開発のためのエンジニアリング基盤」を目指しています。
サイトでは、この一連の流れを「Design(設計)」「Simulate(試す)」「Validate(検証)」「Operate(運用)」の4段階で紹介しています。
対象分野も幅広く、月面基地、月面ローバーや建設機械などのモビリティ、宇宙建設、建設・点検ロボット、道路や発電・通信設備などの宇宙インフラ、宇宙飛行士やオペレータ向けのミッション訓練までを想定しています。
こうした環境を支えるのが、フォーラムエイトが地上の社会インフラ分野で培ってきた各種技術です。
リアルタイムVRシミュレーションの「UC-win/Road」をはじめ、GIS・IoT・GNSS連携の「ForumSync」、構造解析の「Engineer’s Studio」、インフラ設計・技術計算の「UC-1」、3D空間構築の「Shade3D」、遠隔共同作業や教育・訓練に対応する「Metavania F8VPS」、AI技術の「F8-AI」などを組み合わせ、3D空間、設計情報、解析モデル、センサーデータ、AI、訓練環境を統合したデジタルツインを構成します。
フォーラムエイトはこれまで40年以上にわたり、都市、道路、橋梁、ダム、防災、自動運転などの分野で、VR、解析、AI、シミュレーション技術を展開してきました。
新サイトでは、こうした「地球で培った技術を、宇宙へ」という考え方のもと、社会インフラ分野で求められてきた安全性、再現性、説明可能性、合意形成のノウハウを、宇宙政策、ミッション計画、宇宙建設、研究・教育、新規事業などへ展開していく方向性を紹介しています。
宇宙では、現実で何度も試行錯誤することは困難です。
だからこそ、まずデジタルツインで設計し、VRで体験し、AIで分析し、シミュレーションで検証する。
「FORUM8 Space Digital Twin」は、月面基地や宇宙インフラを“見るための3D”ではなく、宇宙開発の構想を“検証可能な計画”へ変えていくためのフォーラムエイトの技術とビジョンを紹介するサイトです。






