CIMエキスパートの取り組みとCIMに最適なスペック
2014年10月27日

ThinkStation完全検証 ~CIM実践編、“SSDはマストアイテムか?” エイチエンジニアリングの取り組み
©DigitalGlobe / ©日本スペースイメージング

CIMによる設計を手がけている株式会社エイチエンジニアリング代表取締役社長の星野和実氏。いち早くこの分野の可能性に気づき、実務として多くの業務を手がけているCIMのエキスパートのひとりである。今回は業務にThinkStation P300を導入したばかりの星野和実氏に同社のCIMへの取り組みとCIMに適したコンピュータについてお話を伺った。

エイチエンジニアリング代表取締役社長の星野和実氏
エイチエンジニアリング代表取締役社長の星野和実氏

CIMとはBIMの土木版

建築の世界では3Dが進み、BIMという言葉も聞き慣れたものとなっているが、土木の世界でも同様の動きは加速している。こちらはCIM(Construction Information Modeling)と呼ばれ、地形とそこに建てる橋梁などの構造物との関係を3Dで設計しようというものだ。
実際の設計にはツールとしてAutodesk InfraWorksやAutoCAD Civil 3Dなどが使われる。BIMでの設計同様、3Dで設計していくことで平面図や断面図では気付きにくい問題も発見できることもメリットの一つ。構造物と設置場所の設計だけでなく、橋梁の架替であれば迂回道路の設計や、資材ヤードの準備なども含めた設計ができる。さらに時間軸を含めた設計も可能となる。
このように3Dで設計するために設計が進むと同時に立体的な完成映像を見せることがやりやすくなる。プレゼン用のイメージ画像や動画も設計データから作成するということも可能だ。さらに施工が進む際の時間軸まで取り入れることが可能になるため、工事の進行もわかりやすくなる。

エイチエンジニアリングの星野氏が作成した埼玉県所沢市の3Dデータを動画にしたもの
©DigitalGlobe / ©日本スペースイメージング
エイチエンジニアリングの星野氏が作成した埼玉県所沢市の3Dデータを動画にしたもの

土木設計となるとクライアントにプレゼンするだけでなく、大規模な土木工事となると周辺住民への説明会などにも資料として必要になることも多い。そこに設計図面から作成した完成イメージを3Dで見せることで、説明会の現場において理解を深めるために大きな力を発揮する。
逆に最近ではプレゼンや説明用資料としてデータの作成を開始し、そのまま設計に移行するというケースも多くなっているという。
また、3Dで設計するため、データ作成の手間はかかるものの、土木には欠かせない建設残土の量も正確に計算できる。残土を計算するには、通常設計に用いられるサーフェスデータをソリッドデータに変換する必要があり計算処理は膨大なものとなるが、建設残土の量をゼロに近づける設計ということも可能となっている。

続きは、レノボ・ジャパンのウェブサイトで。

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