「HOUSE-省エネ」に冷暖房費計算機能を新たに追加
2014年12月15日

戸建て住宅の省エネルギー計算ソフトウェア「HOUSE-省エネ」

冷暖房費計算機能を新たに追加

このたび、株式会社建築ピボット(本社:東京都文京区 代表取締役社長:千葉貴史)は、戸建住宅の省エネルギー計算ソフトウェア 「HOUSE-省エネ」の新機能として、 年間の概算冷暖房費計算および年間暖冷房負荷計算を追加いたしましたので、下記の通りお知らせ申し上げます。

HOUSE-省エネの操作画面

HOUSE-省エネの操作画面

「HOUSE-省エネ」の概要


「HOUSE-省エネ」

      は、エネルギーの使用の合理化に関する法律(省エネルギー法)および、 住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)に準拠した計算を行います。 材料を選択し、間取り図を描くような直感的な操作で建物モデルを作成して計算を行います。外壁、屋根、開口など外皮の面積はソフトが集計し、熱橋部も自動判定します。 計算結果はリアルタイムに確認でき、計算書や、プラン別性能比較表を作成します。 設計変更にも柔軟に対応でき、計算書作成作業を大幅に効率化できるだけでなく、様々なシミュレーションが可能な設計支援ソフトです。

      • 建物モデルを入力しながら、計算結果をリアルタイムに表示できます。形状や材料を変更したときの計算値の変化を随時確認できるので、意匠的な検討と省エネルギー性能の検討が同時に行えます。
      • 性能基準の計算なので、各部材に適した無駄のない断熱材の厚さを検討できます。
      • 木造の他、鉄骨造、RC/SRC造の計算ができます。RC/SRC造の場合は柱や梁の熱橋を自動判別します。
      • 平成25年省エネ基準と平成11年省エネ基準の両方の計算ができ、詳細な計算書を作成します。
          ・平成25年省エネ基準  :外皮平均熱貫流率(UA値)、 平均日射熱取得率(ηA値) ・平成11年省エネ基準  :熱損失係数(Q値)、 夏期日射取得係数(μ値)
    • 各設計案の省エネ性能をわかりやすく比較した、プラン別性能比較表を作成します。説明資料としても利用できます。

今回の新機能 冷暖房費計算


    外皮の断熱性能から年間の概算冷暖房費および年間暖冷房負荷を計算し、グラフや表で分かりやすく表現した資料を作成します。 設計案別の検討や改修前後の比較検討などができ、施主への説明資料としても利用できます。
年間暖冷房負荷と概算冷暖房費比較表

年間暖冷房負荷と概算冷暖房費 比較表

建物モデルから面積や熱橋長さを自動集計してUA値、ηA値を計算


      ●建物モデルで新基準UA値、ηA値を計算

        材料が設定された壁や屋根の部材、基礎を入力し、建物形状をモデリングします。外壁や屋根、開口など外皮の面積は、モデルから自動集計されます。 また、RC造、SRC造の場合、床スラブや柱、梁などによって熱的境界に生じる熱橋の熱橋長さは、モデルから自動判別されます。 木造、鉄骨造、RC造、SRC造などさまざまな構造形式に対応し、混構造の建物も計算できます。

●Microsoft Excelで計算書作成

      入力データから計算結果までがわかる計算書をMicrosoft Excelデータで作成します。 計算書には、モデルから計算された結果と、基準の適否が一目でわかる計算結果概要のほか、外皮の面積表、開口部の仕様一覧表、壁等の熱貫流率計算表などの詳細な計算内容が出力されます。 また、2つのプランの結果を比較した、プラン別省エネ性能比較表も作成できます。

計算書作成の効率化だけでなく設計シミュレーションにも活用できる


      建物モデルでのUA値、ηA値計算は、設計変更にも柔軟に対応でき、計算書作成を大幅に効率化できます。 また、UA値、ηA値、冷暖房費などは随時計算させることができ、即座に表示されます。モデリングしながら計算結果を確認できますので、 意匠的な検討と省エネルギー性能の検討が同時に行えます。断熱材の適切な厚さ、日よけの効果や建具の性能などをシミュレーションできます。届出書類作成だけでなく、設計のあらゆる段階で活用できます。

改正基準(平成25年基準)と改正前基準(平成11年基準)の両方に対応


        平成24年度の省エネ法の改正にて、省エネ基準の見直しが行われました。建築物(非住宅)の新しい基準は、平成25年4月1日より、住宅は平成25年10月1日より施行されました。 新しい基準は、建物の一次エネルギー消費量を指標とした基準と、外皮の熱損失に係る基準の2本立てになりました。 設備のエネルギー基準であるCECが廃止され、これまで設備機器の種類ごとに5つに分かれていた基準が、建物全体としての一次エネルギー消費量に統一されました。 住宅の外皮基準であるQ値(熱損失係数)、μ値(夏期日射取得係数)は、改正後はUA値(外皮平均熱貫流率)、ηA値(平均日射熱取得率)に置き換わりました。
省エネルギー基準改正の概要

省エネルギー基準改正の概要

      平成25年改正省エネルギー基準の経過措置として、住宅は平成27年3月31日までの期間は、平成11年基準による届出も可能とされています。

「HOUSE-省エネ」

        は、同じ建物モデルで、平成25年基準のUA値、ηA値計算と、 平成11年基準のQ値、μ値計算の両方を行えます。経過措置の期間は必要に応じて切り替えて利用できます。
住宅の省エネルギー基準施行スケジュール

住宅の省エネルギー基準施行スケジュール

    平成11年基準のQ値、μ値を計算し、「品確法」の「住宅性能表示制度」の温熱環境、省エネルギー対策等級を判定し、判定表や計算書、プラン別性能比較表を作成します。

Webプログラム(住宅・住戸の外皮性能計算)の入力シートも出力可能


独立行政法人建築研究所

      のホームページで

「住宅・住戸の外皮性能計算プログラム」

      (以下、外皮性能Webプログラム)を公開しています。 この外皮性能Webプログラムは、外皮基準の判定と一次エネルギー消費量算定に必要な外皮性能を計算します。

●住宅・建築物の省エネルギー基準及び低炭素建築物の認定基準に関する技術情報 http://www.kenken.go.jp/becc/index.html

      この計算に必要なMicrosoft Excelの計算条件入力シートを

「HOUSE-省エネ」

    を利用して作成することができます。 作成した計算条件入力シートをXMLファイルで書き出し、外皮性能Webプログラムにアップロードして計算を行います。

準拠している基準等


一般財団法人 建築環境・省エネルギー機構

       発行 基準解説書

        「平成25年省エネルギー基準に準拠した算定・判断の方法及び解説 Ⅱ 住宅」
        (以下は、平成21年省エネルギー基準対応)
        「住宅の省エネルギー基準の解説(改訂第3版)」
          「住宅の省エネルギー措置の届出の解説」

・法律

        住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)
        エネルギーの使用の合理化に関する法律(省エネルギー法)

※上記図書に準じた計算に必要なデータは本ソフトウェアに含まれていますが、図面からの各入力項目の拾い方、届出書の作成方法等につきましては上記図書をご参照下さい。

価格と購入方法


      ●価格
「HOUSE-省エネ」 新規購入価格   定価60,000円(税込64,800円)
      ●購入方法

オンライン販売(http://online.kozo.co.jp/)

        および全国の当社製品取扱い会社を通じて、ご購入いただけます。
      「HOUSE-省エネ」の既存ユーザーの方は、無償アップデートで、新機能を利用きます。

詳しくは、建築ピボットのウェブサイトで。

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