グレバートはCADとBIM間で起こるワークフローの問題を解決していきます
2020年3月24日

  • BIMプロジェクトのDWG図面作成におけるクラス最高のソリューションの構築を熱望した、ARES Commander 2020で発表される新しいBIM(Building Information Modeling :ビルディング インフォメーション モデリング)機能
  • ARES CommanderのBIM機能は、業種向けアプリケーション開発者も利用可能です。

デスクトップ・モバイル・クラウドにおいて、高性能なCADソリューションを開発したパイオニアであるグレバート社は、2019年11月20日に、同社の主力製品のARES Commander向けのBIM機能を発表しました。1月の終わりにリリースされる(日本では2020年春頃リリース予定)バージョン2020は、BIMプロジェクトのドキュメント化向けのクラス最高のDWGベースCADプラットフォームの構築を目指したロードマップの最初の第一歩となります。

当社の事業開発およびマーケティング部門ディレクターであるCedric Desbordes氏は、次のようにコメントしています。

「BIMはこれまで20年以上昔から存在しているワークフローですが、建築・エンジニアリング・建設(AEC)業界でCADからBIMに移行したユーザーは20%足らずです。建設プロジェクト関連に共同で取り組む上でより賢明な方法を示すことになるので、BIMを取り巻く市場には強い期待があります。しかし、この数字は、機械産業で見てきたPLMソフトウェアへの移行よりはるかに強い抵抗も示しています。」

グレバート社は、DWG編集CADソフトウェアで35年以上の専門知識を有し、建物調査向けソリューションの類であるSiteMasterの3DバージョンのSiteMaster BIMの2013年リリース以降では、BIMにおける多くの経験もあります。グレバート社のiSurvey部門では、これまで数百万平方メートルにおよぶ建物を調査しており、SiteMaster BIMソリューションを活用し、既存の建物の3D形状の生成やそれをIFCフォーマットにエクスポートすることが可能です。

BIMストラテジーを構想する前に、グレバート社はBIMユーザーと専門家の間で調査を行いました。主要な調査結果の一つとして、BIMソフトウェアを採用している組織は、プロジェクトをドキュメント化するためにDWG図面を大量に作っているということが分かりました。その理由には、より高いレベルの詳細を記載した2D図面を作る必要性と、知的財産の理由でBIMファイルを外部の会社と共有することに対し気が進まないということがあります。もう一つの主要な理由は、顧客と共有し提供されたファイルは、非常に詳細な2D図面以上に3D BIMフィルを評価するのが難しい義務や責任を示しているということです。そのため、これらの組織には各BIMユーザーの背後に3~10人のCADユーザーがいます。

二番目の主要な調査結果は、組織がBIMソフトウェアを採用した際、プロジェクトをドキュメント化するためにBIMモデルから抽出した図面の質の著しい低下が目についたということです。結果として、そのような組織は、適切に一緒に働くことができない二つのユーザーグループが存在するという問題に直面しています。図面の調整やコラボレーションの問題にかなりの時間とリソースが失われています。

Cedric Desbordes氏は以下のように続けます。「これは、当社がユーザーに対し大きな価値を生み出すことができるエリアだと感じています。また、AEC市場向けの業種向けアプリケーションを構築するためにARES OEMテクノロジーを使いたい全ての開発者に対しても大きな価値を生み出すと思います。」

BIM向けのクラス最高のDWG図面

年次ミーティング中、グレバート社は近日発売予定のARES Commander 2020(2020年1月末頃にリリース(日本では2020年春頃リリース予定))のBIM機能をいくつか実演しました。

+ IFC&RVTインポート(+IFCエクスポート):最も広く使われているBIMフォーマットとの相互運用性

+ BIMナビゲーター:いくつか同時に行われる可能性があるインポートされたBIMプロジェクトを調査し、規則、レベル、クラス、タイプ、またはオブジェクトによってエンティティを取り除きます。エレメントのフィルタリングは、各図面に関連する情報のみを切り出すのに必要不可欠です。例えば、特定のフロアの壁と開口部のみ切り出したいときなどです。

+ BIMプロパティ:例えば図面で特定のテクニカルな選択につながるセレクトしたエンティティのBIMプロパティを読み込みます。

+ データの抽出:フィルターされたオブジェクトの情報を表やcsvファイルにエクスポートします。例えば、QTOに使われます。

+ 断面およびビュー:ARES CommanderのCADツールで引き続きドキュメント化するために、フィルターで選定されたものから2D図面を作成します。

業種向けアプリケーション開発者向けのBIM重視のCADプラットフォーム

 

並行して、グレバート社はARES Commander OEM向けにBIMflow Packの有用性も発表しました。ARES CADプラットフォームは、ARESエンジンの上に業種向けアプリケーションを構築する多数のISV(独立系ソフトウェア開発・販売会社)に使用されています。ARESのOEM版は、アドオンする業界特有機能に専念するためにARESのCAD機能を活用するISVのニーズ毎に、カスタマイズおよびリブランドされます。

ARES Commander 2020でリリースされる全てのBIM機能は、別売りのBIMflow Packを購入した開発者が利用可能です。

さらに、BIMのエクスポート機能は、特定のBIMプロパティを用いてARES Commanderで作成された3D形状をBIMオブジェクトにエクスポートすることを可能にするAPIを通してカスタマイズ可能です。これは開発者がBIM機能を用いてシームレスに既存のDWGベースCADソリューションをエンパワーすることを可能にします。

同時に、グレバート社は、同社の革新的クラウド技術のARES Kudoを装備したARES Commanderの全機能を含んだCLOUDify Packを発表しました。BIM、モバイル、クラウド機能を組み合わせることで、グレバート社は破壊的戦略を採用し競争相手と強く差別化したい開発者向けに比類のない機能セットを提供します。

ここをクリックすると、ホワイトペーパー(英語版)をダウンロードできます。

POSTED ON 28 NOVEMBER, 2019 BY GRAEBERT

詳しくは、Graebert Japanのウェブサイトで。

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