「AutoCAD 2021」を発売、建設業の生産性を高める新機能を追加
2020年4月20日

オートデスク株式会社は、CAD ソフトウェア製品の新バージョンである「AutoCAD 2021」、「AutoCAD LT 2021」、「AutoCAD 2021 for Mac」、「AutoCAD LT 2021 for Mac」を日本国内で発売しました。

製造業・建設業では、深刻な技術者不足から一層の生産性向上が求められています。AutoCAD including specialized toolsets のサブスクリプションでは、機械設計・電気制御設計・建築設計など業種に特化した 7 つの「業種別ツールセット」が備えられており、設計作業の正確性を高めながら作業時間を大幅に短縮することが可能です。

また、昨今の在宅勤務・テレワークの拡大においても、AutoCAD のシングルユーザーサブスクリプションでは自宅 PC にも AutoCAD をインストールして利用でき(1 ライセンス 3 台まで)、AutoCAD web アプリおよび AutoCAD モバイルアプリを通じて、場所にとらわれず最新の図面を確認・編集でき、よりフレキシブルなワークスタイルを実現します。

なお、この度の新型コロナウイルスの影響に際し、AutoCAD web アプリをはじめとする主要クラウドコラボレーション製品の一部を無料で利用できる特別プログラム(無料拡張アクセスプログラム)を臨時開放しています。

AutoCAD 2021 新機能について

  • 図面履歴を自動把握
  • 外部参照比較で変更箇所をすばやく特定
  • ブロックパレットの機能向上
  • グラフィックパフォーマンスの向上
  • AutoCAD Web アプリと Google ドライブとの連携

※ AutoCAD 2021 の概要は以下のサイトをご覧ください。    https://autocadresources.autodesk.co.jp/autocad-2021

希望小売価格(税込み)

  • AutoCAD 2021 (Windows / Mac) : 209,000 円/年
  • AutoCAD LT 2021 (Windows / Mac) : 64,900 円/年

業種別ツールセットによる生産性向上

Architecture ツールセット

  • 平面図の作成時間が 50% 短縮
  • 建物の立面図の作成時間が 75% 短縮
  • 詳細設計と集計表の作成にかかる時間が最大 70% 短縮
  • 全体の生産性が 60% 向上

Mechanical ツールセット

  • アセンブリの製作図の準備にかかる時間が 68% 短縮
  • さらに標準化された機能と標準仕様に沿った部品を利用できる ため、エラー発生のリスクが大幅に低減
  • 全体の生産性が 55% 向上

Electrical ツールセット

  • 設計の新規作成にかかる時間が 84% 短縮
  • 既存の設計の編集にかかる時間が 77% 短縮
  • 使用するコマンド数が 67% 減ったため、エラー発生のリスクが 大幅に低減
  • 全体の生産性が 95% 向上

オートデスク株式会社 代表取締役社長 織田浩義のコメント

オートデスクのフラグシップ製品であり、CAD ソフトウェアの黎明期から提供されてきた AutoCAD は、土木・建築業や製造業を中心に世界中で浸透し、筆記用具と同じような感覚で利用されるようになっています。「高精度の図面描画」「効率的な作図」「高いデータ互換性」というコンセプトにこだわって開発された AutoCAD は、シームレスな業務ワークフローや自動化を実現することで、2D および 3D 設計の生産性を最大限に向上させることができます。AutoCAD 2021 がお届けする最新機能などを最大限活用して頂き、それによって短縮された時間でアイデアを練ったり、最適化をする作業に時間をお使いいただくことで、皆様の設計競争力の強化にぜひ繋げてください。

事例紹介: 世界一高いモジュール建築ホテル

ニューヨーク市マンハッタン中心部に Marriott International が 2020 年に開業を予定する「AC Hotel New York NoMad」は、世界一高いモジュール建築のホテルです。ホテル客室のモジュールは家具や備品などの仕上げも含めて欧州ポーランドの工場で製造した上で、船舶でニューヨーク港に運び込まれ、建築現場で 1 つずつ組み上げられました。

建設会社 Skystone が手掛けるこの革新的なプロジェクトにおいても、設計に AutoCAD と Revit が、プロジェクト運用プロセスに BIM 360 と Assemble が利用されています。特に AutoCAD は全工程で欠かせない存在であり、コンサルタントの設計から工場の製作図までプロジェクトをつなぎあわせています。

モジュール建築のアプローチは、現場での建設工程を、工場での生産工程に近づけます。現場では廃棄物や騒音、資材置き場や運搬回数を減らし、工場では天候に左右されず、安全面でも怪我のリスクを低減します。これらのメリットをもたらしながら工期は大幅に短縮され、迅速に建物を完成させることができるのです。

<ユーザー事例: Skystone> (英語)

詳しくは、オートデスクのウェブサイトで。

 

 

事例紹介: 海外のコピーではない、大阪「ミナミ」の要素を融合させた MOXY

画像提供:ワイズ・ラボ株式会社

世界最大のホテルチェーンである Marriott International による、ミレニアル世代の旅行者をターゲットとした遊び心あふれる新感覚のホテルブランド「MOXY(モクシー)」。日本初進出として、2017 年に東京・錦糸町と大阪・本町の 2 つの街に同時オープンし、話題を集めました。

ワイズ・ラボ株式会社がインテリアのデザインと設計を手掛けた「モクシー大阪本町」は、英国のライフスタイルマガジン「Wallpaper*」の「Best Urban Hotel Awards 2018 」のファイナリストに選出。海外ブランドのコピーではなく、大阪のエネルギッシュな繁華街「ミナミ」の要素を融合させ、ゲストの体験する「シーン」が綿密にデザインされています。

アーキテクトやデザイナーが設計図を描いているときに、家具や設備の担当者も図面に手を加えるなど、コラボレーションしながらの作業では情報共有のスピードとスムーズさが特に重要です。クラウドでの分業を支える安定したプラットフォームとして AutoCAD は欠かせない存在となっています。
<ユーザー事例: ワイズ・ラボ株式会社

詳しくは、オートデスクのウェブサイトで。

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