建築設計・エンジニアリング・建設業向けに新たなクラウド製品を複数発表
2020年11月23日

米国 Autodesk社(本社:米国カリフォルニア州/代表取締役社長 兼 CEO:アンドリュー・アナグノスト、以下、Autodesk)は、建築設計、エンジニアリング、建設業(AEC)のお客様向けに提供している AEC Collection にクラウド対応の文書管理機能を追加し、設計者とレビュアー向けに 3 つの新製品をリリースします。これは、最もよく使う設計のソリューションを継続的に利用しながら、リモートコラボレーションワークフローによるデジタル化に完全に移行するお客様をサポートするための注目すべきクラウドアップデートです。

これらのアップデートは、BIM 360 および Autodesk Construction Cloud との接続機能を備えています。統合プラットフォームと共通データ環境の上に構築された Autodesk Construction Cloud 製品は、設計から運用までの建物のライフサイクル全体を通じてデータ、ワークフロー、チームを接続します。

  • 2021 年に Autodesk Docs を AEC Collection に追加します。Autodesk Docs は、プロジェクトライフサイクル全体にわたり信頼できる唯一の情報源を作成するためのシームレスなナビゲーションと総合的なワークフローをユーザーに提供します。この新機能により、AEC Collection の多数の既存のお客様はクラウド上で設計とモデルの共有、管理、レビューを行えるようになります。
  • プロジェクトマネージャー、所有者、仮想設計および建設専門家など、作成者以外のコラボレーション参加者向けに Autodesk BIM Collaborate もリリースします。Autodesk Construction Cloud プラットフォーム上に構築された BIM Collaborate を利用することで、チームは、クラウドベースのソリューションと共通のデータ環境内で設計意図と設計可能性を整合し、実行を図ることができます。
  • 人気の高い急成長製品である BIM 360 Design が Autodesk BIM Collaborate Pro になります。お客様は、モデルコーディネーションとインサイトへのアクセス、Autodesk Construction Cloud との接続を利用できるようになります。

これらの更新に加え、AEC ワークフローへの AutoCAD の統合を改良します。本日リリースされた Autodesk Docs Extension for AutoCAD プラグインを利用することで、CAD 図面を PDF としてAutoCAD から Autodesk Docs または BIM 360 に直接公開できます。

これらの製品の中心には、クラウド上のデータにアクセスし易くし、場所を問わずに仕事を行えるようにし、設計から建築までのコラボレーションを支援するという Autodesk の目標があります。 次に、これらの変更について詳しく説明します。

AEC Collection の新しい価値

AEC Collection には Autodesk Construction Cloud プラットフォーム上に構築された Autodesk Docs を介してドキュメント管理、プロジェクトダッシュボード、レポートなどが含まれます。自身のサブスクリプションを持ち込むモデルにより、プロジェクト所有者は別の加入者(社内または社外)をプロジェクトに招待できます。これらの新機能は、お客様のデジタル化を迅速化します。データを制限なく 1 つのプラットフォームに簡単に格納できるようにし、AEC 業界で最もよく利用されるファイルタイプの設計レビューとプロジェクトアナリティクスを可能にします。

Autodesk Docs は、プロジェクトライフサイクル全体にわたり信頼できる唯一の情報源を作成するための一元的なドキュメント管理、使いやすいナビゲーション、総合的なワークフローによって Autodesk Construction Cloud 向けの共通データ環境を形成します。図面、モデル、仕様、RFI、写真、マークアップは、レビューと管理のために 1 か所にまとめられます。バージョン管理と標準化された承認ワークフローにより、チームメンバーが家庭でノート PC を使用する、現場でタブレットを使用する、移動中にスマートフォンでレビューを行うなどに関係なく、プロジェクトチームは適切な情報に適切なタイミングで簡単にアクセスできるようになります。

作成者以外のプロジェクト参加者向けの新製品

AEC の専門家の多くが設計レビューをクラウドで行うようになってきました。この場合、設計作成ツールへのアクセスは不要であり、別領域のコンテキスト内で変更のレビューのみが必要とされます。これまで、これらの利用者がクラウドで設計レビューを行うためのオプションは限られていました。BIM Collaborate はこのニーズに対応し、進行中の変更をデスクトップ PC やモバイルデバイスで簡単に確認できるようにします。Autodesk のサブスクリプションに加入する必要はありません。プロジェクトタイムライン、集約モデル表示、変更レビューなどの機能により、設計チームは設計段階のリアルタイム状態に関する深いインサイトを得ることができ、変更を迅速にコンテキスト化できます。また、衝突検出や問題管理などのモデルコーディネーション機能により、最高品質の設計を現場に提供できます。

プロジェクトライフサイクル全体でのコラボレーションを実現する Pro バージョン

Autodesk BIM Collaborate Pro が来年リリースされると、既存のお客様はモデルコーディネーションとインサイトに加え、強化されたコーディネーション機能と高度なプロジェクトアナリティクス機能を利用できるようになります。Design Collaboration、Revit Cloud Worksharing、Collaboration for Civil 3D および Plant 3D などのフルスイートのクラウドコラボレーション機能へのアクセスは引き続き維持されます。

※ Autodesk Construction Cloud の日本国内でのリリースについては未定です。

※ 製品とサービスの将来的な開発予定に関する記述は、製品、サービス、機能が将来利用可能になることを約束または保証するものではなく、現在分かっている事実に基づいて現在の計画を示しているに過ぎません。これらの記述を購入判断の材料としないでください。 

詳しくは、オートデスクのウェブサイトで。

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