公園の現況測量で分かった「GTL-1000」の有用性
2021年1月18日

レーザースキャナートータルステーション活用事例(GTL-1000)

3D点群計測の効率アップは2倍以上!

公園の現況測量で分かった『GTL-1000』の有用性

GLS-2000と台車に載せたIP-S3 DH1

北海道札幌市の株式会社ハイデックス・和島様。東京支店も開設され、3D点群計測に積極的な測量会社だ。今回Laser Scanner Total Station『GTL-1000』を導入いただいたので、実際に現況測量をされている板橋交通公園へお邪魔してお話を伺った。折しも板橋区職員の方々に説明会を開かれており、使用している機材、『GTL-1000』はもちろん『GLS-2200』やUAV、台車に載せた『IP-S3 HD1』まで一同に会していた。
説明会風景

3D点群計測の更なる効率化を目指して。

板橋区では、公園を安全に利用できるよう整備事業を施行中、3Dデータの活用について本現場の成果を検証し、今後の方針を決定されるそうだ。
さて、前述の通り既に様々な3D点群計測の機器をお持ちで多数の実績もある同社が、なぜ『GTL-1000』を導入されたのか。代表取締役の和島英貴(わじま ひでき)様に伺うと「作業効率アップが目的です」と即答。「トラバース測量と3D点群計測を同時に行えることが魅力的でした」

外業も内業も効率アップを実感。

効果について和島社長は続ける。「従来は2班体制、トータルステーション班で基準点を設置し、スキャナー班で3D点群計測をしていました。『GTL-1000』であれば、1班・1台で全て行えます。費用と時間をトータルに考えれば、効率アップは2倍以上です」
現場での印象を第2グループリーダーの川村憲弘(かわむら かずひろ)様と第6グループの前田健汰(まえだけんた)様に伺うと「様々な機器を使用していますが、『GTL-1000』の活用頻度は高いです。複雑な形状で樹木も多く、基準点を40点設置しスキャンしますから」。さらに公園という現場ならではのご苦労も。「利用される方が思った以上に多いのです。1日の作業は人の少ない数時間に限られてしまうため、トラバースを回しながら同時に3D点群計測できる『GTL-1000』には大変助けられました」
また、開発部長の佐々木康吉(ささき こうきち)様はデータ解析も効率化が図れたという。「MAGNET Collageに取り込むだけでデータが結合していますから作業がとても速く、しかも楽。実は『GTL-1000』を使用している別の現場も並行して解析していますが、そちらはデータを受け取るだけです。従来なら現地を知らないと難しかった解析が、『GTL-1000』で測ったデータなら、すぐに行えます」

公園の3D点群イメージ

路線や現況への効果に期待。

最後に『GTL-1000』の活用について和島社長に伺った。「路線測量や、市街地の現況測量への効果は大きいでしょう。基準点と細部を同時に詳細まで測れますから、今までの作業量を100とすれば10から20まで減らせると思います。そして素早く、当たり前のように3Dモデルで成果を提出すれば差別化にもなりますから、『GTL-1000』には大いに期待しています」

代表取締役_和島英貴様
代表取締役
和島英貴 様
開発部長_佐々木康吉様
開発部長
佐々木康吉 様
第2グループリーダー_川村憲弘様
第2グループ リーダー
川村憲弘 様
第6グループ_前田健汰様
第6グループ
前田健汰 様

ユーザ名:株式会社ハイデックス・和島
URL:https://www.hidex.co.jp/
使用機種: Laser Scanner Total Station GTL-1000
3D点群処理ソフトウェア MAGNET Collage

取材協力:千代田測器株式会社
URL:https://www.chiyodasokki.jp/

詳しくは、トプコンのウェブサイトで。

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