図面比較の強化
ひとつの図面に対しふたつのバージョンを比較でき、違いを異なる色で表示します。
図面比較パレットでは、現在の図面と別の図面を比較することができます。2022ではクラウドストレージにあるファイルも比較することが可能となりました。例えば、クラウドストレージにある新しいバージョンとローカルファイルを比較し違いを確認できます。クラウドにあるふたつのファイルの比較や、ふたつのローカルファイルの比較も可能です。
オフラインのコメント付け
2022ではローカルファイルでもコメントパレットを使うことができるようになりました。
以前は、コメントパレットはクラウドストレージにあるファイルやGraebertのオンラインサービスに保存しているファイルにのみ利用可能でした。オフラインのコメント付けにより、機能がローカルファイルにも拡張されます。コメントのファイルは、図面と同じ場所に保存されます。
印刷およびシートセット
大規模プロジェクトでは、必然的に大量の図面とシートの印刷が伴います。最終的に紙とするかPDFとするかに関わらず、複数のバージョンの印刷は複雑で労力がかかります。シートセットマネージャーは、プロジェクト向けに異なるシートを印刷できるよう、図面を整理するのに役立ちます。別のファイルのシートでも、サブセットでこれらのシートを再編成し、適切な順番で印刷できます。プロジェクトは、たとえ複数のユーザーが同時に複数のファイルで作業していたとしても、いつでも印刷できます。
Graebertは生産性を上げるために、印刷エクスペリエンスを見直しました。そして、ARES Commanderが初めてのユーザーに対しシームレスな移行をご提供します。慣れ親しんだインターフェースを用いることで、AutoCADユーザーとARESユーザーにとって、どちらか一方の製品で作成されたプロジェクトでのコラボレーションが容易になります。
印刷エクスペリエンスの見直し
改善された印刷ダイアログおよび新しいPDFオプション ダイアログ
ユーザーインターフェースの改善は生産性を強化し、AutoCADのような他のCADソフトウェアから移行するユーザーに対し、より直感的な体験をご提供します。2022のビルトインPDFプリンターでは、新しいPDFオプション ダイアログが追加されました。ユーザーは、ベクター画像とラスター画像の品質の管理、画層の追加、作成するファイルへのハイパーリンクの追加やTrueTypeのフォントの組み込みが可能です。
DSTファイルの使用と共有
シートセットのインポート、修正、共有
DSTフォーマットのサポートにより、AutoCADや類似ソフトウェアを含み、ユーザーは他のARESユーザーや別のCADアプリケーションとのシートセットの共有が可能となります。
シートセットマネージャー
複数の図面からシートを作成、整理、管理するために、新しいシートセットマネージャーを使うことができます。
シートセットの作成・修正
異なる図面からレイアウトを用いてシートをグループ化し、テンプレートを使って新しいシートを作成します。全体のプロジェクトは、きれいにひとつの場所に整理されます(ユーザーがそれぞれ異なる図面を作業している場合でも)。そして、いつでも印刷可能です。
フィールドとプロパティの管理
図形とフィールド・プロパティを用いたコールアウト、ビューラベル、表題欄をカスタマイズできます。
シートセットのパブリッシュ
図面セットをPDFまたは紙に印刷できます。
出力にはPDFまたは紙のいずれかを選択します。1つの操作でプロジェクト全体(またはサブセット)を印刷できます。パブリッシュのプロセスは、バックグラウンドで動作するので、作業を妨げることはありません。
シートセットを用いたテンプレートの作成
シートセット用のDWT図面テンプレートの作成により生産性をさらに向上します。
DWTフォーマットは、ARESもしくは他のCADソフトウェアで使われ、画層・スタイル・ブロック・レイアウトなどを事前に設定しておくことができます。新しいシートセット機能においてどのように使用するかについては、当社の動画をご確認ください。
スプライン向けの新しいオプション
「スプライン(SPLINE)」および「スプラインを編集(SPLINEDIT)」コマンドの強化
スプラインは、フィットまたはCV(コントロール頂点)を使用して作成することができます。新しいSPLINEDITコマンドは、スプラインのパラメータとプロパティを修正したり、スプラインフィットポリラインをスプラインに変換したりできます。
NCOPY
ブロック、外部参照またはDGNアンダーレイに含まれている個別のエンティティをコピーします。
要素をコピーする前に入れ子になっているエンティティを分解する必要はありません!
新しいNCOPYコマンドでは、ブロック、外部参照またはDGNアンダーレイに含まれている図面エンティティをコピーし、指定した場所にコピーしたものを置くことができます。
新しいBIM機能 ARESR Commander 2022
BIMプロジェクト向けのよりスマートなDWG図面
バージョン2020で、Graebertは、CADと2D図面間、およびBIMと3Dモデル間での業界全体における大きな隔たりを埋めるためのプランを始動しました。バージョン2022で発表された新しい図面機能を用いて、ARES CommanderはBIMプロジェクトをドキュメント化する、クラス最高のCADプラットフォームになるという目標に向かい前進していきます。
導入から20年、BIMソフトウェアは、建設プロジェクト界隈でコラボレーションする上でスマートな方法として広く認識されています。ただ、広くBIMを採用している組織では、テクニカル図面を作成するCADユーザーが、未だに3倍から10倍多く存在します。
その結果として、BIMの増加により、2D図面の必要性は衰えることなく、むしろ高まっています。図面は、特に実行、オペレーション、メンテナンスといった目的に重要となる、より詳細な情報を用いて、BIMプロジェクトをドキュメント化するのに役立ちます。情報がプロパティに隠れていたり、顧客とのファイル共有において重大な法的責任のある3DのBIMファイルに比べ、非常に詳細な2D図面では、評価や検証がずっと簡単になります。
結果的に、現代では2Dのドキュメント化に対し大きなニーズがあります。そして、BIMソフトウェアが作り出すことができる制限付き2Dのアウトプットより質が良いものが求められます。
結果的に、現代では2Dのドキュメント化に対し大きなニーズがあります。そして、BIMソフトウェアが作り出すことができる制限付き2Dのアウトプットより質が良いものが求められます。
より少ない労力でより質の高い2D図面を作成するために、ARES Commanderは、BIMオブジェクト内に蓄積された豊富なデータを抽出し、それを図面生成の自動化に使います。ARES Commanderはこの構想にとって最良のプラットフォームです。なぜなら、ARES Commanderは 図面にあるBIM情報を全て保持し、BIMモデルとの結合性を持ち続けることができるからです。
もっと詳しく: www.graebert.com/bim
BIM図面の自動化: マテリアルマッパー
BIMプロジェクトから作成された図面エンティティのスタイルを事前に設定することで、BIMプロジェクトのドキュメント化を自動化します。
一度マテリアルに特定のカラー、ハッチング、グラフィックスタイルを割り当てると、全ての図面は自動で正しいグラフィックスタイルとなります。例えば、ある壁の種類は常に特定のハッチングで表示されるよう定義できます。
BIM図面の自動化: ラベル
ドア、窓、階段や、関連のBIMプロジェクトから作成されたエンティティに対し、ラベルの作成やアップデートを自動化します。
ラベルはBIMデータのプロパティと選択したグラフィックを表示し、BIMモデルが再読み込みされるたびに自動的にアップデートします。
BIM図面の自動化: 寸法チェーン
壁やBIMオブジェクトを選択して、平行寸法を作成します。これらの寸法は自動的にアップデートされます。
手動で行うよりも、時間を節約でき、選択したエンティティを自動的に寸法付けすることにより、はるかに図面の作成を早めます。
Mac & Linux向けのBIM機能も登場!
ARES Commnaderの全てのBIM機能は、MacおよびLinuxユーザーも利用可能になりました。
バージョン2022では、これまでWindowsのみで利用可能であった機能が、全てのプラットフォームで使えるようになりました。
新しいTRINITY機能(サブスクリプション契約期間中のお客様向け)
ARESR Commander 2022
DWGプロジェクト向けの最先端なコラボレーション機能
ARES Trinityは、デスクトップ、モバイル、クラウドCADを1つのソリューションに融合します。どのデバイスからでも作業ができ、場所を問わず、チームメンバーとプロジェクト関係者間のコラボレーションを改善します。バージョン2022では、ユーザーは相手先の入力情報をより簡単に確認することができるようになりました。Eメール通知は、同僚が加えた図面の変更をお知らせします。マルチメディアフィードバックは、相手先から表示専用リンクを介して得られます。関係者間でのファイル移動の課題を軽減するために、バージョン2022の機能は、オンラインストレージオプションを拡張しました。それには、無料のARES Kudo Diveとサードパーティとの統合が含まれています。
CADデータに接続するための幅広いインテグレーション選択
最新のCAD環境の価値は、弊社CADツールがお客様のデータに接続された際にのみ発揮されます。(DWGファイルを保存すると決めた場所であればどこでも。)
ARES Trinityは、全てのメジャーなクラウド型サービスのAPIと密接に統合します。AWSを使用している企業は、Nextcloudなどのファイルコラボレーションソリューションだけでなく、企業所有のS3バケットとの直接の統合も可能になります。
また、専用サーバーを必要とする企業については、オンプレミスデータでの作業が可能です。専用リンクを介して、WebDAVプロトコルを活用し弊社製品はこれらのプライベートサーバーに接続することができます。
実行するしないに関わらず、顧客の管理者が完全にコントロールでき、どのストレージソリューションが社内で許可されるかどうかを制限できることが非常に重要です。
ARES Kudo Drive
無料のオンラインストレージで、新しいARES Kudo Driveにはすぐに使えるDWGサンプルがあり、ベテランのCommmanderユーザーであろうと、ARES CADソフトウェアを初めて使うユーザーであろうと、より簡単に始められるようになっています。
ARES Commader、ARES Touch、ARES KudoのTrinity機能について、詳しい内容はご存知ですか?
クラウドストレージは、ファイルのセキュリティ、アクセスのしやすさ、バージョン管理を改善します。ファイルはユーザーとデバイス間で同期されるので、オフィスのコンピューターでプロジェクトを開始し、引き続き現場のスマートフォンやタブレット、または自宅のコンピューターでもシームレスに作業することができます。
どこにいても、常に最新のバージョンで作業することができ、ファイルの履歴を閲覧したり、必要であれば古いバージョンを復元することができます。関係者に表示専用リンクを送信することで、ファイル転送の課題を解決し、画像・音声録音・テキストによるコメントといった形でフィードバックを得ることができます。いつでもアクセス許可を規制したり取り消すことで、プロジェクトに参加している人数に関わらず、ファイルの管理を維持することができます。
Google Driveとの統合を強化
Googleドライブの共有ドライブ、およびGoogle WorkspaceとのARES Kudoの統合をサポートします。
GoogleドライブのBusinessおよびEnterpriseのユーザーは、マイドライブに保存されているファイルに加えて、共有ドライブにあるDWGファイルを使うことができます。
Google Workspaceとの統合により、ユーザーはウェブ版(drive.google.com)から直接、ARES Kudoを用いてDWGファイルをオンラインで開いたり編集したりすることができるようになります。
新しい第三者クラウドストレージとの統合
Trimble Connect、Hancom Space、Microsoft SharePointにDWGファイルを作成したり、保存されている図面を修正することができます。
Trimble Connect
ARES Trinityは、Trimble製品のユーザーに対し、シームレスなワークフローを提供します。ユーザーは、Trimble ConnectにDWGファイルを保存することができ、他のDWGベースのCADソフトウェアのようにファイルをダウンロードしたりアップロードする必要はなく、ARES Commander、ARES Kudo、ARES Touchでファイルを編集することができます。ファイルはTrimble Connectに集約され、ユーザーアクセス管理により同時変更を防ぎます。
Hancom Space
韓国の大手オフィススイート企業であるHancom Spaceのユーザーは、ARES Commander、Cloud、Kudoを離れることなく、Hancom Spaceのコラボレーションハブに保存されているファイルで作業することができます。
Microsoft SharePoint
Microsoft OneDriveおよびOneDrive for Businessにホストされているファイルに加えて、ARES TrinityではMicrosoft SharePointに保存されているDWGファイルの直接の作成と編集もサポートすることになりました。
Email通知
ユーザーは、取り組んでいる図面に対し、修正、コメント、マークアップされた際にEメール通知を受け取ることができるようになりました。
通知頻度の管理
「通知を受け取らない」から「変更ごとに通知を受け取る」まで、4つの通知頻度から選択できます
Eメールで最近の全ての変更を確認
図面サムネイルを含む図面への最近の全ての変更、ユーザーごとの変更履歴、コメント、マークアップをレポートで確認できます。
音声記録マークアップの文字起こし
音声記録で作成された全てのコメントは、自動的に文字に変換され、テキストとして入力されます。
画像記録マークアップの自動タグ付け
コメントパレットを介して挿入された写真や画像は、AIによって解析され、人、文字、不適切なコンテンツといった要素を含む場合は、自動的にタグ付けされます。
Eメールからファイルを開く
通知を読んだ後にすぐ対応したい?直接リンクはARES Kudoでファイルを開くのに役立ちます。デバイスにARES CommanderやARES Touchがインストールされている場合は、代わりにARES CommanderやARES Touchで開くことができます。
バージョン履歴
図面を修正した人の履歴を確認することができます。また、何が変更されたかを確認するためにバージョンを比較したり、古いバージョンを復元することができます。
複数のバージョンのファイルを維持することは混乱を招き、やり直しにつながります。ワークフローを簡素化し、同一ファイルに図面履歴を残すことでミスの機会を減らします。
バージョン履歴を用いて、以前の図面に戻したり、以前と比較して変更箇所をハイライトすることができます。例えば、別のユーザーが作成した変更箇所を確認できます。
定義済みスタンプでのマークアップ
選択したエンティティーに対して、数ある中から「承認済み」や「レビュー用」といったスタンプを選択して追加できます。
前回リリースされたスタンプマークアップは、定義済みスタンプを設定できるよう強化されました。提供されたスタンプを使うか、もしくはカスタム文字によるオリジナルのスタンプを作成できます。
表示専用リンク上でのマークアップ
受信者が無料で図面をオンラインで閲覧できるURLを作成し、コメントやマークアップによるフィードバックや確認を得られます。
表示専用リンクを介してフィードバックを共有する上で、クライアントや他の関係者はCADソフトウェアを準備する必要はありません。CADの知識も一切不要です。ブラウザベースのインターフェースで、文字、音声、画像、スタンプマークアップのお好みのフォーマットを使って入力できます。CADユーザーでなくても簡単に見つけられ、例えば、直感的に音声記録を作成し関連のエンティティにリンクさせることができます。
表示専用リンクの管理の強化
有効期限の日付を定義し、パスワードで保護できる新しいオプションが加わりました。
図面共有に表示専用リンクを使うことは、最も簡単に素早く、そして誰かと読み込み専用で共有する手段として一番安全な方法です。
表示専用リンクは永久的または期限付きにすることができます。パスワードを追加することで、さらにアクセスを制限し、他の誰もリンクを使うことができないようにすることが可能です。ただ、最も重要なことは、いつでもリンクを無効にし、アクセスを取り消すことができるということです。
ARES Touchから表示専用リンクを作成
モバイル版からでも表示専用リンクを作成することができるようになりました。
ARES CommanderとARES Kudoに加えて、ARES Touchからでも表示専用リンクを作成し共有できるようになりました。
データ抽出
エンティティやブロックから情報を抽出、CSVファイルやテーブルに展開
「データ抽出ウィザードを使用すると、部品表をすばやく作成したり、図面から他の種類の情報を抽出したりできます。エンティティを選択し、抽出するデータのみをフィルタリングします。
さらに図面にテーブルとして挿入するか、スプレッドシートにインポート可能なファイルを生成できます。
カスタムブロックの改善
他社CADソフトのダイナミック・ブロックと同等に、カスタム・ブロックを使用してよりスマートなエンティティを作成できます。そのエンティティのサイズと外観はグリップの追加によってパラメトリックに調節可能です。同じブロックの異なるタイプを、切替オプションとしてドロップダウン・メニューに装備することもできます。
ダイナミック・ブロックをカスタム・ブロックにコンバート
AutoCADで作成したダイナミック・ブロックは、ARES Commander上でもインテリジェンスとパラメトリーを保持しているため、そのまま使用することができます。さらに、これからは、コマンドCBCONVERTを使うことで、ARES Commander による定義修正の上、カスタム・ブロックとして取り込むことも可能になります。
ブロック編集テストモード
ブロック編集に「ブロックをテスト」機能が加わりました(コマンドCBTESTBLOCK)。
ブロック編集を中断することなく、カスタム・ブロックの定義をテストすることが可能になります。
距離乗算子と角度オフセット
これまでは、増分を数値で定義して、最終的にエンティティのサイズ変化を制限し、「存在しない」または「生成できない」構成にならないようにしていました。
これからは、この問題が距離乗算子を使用することによって、カスタムブロックの距離値を増減する係数を指定できるようになりました(たとえば、各増分後にサイズを2倍にするなど)。
角度オフセットは、角度において同じように機能します。 たとえば、エンティティは60度の角度増分でしか回転できないように定義できます。
複数の基点を定義します
従来のブロックには、ひとつの基点しかありませんでした。これからは、カスタム・ブロックによって、挿入時に複数の基点を選択できるようになりました。Ctrlキーによって、基点を循環させることができます。これにより、さらにアクションを実行することなく、ブロックを配置し、位置合わせすることができます。
ハッチング(網掛け)とグラデーションのグリップ編集
ハッチまたはグラデーションハッチの輪郭をポリラインのように操作します
網掛けエンティティを選択すると、グリップが現れ、直接形状を操作できます。カーソルをグリップ・ポイントに合わせると、編集オプションを含むコンテキスト・メニューも表示されます。
関連付けパターン
複数の行と列に沿って同じエンティティのコピーを配列し、必要に応じてパターンを変更します
パターンを使って、線形または円形の組織に従って、あるいはパスに沿ってエンティティを複製することができます。 これらのパターンは関連付けされています。 グリップを使用するか、または関連付けパターンをダブルクリックして編集できます。
投げ縄選択
時短のための新しい選択方法
投げ縄選択法を使えば、カーソルをドラッグして指定されたイレギュラーな輪郭内のエンティティを、選択することができます。
PCX印刷構成ファイル
他社CADソフトのPC3形式と同等
PC3ファイルをインポートするか、PCX形式で新しいプリンター構成ファイルを作成して保存します。 これにより、後続の印刷で同じ構成を同僚と簡単に再利用および共有できます。
3Dをより高速に
新しいコマンド、「OFF SET EDGE」と「CONVERT EDGES」
「エッジをオフセット」と「エッジを変換」という新しいコマンドは、3Dソリッドのエッジまたは面から2Dエンティティを展開するのに役立ちます。特に、建設エンティティを展開する時に有効です。ブール演算、またはプッシュ/プルアクションと組み合わせて、ほかの3D形状を作成するための参照として使用します。
ワークスペースをカスタマイズ
新しいCADのワークスペース
CAD Generalワークスペースは、ARES Commanderのデフォルトの「Drafting&Annotation」ワークスペースの代替リボンです。 このアイコンは、AutoCADや同等の他社CADソフトからの乗り換えを容易にします。
ワークスペースの簡単な作成、保存
ARES Commanderのインターフェイスを自分流に再構成して、新しいワークスペースとして保存できます。
ARES Commander用MAP
ARES Commander登録者専用フリーマップ・サービス
住所を検索し、ストリートマップと衛星画像を取得して、図面の背景に挿入します。
このプロフェッショナルなマップサービスは、GISソリューションの世界的リーダーであるEsriと共同で開発されています。MAPは、ズーム率に応じてさまざまな詳細情報を提供します。
これらのベースマップの上に描画するか、照会ツールを使用すると、特定ポイントの座標、特定選択範囲、または2ポイント間の距離を収集できます。
このプラグインはWebベースのサービスでご利用いただけます。ARESサブスクリプションに登録している方は、無料でお使いいただけます。
新しいマークアップ機能
新しいマークアップ機能により、コメントやフィードバックを、新しいタイプの注釈機能を使って共有できます。 テキストやディメンジョンなどほかの注釈ツールとは異なり、マークアップは図面にエンティティを挿入しない、図面の上にあるコラボレーションレイヤーのようなものです。 マークアップは、ARES Commander、ARES Touch、およびARES Kudoから作成できます。 これらは、すべてのARESユーザーとデバイス間でリアルタイムに同期されています。 この機能は、クラウドで運用されるサービスです。新しいマークアップを使用するには、ARES Commanderのクラウド・ストレージ・パレットを使用して、あらかじめ、図面をクラウド・ストレージに保存しておく必要があります。
マークアップの始め方
はじめに、クラウド・ストレージ・パレットを使用して、図面のライブ同期を有効にする必要があります。
クラウド・ストレージ・パレットは、ARES Commander内の右側にある青いタブです。 このパレットを初めて使用するときは、Googleドライブ、Box、Dropbox、OneDrive、Onshape、Trimble Connectなどのクラウド・ストレージを接続する必要があります。
次に、[ファイル]メニューの[クラウドに保存]またはコマンドSAVETOCLOUDSTORAGEを使用して、図面をクラウド・ストレージと共有します。
クラウド・ストレージ・パレットを使用すると、ARES Commander、ARES Touch、またはARES Kudoの任意のデバイスで図面をフォローできます。 このパレットを使用すると、クラウド・ストレージを参照して図面を見つけ、ARES Commanderで編集用に開くことができます。 ローカルで快適に作業でき、ARES Commanderで保存した変更はすべて同期されます。 図面は、どのデバイスでも各ユーザーに対して常に最新版が提供されます。 同時に、コメントとマークアップもライブ更新されます。
コメントとマークアップ
コメントとマークアップ機能は、ARES Commander のコメンティング・パレットにあります
コメントパレットを表示または非表示にするには、リボン領域を右クリックしてリストで選択します。
コメントとマークアップは同じパレットに表示されます。 コメントを使用すると、選択したエンティティにリンクできるテキストを入力できます。 また、マークアップは、ほかの注釈付きの図面についても、双方向の議論を可能にします。
マークアップをスタンプする
定義済み、あるいはカスタム・スタンプを使用する
スタンプは、図面(またはその一部)が、「社外秘」、「ドラフト」、「承認済み」、「拒否」、「有効」などを示すために使用できます。
また日付印や認証印、サインなどもカスタマイズしてオリジナル・スタンプを作成することもできます。
画像マークアップ
図面に画像で注釈を付ける
「百聞は一見にしかず」という諺は、現場でスマートフォンやタブレットからARES Touchを使用してコメントしている場合に、ぴったりの表現です。
現場で活用するときは、マークアップで画像を送って、図面内ではなく、コメント・パレットのディスカッション・スレッド内に挿入できます。 画像マークアップは、選択したエンティティにリンクすることもでき、同じマークアップに複数の画像を盛り込むことができます。
BIM機能
ARES のバージョン2020は、BIMプロジェクト・ドキュメントのためのクラス最高CADプラットフォームを構築するという、Graebertの革新的ロードマップのための第一歩です。
BIM(Building Information Modeling)ソフトはすでに20年以上も前から存在していました。とくに建設業界において、よりスマートに共同作業を行うためのソリューションとして、強い関心が集まっていたのです。
しかしながら、統計をみると、BIMに移行したユーザーは20%未満です。何故でしょうか? 技術情報の量、そしてその複雑さが、3D、BIM、およびシュミュレーションの導入とともに増加しているなか、DWG図面は、BIMよりも、情報をより詳細なレベルで整理するのに役立ちます。また、これらの図面は、業務執行、オペレーション、保守、そして法的目的で特に必要とされます。
もう1つの主な理由は、顧客と共有するファイルには法的責任が伴うことです。非常に詳細な2D図面は、プロパティに情報が隠されている3D BIMファイルよりも、責任の評価および検証がはるかに簡単だといえます。
こういった事実が、BIMを大規模に使用している組織でさえ、図面を使用するために、その3?10倍のCADユーザーを雇用し続けている理由となります。
また重要なポイントとしては、BIMソフトからの2D出力の品質が非常に低いと言われていることです。 BIMユーザーとCADユーザーの間でワークフローが壊れているため、時間とリソースに多くの無駄が発生しています。 総合的に考えると、BIMデータを、プロジェクトに関係する他の専門家と効率的な方法で共有ができさえすれば、BIMの価値は大幅に向上することでしょう。これがGraebertが、図面とデータ抽出に力を入れている理由となります。
BIMナビゲーター
IFC、RVTファイルをインポートして必要なBIM情報だけをフィルタリング
BIM ナビゲーター・パレットを使用すると、ARES Commanderで1つまたは複数のBIMファイルをインポートして表示できます。 サポートされる形式には、IFC(バージョン2X3、4、および4×2)とRVT(Revitバージョン2011?2020)が含まれます。 さらに、フィルターを使用して、必要なオブジェクトのみを表示/非表示にし、ディシプリン、カテゴリー、フロア、クラス、またはその他のBIMプロパティなどの基準を組み合わせることができます。
BIMプロパティを読む
オブジェクトを選択してそのBIMプロパティを読む
BIMプロジェクトを表示して回転しながら、オブジェクトを選択できます。 BIMナビゲーターはエレメント・ツリーでそれらを強調表示し、プロパティ・パレットにはBIMプロパティが表示されます。 または、エレメント・ツリーからオブジェクトを選択すると、プロジェクトで強調表示されます。
BIMデータ抽出
選択したBIMオブジェクトのプロパティを、図面内のテーブルまたはスプレッドシート用のCSVファイルにエクスポート
BIMエンティティを手動で選択するか、BIMナビゲーターのフィルターを通して、BIMデータを抽出します。 ウィザードは、必要なプロパティのみを分離するのに役立ちます。 データは、図面に表として挿入したり、Excelや他のプログラムで使用するためにCSVファイルにエクスポートしたりできます。
BIM図面
BIMプロジェクトのセクションから2D図面を抽出
断面を指定して2D BIMプロジェクトから2D図面を抽出し、ARES CommanderのCADツールを使用して、プロジェクトを詳細または注釈付きでさらなるドキュメント化を目指します。