1台2役の「GTL-1000」と現場を縦横無尽に活用/上瀧組
2022年4月26日

レーザースキャナートータルステーション活用事例(GTL-1000)

1台2役の『GTL-1000』と現場を縦横無尽!

1日がかりだった測量が一人で2時間程度で完了

福岡県の株式会社上瀧組(じょうたきぐみ)様は、公共工事を中心に手掛けている建設会社。昭和20年代の創業当時は建築業が主体であったが、現在は土木工事へシフトされているとのこと。
今回、Laser Scanner Total Station『GTL-1000』を導入いただきましたので、実際に現場で使われており”好奇心が仕事の源”とおっしゃる専務取締役の上瀧直樹(こうたきなおき)様にお話を伺いました。。

― まず『GTL-1000』を導入された経緯をお聞かせください。
PCが「マイコン」と呼ばれていた時代から親しんでおり、昔からポケットコンピュータで測量用プログラムを組んだりと、デジタルには慣れていました。また”新しもの好き”という性分からでしょうか、地上型レーザースキャナーが出始めたころから3次元計測も試していました。ただ、高価な製品ですから、費用対効果を考えると自社での導入までには至らず必要な時に外注していたのです。そんな折、自動追尾トータルステーションGTシリーズに回転式レーザースキャナーが搭載された一体型モデルである『GTL-1000』を、現場でデモいただきました。当時、既にGTは導入済みで使い勝手の良さは分かっていましたので、”スキャナー専用機ではなく、トータルステーションとしても使えるなら”と決心しました。それでも最初は半信半疑でしたけれども(笑)。

― 『GTL-1000』を使ってみていかがでしたか?
TSとスキャナーの一体型の良さは、やはり新点設置(器械点移動)をしながらスキャン計測をしていくテンポと、一人で効率良く計測作業ができる点ですね。1台2役をこなすGTL-1000の価値は、まさに我々のような少数精鋭部隊にピッタリな機械ではないでしょうか。
また、3D点群処理ソフトウェア 『MAGNET Collage』の使い勝手も秀逸だと思います。私は取扱説明書を見なくても直観的に使えましたから。

― 導入効果はいかがでしょう?
もちろん生産性は飛躍的に向上しました。先だって行った砂防ダムの現場の出来形計測を例にすると、今までなら変化点を追うため多数の器械点移動が必要で一日がかりだった測量が、たったの6器械点、2時間程度で終わってしまいました。測量から検査まで一気通貫で自ら3次元データを扱えるようになったことは、自社や自身の成長だけでなく、利益確保に繋がる予感があります。また、取得した3次元データと設計モデルとの差異をビジュアルで分かりやすく表現できますから、今後は発注者へ報告する方法を、こちらから積極的に変えていきたいと考えています。

3D計測イメージ

― 今後の展望についてお聞かせください。
会社の事業としては地域貢献を第一、災害復旧や維持管理にも力を注いでいくつもりです。また、私としては3次元計測に関して未だ修行の身だと思っています。ですから、修行と地域貢献を兼ねて、ボランティアで土木遺産や文化遺産などのアーカイブ化にも取り組んでいきます。
加えて、後進の育成にも力を入れたいですね。ICT技術によって変わっていく建設業を、魅力ある業界だと発信していきたい。これが、将来の担い手確保に役立てば嬉しいです。

最後に。
上瀧専務は業務の奮闘ぶりを積極的にYouTubeへ投稿されています。ぜひご覧ください。
>>「チルトローテータ☆ちゃんねる」

専務取締役 上瀧直樹様
専務取締役
上瀧直樹 様
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