BIMプロジェクトのためのスマートなDWG図面
Graebert が、 2D 図面 CAD と 3D モデル BIM の架け橋となるべく、業界に先駆けてBIMプロジェクトの取り組みをはじめてから2年が経ちました。
この短期間で、ARES Commander は、DWGファイルのBIM 図面を使って BIM プロジェクトの文書化を強化する新機能を追加しました。ARES Commander 2023では、AEC (建築、エンジニア リングおよび建設)プロフェッショナル向けの、3Dから2Dへのワークフローを効率化するための新しいツールが登場します。
BIM(Building Information Modeling)ソフトの使用の増大は、よりスマートな建設プロジェクトのワークフローに対するAEC の専門家のニーズによるものです。BIMの連携には、重要な制限があります。実際にBIMソフトは、3Dでは優れた結果をもたらしますが、2Dドキュメントを作成するには不十分な点があります。共同で作業する場合は、詳細な情報を生成することはできないからです。
評価、検証、施行、運用、保守を実行するすべての専門家とBIMデータを効率的に共有する必要があるため、AEC 企業は依然としてDWGに依存しています。 積極的にBIMを導入している組織でも、技術図面を作成するCADユーザーの数は3〜10倍にもなります
専門家が少ない労力で高品質の2D図面を作成できるように、Graebertは、ARES Commander の機能を拡張しました。スマートな2D図面を作成するため、BIMを中心とした機能を追加したのです。
DWG図面と連携し、BIMオブジェクト内のインテリジェンスを活用して図面作成を自動化するため、プロセスが迅速、かつ、容易になります。
ただし、BIM図面の作成は最初のステップにすぎません。BIMプロジェクトの進行に合わせて最新の状態に保つ必要があります。多くの組織では、BIMと2D CADは残念ながら並行したプロセスであり、連動せずに別々に実行されています。
したがって、最新の2Dファイルを維持することが大きな負担になります。しかし、ARES CommanderはBIMモデルとの関連性を保持しているため、BIMモデルが更新されるたびにDWG図面は自動的に更新されます。プロジェクトの変更は避けられませんが、スマートなDWGのおかげでやり直しは回避できます
Windows 64, macOS, Linuxで利用可能
ARES Commander 2023の新しいBIM機能
BIM 図面向け ビューナビゲーター
2Dでも便利な ビューナビゲーターは、3Dプロジェクトではさらにその真価を発揮
新しいビューナビゲーターは、とくにARES Commander にインポートされた Revit 、IFC モデルを含む BIMプロジェクトに役立ちます。簡単な操作でさまざまな角度からモデルを分析することが可能で、平面図、断面図、立面図の各機能を使ってBIM図面を作成することもできます。
パック&ゴーを活用してBIM図面を共有
バンドルコマンドが、BIMプロジェクトとリファレンスに対応
ARES Commander を使って、IFC ファイルと Revit ファイルをインポートし、平面図、立面図、断面図などの 2D の BIM 図面を DWG で出力できます。その結果、プロジェクト用の 1 つのメイン図面と、作成した BIM 図面ごとに 1 つの参照ファイルがある状態となります。新しい「パック&ゴー」機能では、すべてのファイルが ZIP ファイルに圧縮されるため、プロジェクト全体を簡単に共有することができます。
BIMラベル:図面の部屋およびスペース
既存の部屋やスペースのプロパティを図面 やラベルで表示
部屋とスペースは詳細な平面図の重要な部分です。図面とラベルには、BIM モデルで定義されている部屋とスペースのプロパティが表示されます(名前やエリアなど)。
BIM向けマテリアルマッパー:マテリアルの一元化
隣接するエンティティのマテリアル
2つの壁などの隣接するエンティティが同じ材質である場合、その材質を表すハッチングは1つのエンティティとして表示されます。「BIMマテリアル マッパー」コマンドを使って、BIM ナビゲーターでBIMモデル(IFCまたはRVT)から任意の要素を選択し、モデルだけでなく2D図面でも表示することが可能です。
BIM 向けマテリアルマッパー:複数の壁のコンポーネント
拡張機能により、複数の素材の壁に対応
図面では、エンティティは、その材質(木材、スチール、コンクリートなど)を記述するグラフィックス標準に従って定型化されています。 ARESのマテリアルマッパー機能は、BIM要素のマテリアルの名前プロパティを、ARESマテリアル スタイル ライブラリの対応するマテリアル スタイルにひも付けします。一度ひも付けされると、すべての図面は自動的に正しいグラフィック スタイルを受け取ります。現在、マテリアル マッパーは複数の壁のコンポーネントのサポートを提供しています。
BIMオブジェクトが複数の壁のコンポーネントである場合は、いつでも、異なる画層で表示され、材料別に異なるスタイルを割り当てることができます(たとえば、断熱材はある特定のハッチング、レンガは別のハッチングといったように)。
Revit 2022 のファイルフォーマットのサポート
RVT 2011 から 2022 までのインポート
ARES Commander 2023 では、Revit 2022 をサポートしており、最新のRVT ファイルから BIM 図面を作成することが可能です。