令和5年度全国発明表彰において 杭ナビが「WIPO賞」を受賞
2023年6月5日

DX(デジタルトランスフォーメーション)を促進し、建設工事の生産性や品質の向上に貢献

株式会社トプコン(本社:東京都板橋区、代表取締役社長:江藤 隆志)は、公益社団法人発明協会主催による「令和5年度全国発明表彰」において「WIPO賞」及び「発明実施功績賞」を受賞しました。今回受賞したLayout Navigator LN-100(愛称:杭ナビ 以下、LN-100)は、建設工事に欠かせない計測作業を効率化・省人化することで、世界中の建設現場のDXを促進。建設工事の生産性や品質の向上に貢献しています。

Layout Navigator LN-100
Layout Navigator LN-100使用イメージ

【全国発明表彰、WIPO賞について】
全国発明表彰は、日本の科学技術向上と産業の発展に寄与することを目的に1919年(大正8年)から続くもので、わが国の科学技術の向上と発展に寄与した優れた発明の完成者、実施者及び発明奨励に関する功労者を表彰する制度です。

同表彰に、国連の専門機関である世界知的所有権機関(WIPO)が後援に加わったことから、「WIPO賞」が本年度新設されました。当社は、WIPO賞受賞第1号となります。なお、当社が全国発明表彰において特別賞を受賞するのは、2008年の「日本商工会議所会頭発明賞」以来2度目となります。

表彰式は6月12日(月)に行われます。

全国発明表彰について(公益社団法人 発明協会HP)

 

【受賞概要】

 ■受賞対象
「一人計測を可能にしたポータブル全自動レーザー測量機の意匠」(意匠登録第1500402号)
(製品名:Layout Navigator LN-100(愛称:杭ナビ))

■受賞者

「WIPO賞
・石井光男 (株式会社トプコン 技術本部 技術推進部 デザイン課)

「発明実施功績賞」
・江藤隆志 (株式会社トプコン 代表取締役社長 CEO)

令和5年度受賞者一覧(公益社団法人 発明協会HP)

 

【受賞発明について】
LN-100は、建設現場で「誰でも簡単に、1人で、素早く」計測作業を可能とした測量機です。近年、建設業界では社会インフラの新規整備に加え、老朽化や災害対策などの需要が高まっているのに対し、職人の高齢化や人手不足が社会的な課題となっています。

LN-100は、従来の測量機の構造を見直し、一見測量機とは思えないほどのシンプルなデザインを実現しました。機能面においても、1人での計測に不要な機能を削減し、スマートフォンやタブレットによるシンプルな操作を可能にしたことで、熟練者でなくてもすぐに使用できます。

LN-100により、従来複数名で行う計測作業を1人で行うことが可能となり、生産性の向上につながりました。またLN-100は、小型油圧ショベルの位置センサとしても活用でき、ICT施工のための建機システム導入のハードルを下げることにもつながっています。世界中の建設現場のDX促進を通じ、建設工事の生産性や品質の向上に貢献しています。

現在は、LN-100より測定範囲が約5倍拡大し、簡単で素早い計測を可能にした後継機Layout Navigator LN-150を販売中です。

Layout Navigator LN-150製品紹介

詳しくは、トプコンのウェブサイトで。

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