山口産業、Revitで部材の自動割付プラグインを開発
2025年10月6日

BIM

部材の自動割付プラグイン|山口産業株式会社様

[開発内容]
1)線分の高さ、線分間のスパン調整を行うアルゴリズム開発(Dynamo)
部材の自動割付を行うプラグイン開発(Revit)
2)継手やペースプレートを自動配置するプラグイン開発(Revit)

導入した目的

業界で注目される自由度の高いテント倉庫設計に対応するBIM化
山口産業様では、テント倉庫の設計にBIMの導入を進める中で、Revitファミリによる規格化したモデリングフローでは柔軟な設計対応が難しいという課題に直面した。特にテント構造は、現場ごとの仕様に応じて形状や寸法が大きく変化するため、標準化されたファミリだけでは効率的なモデリングフローを構築できなかった。 当社では山口産業様の業務課題をヒアリングし、設計自由度と繰り返し作業の効率化を両立させるため、RevitとDynamoを活用した新たなBIMワークフローの整備を提案し、アルゴリズム・プラグイン開発に着手することとなった。

 

開発したアルゴリズム・プラグインで改善したこと

形状生成から部材配置までを自動化し、Revit操作習得の教育コスト削減
3つのフェーズに分けて開発と整備を進行。

フェーズ1
Dynamoで線分ベースの形状をパラメトリックに生成できるアルゴリズムを開発。さらに線分に応じたRevitファミリの自動割付を行う専用プラグインを開発し、テント倉庫の初期設計を効率化。

フェーズ2
Dynamoでは対応しきれない鉄骨の継手部などについて、形状・位置に応じた自動配置機能を追加開発。これにより人的モデリング工数の大幅削減を実現。

フェーズ3
自動で寸法を入力する機能や、確認申請図書への出力対応なども視野に入れた機能を実装予定。これにより設計から申請までをスムーズに連携できる体制を構築中。

 


この一連の仕組みにより、従来手作業で行っていた複雑な形状モデリングや部材配置の多くが省力化され、BIM業務の効率と正確性が大幅に向上した。また、現場ごとの個別対応も柔軟に行えるようになり、設計から施工への情報連携も強化されている。

 

 

各フェーズにおける開発内容

 

01線分モデルのスパンや高さをDynamoで調整後、専用プラグインで部材の割付を自動化

02専用プラグインで選択した部材同士をつなぐ継手やベースプレートを自動配置

企業情報

会社名 山口産業株式会社

所在地 佐賀県多久市多久町3555-120

事業内容 膜構造建築物、合成繊維、金属及び合成樹脂保安用資材、一般産業資材並びに製品販売 、化製品の製造並びに販売、建設業

WEBサイト https://membry.jp/

詳しくは、STUDIO55のウェブサイトで。

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