竹中工務店での「Brava Desktop」の導入事例を公開
2013年7月29日

 

 

竹中工務店

「想いをかたちに」のコーポレートメッセージで知られる国内有数の総合建設会社「株式会社竹中工務店」では、検図の際に図面データの変更箇所を確認するためにBrava(ブラバ)を利用しています。同社 設計本部 設計管理部 課長 情報担当 能勢 浩三氏(写真右より2番目)、インフォメーションマネジメントセンター 課長代理 プロジェクト情報ソリューション担当 髙木 広康氏(写真左より3番目)、設計本部 設計管理部 主任 情報担当 伊藤 利枝氏(写真左より2番目)に、Bravaの利用状況と導入背景などについて伺いました。

写真左:弊社常務取締役の持木、写真右:マーケティング部の岩田。

<竹中工務店について>
「最良の作品を世に遺し、社会に貢献する」という経営理念のもと、時代のニーズと顧客の期待に応え続ける建築物を創造している竹中工務店。宮大工としての歴史を持ち、1899年の創立以来、設計と施工を一貫とした建築を通じて理想の都市・社会づくりに向けたダイナミックな活動を展開している。「工務店」という言葉を初めて使い、社名とした同社の根底に流れているのは「匠の心=棟梁精神」だ。資本金500億円(2011年3月現在)、従業員数7,780人(2011年1月現在)。

1 修正前と修正後の図面データの変更箇所を視覚的に確認するためBravaを利用。

– 竹中工務店では、Bravaをどのような業務で利用していますか。

当社では設計図書の「検図」業務を効率化するため、独自の承認ワークフローシステムを利用しています。この検図ワークフローシステム(PRO-IT®)の中で、修正前と修正後の図面データの変更箇所を確認するためにBravaを利用しています。 また、竣工図のビューアとしてもBravaを利用しています。

– どのように図面データを比較し、変更箇所を確認しているのでしょうか。

検図時に指摘した箇所が、正しく修正できているかを修正前の図面ファイルと修正後の図面ファイルをBravaで読み込み確認しています。

– Bravaの利用対象者を教えてください。

検図業務(作図~チェック~承認)に関わる約1,000人の設計部員がBravaを利用できるようにしていますが、その中でも主に利用しているのは100人ほどになります。

– 検図の対象となるのはどのような図面ですか。

平面図や断面図などの建築図、構造図、設備図など、当社が設計に関わり建設する案件の設計図面のすべてが検図の対象となります。

– 検図はどのくらいの分量になるのでしょうか。

案件数は時期によって変わりますが、年間で見ると平均300プロジェクトぐらいが常時進行しています。図面数は年間5万枚以上の設計図面が最終成果物(竣工図書)として作成されています。

2 PDFなら改ざんの可能性もなく、取り扱いも容易、Bravaで変更箇所の比較も可能。

– 図面データの比較にはCADデータを使用しているのでしょうか。

検図ワークフローシステムでは、図面データをすべてPDFデータに変換してから作業を行っています。したがって、BravaでもPDFデータを使用して変更箇所を比較しています。

– PDFデータへと変換している理由を教えてください。

検図ワークフローシステムの検討段階では、CADデータをそのまま利用できればと考えていました。しかし、CADデータは常に更新されていきます。各段階でバックアップデータを残すことや異なるパソコンで同じ状態で出力することも難しい面があります。検図業務全体で見たときPDFファイルのほうが取り扱いが容易だと判断し、図面データはPDFデータで統一することにしました。PDFを採用した具体的な理由としては、次のポイントが挙げられます。

  • 検図業務は比較的年配の方も行うためCADデータをCADソフトで閲覧する仕組みだと操作習得の負担が大きくなります。
  • 社外に図面の作成や修正を依頼することもあり、データフォーマットを統一するのが難しいと考えました。
  • TIFFデータよりもPDFデータのほうがセキュリティなどの拡張性が高く、承認機能との連携が容易です。

全文は、オーシャンブリッジのウェブサイトで。

 

 

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