Lumionによる3Dアニメーション製作の極意とは?
2015年2月9日

ThinkStation完全検証 ~GPUが命!Lumionによる3Dアニメーション製作の極意とは?

BIMの普及で注目を集めている分野がある。建物を3Dデータをもとに3Dアニメーション等で表現する「建築ビジュア ライゼーション」だ。立体の図面よりもわかりやすく、動きまで表現できるため建築物の理解を深めやすい。中でも比較的に手軽に作成ができ、短い処理時間で 3Dアニメーションが作成できるソフトウェア、Lumion 3D(ルミオン3D)に注目が集まっている。そこで、プレゼンテーション用に3Dアニメーション製作を数多く手掛けているNext Picture株式会社の冨田和弘氏に、Lumionについて、さらに3Dアニメーション製作に適したハードウェア構成をうかがった。

GPUのパワーでビジュアルを作り出すLumion

LumionとはオランダのAct-3D社が開発したBIM/建築3次元用プレゼンテーションソフト。3Dのビデオの 作成が短時間で行えることが特徴で、図面の中を縦横無尽に飛び回り、しかも建物ならば人物を配置し、人の動きまで表現した3Dアニメーションを短時間で作 成できるソフトになっている。また建物のデータはRevitを始めとするBIMでのモデルをダイレクトに読み込むことが可能である。
短時間かつ高速に作成できるため、他のソフトであれば設定をある程度決め打ちで長時間かけてレンダリングしていたものが、このソフトウェアではリアルタイ ムで編集しながら最終レンダリング状態を確認できるようになった。そのため、細かな設定を変更しながら編集が進められるという特徴がある。
処理はグラフィックボードのパワーに大きく依存したものとなっており、CPUやメモリーの量を標準的なものにしてさえいれば、高速で高性能なGPUを使えば使うほどレンダリング処理時間の短縮が見込めるというソフトウェアになっている。
また、3Dアニメーション部分の製作だけでなく、ポストプロダクション過程までほとんどできることもLumionの特徴で、BGMの挿入まで可能となっている。

Lumionに関する詳しい情報はこちらをご参照ください

周囲の状況や通行人や街を走る自動車はもとより、太陽と陽光が与えるイメージまで表現して高速処理が可能。
建物データはRevitから取りこんでいる。

樹木や人物を挿入しても高速で描画できる。人物には動きもあり、よりリアルな3Dアニメーションとなっている。

短時間で3Dアニメーション製作ならLumion

Next Picture株式会社 代表取締役の冨田和弘氏
Next Picture株式会社 代表取締役の冨田和弘氏

お話を伺った冨田氏はLumionを3年以上前から使いこなしており、最初から3Dアニメーション目的で使いはじめたという。LumionのGPUを使ったハードウェアレンダリングという点を高く評価しており、処理の速さという点が最大の特徴としている。
冨田氏はLumionとともに「3ds Max」を使用したCPUレンダリング処理(以下、CPU処理)を併用しているが、レンダリングの処理時間が長いため、どちらで処理するかは納期や予算に 合わせて選択している。例えば、コンペ用に3Dアニメーションを製作する場合、CGの作成にかけられる時間は1~2週間程度が多く、この期間では上映時間 が3~4分のものはCPU処理では難しく、Lumionを選択するという具合だ。
また、CPU処理でやっていては、修正の要望があった場合の対応も難しかったが、LumionのGPUを使ったハードウェアレンダリングでは処理時間の点 から対応もしやすく、その際も明らかに早くできる。建物のクオリティをはじめ個々の仕上がりの質という点ではCPU処理が上だが、時間が限られる中で無理 をしてCPU処理で作った動画と、修正や微調整を行う余裕があるLumionのハードウェア処理では、全体の仕上がりの質という意味ではそれほど差が出な い。しかもコスト面で優位という。
冨田氏によれば「短期間ならこのソフトを使うしかない」とのことだ。

続きは、レノボ・ジャパンのウェブサイトで。

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