「快測ナビ」、海部建設での導入事例を掲載
2016年5月30日

効率と精度が上がる測量アプリ

課題
作業が複雑な現場において測量作業が難航することが予想できており、なんとか楽に作業できる方法はないかと考えていた。また、以前に担当した現場でも、変化点や折れ点を現場で拾って事務所に戻って計算してまた現場へ行くという作業に苦労した。
効果
現場で既設杭の位置までスムーズに誘導してくれる機能と、現場で取得したデータを転送することで瞬時に書類も作成できるので、数日 かかると予測していた作業が一日に短縮。さらには、入社2年目の女性マネージャー(現場監督)でもかんたんに使いこなせ、今回のような複雑な現場でも即戦 力として活躍できた。

既設杭が複雑な現場を楽に作業するために

今回の現場は、プールを取り壊して調整池を新設する現場ですが、プールの図面を見ると、既設杭が178本もありました。地盤改良や基礎杭を施工する にあたり、その図面を見ながら地中から支障となる既設杭を取り除く作業が必要になります。その作業が難航することが予想できていましたので、なんとか楽に 作業できる方法はないかと考えていました。
そこで、以前から位置拾いにも使用しているトプコン社製の「杭ナビ(LN-100)」に加え、連動性に優れている「快測ナビ」があれば効率化に繋がるのではないかと考えました。
さらに、以前に堤防の工事を担当した際に、変化点や折れ点を現場で拾って事務所に戻って計算してまた現場へ行くという作業に苦労しました。「快測ナビ」な らその場で座標を拾って瞬時に計算もできるため、この現場はもちろん他の現場でも有効活用できると考え、導入を決めました。

入社2年目の女性マネージャーが即戦力に

導入して早速使用してみたところ、驚くほど作業効率が上がり、非常に助かりました。
現場で図面を読み込ませた「快測ナビ」を使用すれば、既設杭の位置までスムーズに誘導してくれます。観測機能が搭載されているので、事務所に帰ってチェッ クする際に杭の位置を拾ったか拾っていないかを確認でき、精度も向上しました。これを手作業や目視でやっていたとしたら、かなりの手間やミスにつながった と思います。
そして、現場で取得したデータをデキスパート「現場大将」に送ることにより、瞬時に書類も作成できるので、後整理の面でも非常に効率化できました。数日かかると予想していた作業が、「快測ナビ」のお陰で1日で終了しましたよ。
さらに、今回の現場では入社2年目の女性マネージャー(現場監督)が1名いるのですが、彼女に試しに「快測ナビ」を渡してみたところ、測量経験が浅いにもかかわらずすぐに使いこなし、今回のような複雑な現場でも即戦力として活躍してくれました。

海部建設 横山氏

現場が楽しくなる

通常の測量では複数人で作業しなくてはいけない上に、重機が動いていて騒がしかったり、風が吹いていて声が通りにくかったりして、大声を張り上げて やりとりする必要がありました。「快測ナビ」を使えば複数人での作業がいらなくなるので、大声を出しながら作業することもなくなり、現場がより楽しくなり ましたね。
また、テクニカルスタッフ(現場作業員)の方々が、現場でスマホをいじっている私たちに対して、サボってるな?みたいな目で最初は見ていました。でも、サ ボってる割には作業が早く進んでいくため、何かあるぞと覗きに来たんです。説明をすると、皆一同に驚くので、その反応を見るのもとても楽しかったですね。

若手の経験不足を補える

現場のイメージができない若手は、どうしても言われたことをこなすだけになってしまうんですよね。図面を見て現場のイメージを持てなければ、仕事に 対する姿勢も低くなるし、楽しさも半減してしまいます。かと言って、イメージがつくようになるまでには長い経験が必要になるので、それをこういった製品で 補えるというのはすごくいいことですね。
使用してみて有効性が非常に高いことを実感しましたので、これから社内で積極的に使用していきたいです。
ただ、若手には受け入れられやすい反面、今までの測量作業に慣れているベテランにとっては、ソフトやアプリを使うこと自体に抵抗がある人が多いのが事実です。今回の事例を社内で積極的に広げて、1つでも多くの現場で使用して社内全体の効率を上げて行きたいと思います。

詳しくは、建設システムのウェブサイトで。

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