採用面接していて思うこと④
2020年1月27日

採用面接していて思うこと④

「採用基準」のコラム ■保守的な大企業で劣化する人■から
・・・・大企業では、黒字部門の利益で赤字部門を維持することができるため、社会人になってからずっと赤字部門で働いているという人もいます。そんな中で、「利益を出すこと=コスト削減をすること」などという斜陽産業における常識を身につけてしまうと、急成長する事業分野や新興国でのビジネス展開を率いるリーダーになることは困難です。 ・・・・
もちろんマッキンゼーにも、保守的な大企業から中途採用で入社するひとはたくさんいます。しかし彼らは、たまたま伸び盛りの事業部門に配属されていたり、直属の上司が個人的にヒエラルキーを排して優れたリーダーシップを発揮していたりと、偶然の幸運に恵まれたというケースも多いのです。私の場合も、入社直後に証券業界がバブル期に突入し、新人も含め、想定の何倍も大きな規模の仕事を手がける機会に恵まれたことが、成長の源泉となりました。
しかし、一般的には、辞令によって配属が決定され、「石の上にも三年」などと言って、実力にかかわらず全ての新人に下積みを求める組織では、成長の可能性とスピードは運と偶然に大きく依存していまします。
「優秀な学生だったのに、こうなってしまうと採用は難しい」と感じられる候補者に会うのはつらいことです。これから社会人になる人は、世界から見て周回遅れの常識やスピード感を、社会人としての基礎をつくるべき最初の数年間に身につけてしまうリスクも、決して甘く見ないほうがいいでしょう。

事業が急成長している当社にとって即戦力の人材は喉から手が出るほどほしいのが現状です。しかし、社会経験のある候補者に会えば会うほど、残念ながらこのコラムで指摘されているこを実感させられることもよくあります。社会人として最初の訓練は、より厳しい環境の方がいい。よりチャレンジングな企業を選択することが、自分への投資であると自覚する若者が増えることを願うばかりです。

詳しくは、システムメトリックスのウェブサイトで。

(Visited 1 times, 1 visits today)
関連記事
Translate »