気になる図面管理。オススメのアプリ徹底比較!
2020年5月18日

気になる図面管理。工事現場に普及する理由とは?オススメのアプリ徹底比較!

建設業界では1現場あたり数百枚から数千枚、会社単位では数万枚の図面を管理・保管しなければなりません。大量に溜まってきた図面管理の方法に困っている企業は少なくないのではないでしょうか?

この記事では、図面管理を効率的に行う方法とオススメのアプリをご紹介します。

図面管理とは?

図面管理とは、工事で使用する(使用した)図面を決められた場所に保管し、図面が必要になったときにすぐに探し出すことができる状態にしておくことです。

正しく図面管理がされておらず、以下のような経験をされたことはありませんか?

・過去に施工した現場の図面を確認したいので、古すぎてどこに保管してあるか分からない
・図面を持って現場に確認しに行ったりする際に、図面を探すのに時間がかかってしまった
・現場担当者しかどこに図面を保管してあるか分からず、都度担当者に確認していた

上記のようにならないためにも、正しく図面管理ができるようにしたいですね。

図面管理方法

図面管理の方法は、以下の方法があります。

①紙に出力したデータをファイリングし、社内の決められた場所に保管しておく
②社内のデータサーバに図面データを保管しておく
③図面管理に特化したソフトウェアを導入する

現状、①か②(もしくは①と②の併用)の方法で管理されている企業が多いのではないでしょうか。 ①の場合、紙の図面は机に広げたり、現場に持参したりする際に見やすいのが特徴です。ただし、保管する図面が増えてきたら、保管場所の確保や図面を探す時間など、管理コストが嵩んでしまいます。
②の場合、保管スペースは不要ですが、会社の建物内にいる間でないと検索することができません。
③の場合、①と②のデメリットの部分をカバーすることができます。

今回は③の図面管理に特化したソフトウェアを導入する上での、注意事項やおすすめソフトウェアをご紹介いたします。

図面管理で重視するべきことは?

今後、図面管理方法を整備していくにあたって、重視するべき項目をご説明します。

図面検索時間の短縮

たくさんある図面の中から、目的の図面を探し出すのにかかる時間はできるだけ短くする必要があります。

図面検索に時間がかかってしまう理由は、「ファイルの保存場所が物件ごとに違う」「ファイル名の付け方がバラバラ」など、保存する際にルールが決められていないことが大きな原因です。

このように図面管理をする際に、フォルダやファイル名に一定のルールを設けることで図面検索時間は飛躍的に向上させることができます。

図面のバージョン管理

図面のバージョン管理(旧バージョンから最新バージョンまで)をする際には、「最新の図面がどれかすぐに分かること」「図面の更新履歴を確認できること」が重要です。

図面のバージョン管理が不十分だと、「この図面は最新か」「誰が、いつ、なぜ更新したか」「過去の計画ではどうなっていたか」などを確認するのに時間がかかってしまいます。

このように、図面のバージョン管理は、確認作業などの無駄な時間が発生しないようにするためにもとても重要なポイントです。

フォルダ構成の管理

図面を保存するにあたっては、予めフォルダ構成をルール化しておくことが重要です。

例えば、年度>物件住所>物件名>図種>…など、フォルダ階層のルールを決めておけば、誰が保存しても同じフォルダ階層になるので、管理性が向上します。

情報共有

図面を共有する際には、印刷したり、大容量の図面や複数枚の図面を送るためにファイルを圧縮したりする手間を省くことが重要です。

共有の手間を簡略化することで、情報共有をする側も手間がかからず、共有を依頼する側も気軽に頼むことができます。

このように、図面はただ保管するだけでなく、後の使い方を想定して図面管理をできるようにすることが重要です。

マルチデバイスの対応

図面の作成は基本的にパソコンで行われることが多いかと思いますが、客先との打ち合わせ時や現地でも使用することを想定し、スマフォやタブレットにも対応した図面管理ツールを選択することが重要です。

図面データを外でもシームレスに使用できれば、紙図面を事務所に取りに行く手間や、旧に必要になった時にその場で準備することができます。

このように、図面管理ツールを導入する際には、近年の働き方改革の流れにも乗れ、いつでもどこでも使用できるツールを選ぶことが重要です。

おすすめ図面管理ソフトは?

図面管理に活用できるソフト一覧

実際に、図面管理に特化しているソフトを3つご紹介いたします。

◎文書管理・図面管理システム「デジタルドルフィンズ」
『デジタルドルフィンズ』は製造業の現場で実際に使用しながら開発された文書管理・図面管理システムです。タブレットや各種スマートフォンにも対応し、いつでもどこでも、社内の必要な書類にアクセスできます。ものづくりの現場で大量の図面を持ち歩くのは不可能ですが、デジタルドルフィンズを導入すれば容易に手持ちの端末で図面が確認できます。

対応OS:Windows10,8,8.1,7、MacOS10.14以降
対応端末:iPad、iPhone、Androidスマートフォン・タブレット
価格:公式サイトよりご確認ください。
サイトURL(公式) http://www.digitaldolphins.jp

◎大量の図面を簡単に検索「Autodesk Vault」
AutoCADで有名なAutodesk社が提供しているソフトです。CADソフトとの連携やデータのバージョン管理機能、情報共有機能が備わっています。AutoCADを利用している会社にはとても相性の良いソフトです。

対応OS:Windows10,7
価格:公式サイトよりご確認ください。
サイトURL(公式)https://www.autodesk.co.jp/products/vault/overview

◎フリーの図面管理システム「All F1」
個人が開発したファイル管理ソフト。CADデータ、MS OfficeデータなどWindowsのデータは一通り取り扱うことができ、画像のスライドショーやサムネイル8列表示が行えます。 使用するためには、マイクロソフトが提供するデータベースソフトAccessをパソコンに導入している必要があります。

対応OS:Windows10,8,7
価格:無料(※シャアウェア版:5,000円)
サイトURL(ダウンロード先):https://www.vector.co.jp/soft/winnt/util/se492834.html

工事現場で活用できる図面管理アプリ

社内のみならず、工事現場での使用を考慮した図面管理アプリをご紹介します。

1.Photoruction

「Photoruction」の魅力は工事写真だけでなく、図面や書類なども一元管理できる機能の多さ。また、機密情報の暗号化ISO27001、二段階認証などセキュリティ面も徹底されています。

▶HP https://www.photoruction.com/

▶レビュー ★★★★☆ 4.1(56件の評価)http://u0u1.net/LVie

▶主な機能 ・電子小黒板作成
・電子小黒板の豆図描画
・写真の自動整理
・電子黒板付き工事写真撮影
・工事写真の自動整理
・工事台帳の自動作成
・TODOリスト作成
・台帳のExcel、PDF納品版作成
・クラウド上での閲覧、編集
・写真の電子納品出力
・JACICの改竄チェック機能
・国土交通省認可
・オフライン対応

▶料金 ・30日間無料体験
・有料版 ¥3,980/月/人 + ¥980/月/プロジェクト ~

2.CheX

CADファイルのみならず、ほぼすべてのファイルに対応できる為、ファイルサーバーとしても活用できます。図面への注釈やスタンプ等の機能が豊富です。

▶HP https://chex.jp/

▶レビュー ★★★☆☆ 3.0(88件の評価)https://apps.apple.com/jp/app/chex

▶主な機能 ・図面の高速閲覧
・Office文書閲覧
・手書きメモの共有
・写真メモの共有
・PC/端末間の共有
・図面のバージョン管理

▶料金 ・無料体験あり
・有料版 ¥3,540~

3.Field Pad

現場と事務所の行き来の際に、図面や書類を持ち歩くことは骨が折れる仕事ですよね。Field Padは、オンライン上で図面を管理し、スマホやタブレットで確認ができるアプリです。ファイル共有サービス「Drop Box」に対応しているほか、画面上の図面にコメントや写真、音声や動画も紐付けできます。
※このアプリはiphone・ipadにのみ対応しています。

▶HP http://www.fieldpad.jp/index.html

▶レビュー ★★☆☆☆ 1.6(75件の評価)http://u0u1.net/ZC4z

▶主な機能 ・工事写真の撮影
・写真の自動整理、自動バックアップ保存
・図面管理
・国土交通省認可

▶料金 ・基本機能は無料
・その他課金制
例)写真のバックアップサーバーへの保存:¥250~/1GB/30日間

4.SpiderPlus

建設・建築業・ビルメンテナンス業・駅付帯設備管理業向け、図面管理/現場管理の情報共有アプリ「SpiderPlus(スパイダープラス)」。
大量の図面や写真をタブレット端末上に保存でき、打合せや各種検査、現場調査等で活躍。
今までの長時間労働につながっていた、現場写真の整理や帳票作成の作業から開放され、大幅な作業効率アップ、働き方の改革につながります。

▶HP https://spider-plus.com/

▶レビュー ★☆☆☆☆ 1.0(1件の評価)https://apps.apple.com/jp/app/spiderplus/id452916601

▶主な機能 ・写真帳票レイアウト機能
・スマートフォン版 電子黒板機能
・スタンプ機能
・図面管理機能
・工事写真機能
・帳票出力・報告書作成
・図面のデータ化
・複数現場の管理
・複数図面の統合
・工事写真の閲覧

▶料金 ・1 ID ※iPad1台に付き、1IDの発行となります 月額3,000円
・サーバー費用 容量により異なりますのでご相談ください
・お得なオプションパック
・その他課金制
例)写真のバックアップサーバーへの保存:¥250~/1GB/30日間

図面管理のまとめ

図面管理を行うにあたっての重要なポイントと、代表的な図面管理ソフトウェアを紹介させていただきました。

ツールを導入するのは面倒くさいと思ってしまうこともあるかもしれませんが、今後、長期的に図面管理をしていくことを考えると、専用ツールに頼ったほうが効率的に管理できるかもしれません。

ツールの導入を考えている場合は、まず自社に必要な機能が何かを洗い出し、製品の比較や資料請求をすることをおすすめします。



詳しくは、Photoructionのウェブサイトで。

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