コラム「大手ゼネコンを中心に現場が動き出す・続」
2020年6月1日

BIMで建築が夢をみる

#86 大手ゼネコンを中心に現場が動き出す・続

前田建設工業では、4月28日に、「ICI INNOVATION AWARDS 新型コロナウイルス対策アイデア」の募集を開始すると発表しました。新型コロナウイルスが猛威を振るう中、建設業においても全方位的な対策が急務となっていますが、新たな展望を切り開くチャレンジとして注目できる動きです。

取手市に拠を構えるICI総合センターでは、ネット上のコミュニケーションだけで社会課題解決に向けたオープンイノベーションを継続させていますが、新たな公式ソーシャルメディア「ICIオープンイノベーションLIVE」をFacebook上に開設するものです。

開設後初めてのテーマとしては、※サムライインキュベートの協力も受け、喫緊での対応準備が求められる新型コロナウイルス対策のテクノロジーやサービス、ビジネスのアイデアを募集し、ファイナリストを選定、最終審査を行う「ICI INNOVATION AWARDS」を実施しました。
※サムライインキュベート: スタートアップ組織をシード段階のステージから支援するベンチャーキャピタル

開発資金や実験設備などインキュベーション・アクセラレーション支援メニューを提供

「ICI INNOVATION AWARDS」では、優れたアイデアに対してICI総合センターが市場展開や実現に向けた支援を行う。具体的には開発資金の提供や様々なマッチング、専門家ネットワークによるアドバイス、実験設備提供など多様なインキュベーション・アクセラレーション支援メニューを提供する予定とのことです。加えてさらに優れたものには希望に応じて※MAEDA SIIによる出資を検討します。

審査に際してはサムライインキュベートの協力を得て、優秀なアイデアを提案応募者には、サムライインキュベートからの投資の検討も行われます。そのため事業を加速させたいベンチャー経営者や起業を計画するアントレプレナー、起業家精神を持つ学生にとっても大きなチャンスの場となります。
※MAEDA SII(Social Impact Investment): 前田建設が実施している社会的課題の解決に取り組むベンチャー企業に対する資金的支援の仕組み。事業化のフェーズに応じて最大1億円程度の出資を行っています。

募集は新型コロナウイルスの感染拡大防止で付加価値を発揮するテクノロジーなどが対象

    • VS(versus)コロナ部門
      新型コロナウイルス感染拡大を防止するテクノロジーやサービスのアイデアで、速やかに市場投入、実用化が可能なもの。
    • With and Afterコロナ部門
      ウイルス対策(新型コロナ以外も可)が継続している社会下の経済活動において有効なテクノロジーやサービスのアイデアで、今年度下半期までに市場投入、実用化が可能なもの。

Withコロナは、今後の新たなウイルスも含め、感染拡大防止対策下でも経済活動への影響力を最小限とし、あるいは活性化させるテクノロジーやサービスを、またAfterコロナは、コロナウイルス対策によって引き起こされ、そのまま継続、進化する社会変革において、有効に展開できる有効なテクノロジーやサービス」を指します。
※募集は5月7日(木)で終了

前田建設工業では5月15日付けで「ICI INNOVATION AWARDS」のファイナリストを決定し公表しています。5月22日の最終審査会では、ファイナリストがプレゼンテーションを行い、その中から最優秀賞(各部門 1社、計2社)を決定します。最終審査会の模様はオンラインイベントとして一般公開されました。その結果が公開され次第、本稿を更新してお知らせいたします。

「ICI INNOVATION AWARDS」サイト画面

詳しくは、福井コンピュータアーキテクトのウェブサイトで。

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