コラム「清水建設が全国の建設現場に”マウスシールド”を配備」公開
2020年8月17日

BIMで建築が夢をみる

#90 清水建設が全国の建設現場に「マウスシールド」を配備

コロナ禍が収まらない中、その蔓延を防ぎつつ、いかにして経済活動を進めるのかの試行錯誤が続いています。テレワークを強力に推進できるIT系企業などと比較して、建設業は施工現場というフィジカル・ディスタンシングがとりにくいという不利な面を抱えています。そんな中で、現場での活動の効率を落とすことなく、夏場の熱中症予防と新型コロナウイルス感染症対策を両立させるため、清水建設では全国の建設現場に「マウスシールド」を配備しました。多くの方々に参考にしていただけると幸いです。

第一弾として5月末までに3万1,000個を調達して順次、現場への配付

清水建設は夏場の熱中症リスクの低減と新型コロナウイルスの感染症対策の両立を目的に、全国の建設現場に「マウスシールド」を配備、第一弾として5月末までに3万1,000個を調達し、順次、現場へ配付しました。

新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、手洗い・手指の消毒の励行、3密の回避、現場内の消毒徹底などと共に、現場作業時のマスク着用をルール化しています。一方で、夏場のマスク着用は熱中症のリスクを高める懸念があり、熱中症予防と両立できる飛沫感染対策が求められていました。

マウスシールドは着用者が息苦しさを感じることなく唾液の飛散を防止できる

マウスシールドは、顎に装着するプラスチックパッドに、口の周りを覆う透明なプラスチックフィルムを定着させたもので、着用者が息苦しさを感じることなく唾液の飛散を防止できます。ヘルメットを着用したままでも使用できることから、主に屋外の現場で施工管理にあたる当社社員や作業員に着用してもらうとのこと。屋外は3密がなく、適切なフィジカル・ディスタンシングを保ちながらコミュニケーションを図ることができるので、口を覆うマウスシールドでも十分な唾液の飛沫防止効果を発揮します。

社員ならびに作業員の安全確保に努める

マウスシールドの現場への展開条件は、現場で一般的なマスクの代用品を使用する場合、手洗い、手指の消毒をはじめ3密の回避、共有物の消毒などを徹底することが条件となっています。マウスシールドに替えて、冷感マスクを着用する場合、1時間ごとの休息などの熱中症対策の実施が条件となっています。

今後はマウスシールドと共に冷感マスクの調達も進め、現場の個々の条件に適したマスク類の着用を推奨し、熱中症リスクを低減しつつコロナウイルスの感染拡大防止を図るとのことで、感染拡大防止に役立つ設備を一層充実させ、社員ならびに作業員の安全確保に努めますとしています。

◇マウスシールドの着用状況

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