コラム「日本建設業経営協会がBIM活用調査の結果を公表」を公開
2020年9月29日

BIMで建築が夢をみる

#94 日本建設業経営協会がBIM活用調査の結果を公表

日本建設業経営協会(日建経)の中央技術研究所では、会員企業におけるBIMの活用状況を調査し、その結果を公表しました。この調査は日建経のBIM研究会に参加している全9社を対象に行なったもので、それによると全社が導入済みで、かつ7割強が「BIMを活用している」と回答しています。なおこの調査は昨年9月に日本建築士事務所協会連合会(日事連)が行ったアンケートを参考として行ったものです。

日本建設業経営協会は、中堅建設業の基盤の確立と建設業の健全な発展に寄与するため、関係官公庁への各種の要望・提言、建設業関係団体との連携、調査研究活動、広報活動等を積極的に推進し、また、経営の体質強化を図るため、各種の講演会、講習会、見学会等を活発に行っている組織です。

日本建設業経営協会

よく利用する機能は「CG・レンダリング」と「形態や色などのデザイン検討」

「BIMを活用している」と回答したのはBIM研究会参加企業では77.8%でしたが、総合設計事務所、専門設計事務所、工務店含む施工会社設計部から構成される日事連全体では、17.8%となっています。

導入時期については、全社が「1~3年前」「3~5年前」で過半を占めており、よく利用する機能は「CG・レンダリング」と「形態や色などのデザイン検討」が100%となっています。それを裏付けるように、活用範囲では、全社が「プレゼン用資料」と最も多く、それに「基本設計」「企画設計」と続いています。

またBIM研参加企業では「工事監理あるいは工事期間中のチェック」が55.6%となっており、ゼネコンの設計部では設計・施工案件が中心であるため施工段階でのBIM利用の継続的な援用を強く意識しているのがわかります。

顕在化した課題としては、「実施設計から施工図へ移行する時の作成ルールが課題」「意匠・構造・設計・積算との連携強化が必要」となっており、「設計から施工まで一貫した活用が今後の課題」との指摘もなされています。

詳しくは、福井コンピュータアーキテクトのウェブサイトで。

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