ProjectWiseユーザー事例●パン・ボルネオ・ハイウェイ
2020年10月6日

プロジェクト概要

プロジェクト

パン・ボルネオ・ハイウェイは、サラワク州の端から端を結ぶ全長1,060キロメートルの中央分離帯付き4車線道路として計画され、その推定コストは225億マレーシアリンギットに上ります。サラワク州を縦断する中央分離帯のない2車線の既存の幹線道路は、この新しい道路に置き換えられる予定です。設計と建設を担当するのはLebuhraya Borneo Utara(LBU)です。LBUは、必要な成果を実現し、規格に準拠するため、共同作業型のビルディング情報モデリング(BIM)戦略を採用しました。このハイウェイが完成すると、交通の接続の改善、輸送バックボーンの確立、道路利用者の利便性の向上のほか、サバ州とサラワク州の文化交流も実現する見込みです。

ソリューション

LBUはパン・ボルネオ・ハイウェイプロジェクトの設計、建設、運用段階でデジタル化戦略を実行しました。BIMプロセスとプロジェクトデリバリシステムの採用を要件とし、オープンで連携されたデータ環境(CDE)を設計、運用、資産管理に採用することを決めました。ProjectWiseを基盤とするBentleyのCDEを使用し、プロジェクト管理情報システムを開発して、ワークフローと、ファイル形式の異なる情報の交換を合理化しました。このCDEによって、設計の統合、パフォーマンスダッシュボードの共有、契約と成果物の管理、問題解決、BIMレビューを行うことができました。

成果

CDEを利用することで効率が向上し、数千人時を節減できました。このCDEでは、全員がシームレスかつ仮想的にプラットフォーム上で作業できたため、効率が最大化されました。CDEは監査証跡や問題解決プロセスにも対応しており、概念設計から設計承認まで設計プロセス全体の管理に使用されました。建設中は、すべての現場のすべての請負業者とエンジニアがデジタルワークフローを使用しているため、ペーパーワークや遅延が発生しなくなりました。このプロジェクトでは、控え目に見積もって4,000万米ドル以上を節減できています。プロジェクトが資産管理段階に入ると、BIMシステムによって多額の費用削減効果が得られると期待されています。

ソフトウェア

LBUでは、OpenRoads Designer、OpenBridge Designer、OpenBuildings Designerを使用して設計プロセスを管理しました。ビルディング情報モデルをレンダリングし、建設チームに提供しました。また、Bentleyアプリケーションを使用して2,000以上のクラッシュを検出および解消したことで、手戻りや設計変更を回避できました。コラボレーションプラットフォームの利用は、数千人時の節約につながりました。プロジェクトが建設段階に入ると、ContextCaptureを使用してプロジェクトの進捗を監視しました。月次報告書は関係するステークホルダー全員に配布されました。ProjectWise Construction Managementを使用して建設プロセスを管理し、AssetWiseによってライフサイクルを踏まえた資産の保守と管理を行いました。

プロジェクトプレイブック: AssetWiseOpenBridge ModelerOpenBuildings DesignerOpenRoads DesignerProjectWise

詳しくは、ベントレー・システムズのウェブサイトで。

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