BIMで建築が夢をみる
#107 日本建築構造技術者協会(JSCA)のBIM仕様公開
前回に引き続き、建築BIM推進会議の傘下の構造BIM仕様検討WGより公開された日本建築構造技術者協会のBIM仕様について報告します。
「BIMデータの有効活用のため構造BIM仕様の統一を目指す」目的で設置
日本建築構造技術者協会では、2019年1月から技術委員会プログラム部会の下部組織として「構造BIM仕様検討WG」をスタートさせ、「BIMデータの有効活用のため構造BIM仕様の統一を目指す」目的で活動を続けています。
「構造BIM仕様検討WG」は、構造専業事務所、組織設計事務所、施工会社に所属するメンバーで構成されており、具体的には、設計者の立場から構造BIM仕様のあり方を検討し、日本建築構造技術者協会として共通の仕様を定め、関係団体にその仕様を公表し、広く使われていくことを目指しています。
それらの活動の成果として、標準的な構造部材についての仕様について決定し、建築BIM推進会議のホームページを通して広く公開しています。
「構造要素パラメータリスト」として公開
日本建築構造技術者協会のBIM仕様は、「構造要素パラメータリスト」として広く公開されました。以下のように日本建築構造技術者協会のホームページからA4版全2ページのPDFファイル形式のドキュメントとしてダウンロードできます。
「構造要素パラメータリスト」は、
- 区分
- パラメータ項目/フェーズ
- 1(基本設計)
- 2(実施設計)
- 3(施工段階)
- 備考
として整理されており、それぞれに対して
- ▲:基準図で表現
- ○:BIMに入力
- ●:BIMで確定
で区分されています。
例えば、区分:RC柱を見ると、そのパラメータ項目/フェーズは、コンクリート強度、断面寸法、断面の切り替え位置、鉄筋強度、配筋の切り替え位置などの15に分類されており、それぞれに関して基本設計、実施設計、施工段階での取り扱い方が明記されています。
◇構造BIM仕様検討WG JSCA BIM仕様公開について
一般社団法人 日本建築構造技術者協会(JSCA)HPより転載