BIMで建築が夢をみる
#111 清水建設がデジタルゼネコンを目指してデジタル化コンセプトを策定
清水建設では、中期デジタル戦略 2020「Shimz デジタルゼネコン」を構成する3つの柱「ものづくりをデジタルで」「ものづくりを支えるデジタル」「デジタルな空間・サービスを提供」の着実な推進・実現に向け、それぞれのデジタル化コンセプトを策定しました。コロナの後と次に向けた建設業のDX(Digital Transformation:デジタルトランスフォーメーション)へと向けた動きとして各方面から注目を集めています。
デジタルゼネコンへの成長を遂げるための基幹事業・業務の在り方を示す
すでに広く公開した中期デジタル戦略 2020においては、リアルなものづくりの知恵と先端デジタル技術により、ものづくりをデジタルで行い、リアルな空間とデジタルな空間・サービスを提供する建設会社を「デジタルゼネコン」と定義し、当社が目指すゼネコン像としています。3つの柱の推進・実現に向けたデジタル化コンセプトこそがデジタルゼネコンへの成長を遂げるための基幹事業・業務の在り方を示しています。
「ものづくりを支えるデジタル」のデジタル化コンセプト
従業員がいつでもどこでも安全に業務を行うことができ、建築・土木のものづくりや空間・サービスのデジタル化を始めとする全ての業務を支援するデジタル化基盤全体の在り方を示しています。
現在、電子決裁推進やプロジェクトデータベースによる情報連携・データ活用による業務効率化、RPAやワークフローを活用した内勤管理業務の自動化・効率化に向け、業務プロセスの見直しと併せて、各種業務システムの連携やデータ連携を推進しています。
合わせて、これらのシステム群が全ての関係者に有効に活用されるためのインフラ基盤の構築を進めており、このインフラ基盤とデータマネジメント基盤、業務システム基盤が、ものづくり、ひいては中期デジタル戦略を支えるデジタル化基盤を構成します。
株式市場もDX銘柄として評価
これらのデジタル化の取り組みが評価され、2021年6月7日に経済産業省と東京証券取引所により「デジタルトランスフォーメーション銘柄 2021(DX銘柄 2021)」に選定されています。清水建設では、引き続き、DX銘柄 2021に相応しいデジタル戦略を積極的に展開し、デジタルゼネコンとして日本の建設業におけるDXをリードしていくとのことです。
◇中期デジタル戦略 2020の概念図