BIMで建築が夢をみる
#114 大林組はBSIグループジャパンからISO 19650に基づくBIM BSI Verification認証を取得
大林組では、BSIグループジャパン(英国規格協会)からISO 19650-1およびISO 19650-2に基づく「設計と建設のためのBIM BSI Verification(検証)」 の認証を8月3日付けで取得したとニュースリリースで報じました。また業界のリーディングカンパニーとして協力会社などを含む情報管理基準を確立、展開し、業界全体へのBIMの普及に貢献していくと公表しました。
今後、このような動きは、大手ゼネコンのみならず、広く建設業の元請受託組織へと広がりを見せ、BIMの社会的な認知へと向かうと考えられます。
BIMによる情報マネジメントを行うための業務フローを示した国際規格
ISO 19650は、BIMによるデジタルモデリングを使用して初期設計から建設、保守、最終的に廃棄に至るまで建設資産のライフサイクル全体にわたる情報マネジメントを行うための業務フローを示した国際規格です。
更に具体的には、プロジェクト管理の合理化・効率化を図るためBIM活用の業務をISO 19650に基づいて標準化することで、情報マネジメントの概念であるISO 19650-1及び建物を設計・建設する段階の業務フローを規定するISO 19650-2に基づく認証を元請受託組織として取得したものです。
ISO 19650の概要
ISO 19650は、BIMを含む建築および土木工事に関する情報の統合およびデジタル化を規定したものです。
- ISO 19650-1:2018:BIMを使用した情報マネジメント:概念及び原則
- ISO 19650-2:2018:BIMを使用した情報マネジメント:資産のデリバリーフェーズ
- ISO 19650-3:2020:BIMを使用した情報マネジメント:資産の運用フェーズ
- ISO 19650-5:2020:BIMを使用した情報マネジメント:情報マネジメントへのセキュリティを意識したアプローチ
をそれぞれ規定しています。
◇8月18日に行われた認証授与式。大林組執行役員 岡野(左)氏とBSIグループジャパン代表取締役社長 漆原氏(右)。
詳しくは、福井コンピュータアーキテクトのウェブサイトで。
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