コラム「第2回中小型BIMモデル事業WGの開催について」を公開
2022年2月15日

BIMで建築が夢をみる

#122 第2回中小型BIMモデル事業WGの開催について

本稿で継続して追跡している建築BIM推進会議に関連した情報です。直近の動向としては、令和4年1月21日に、第2回中小型BIMモデル事業WGが開催されました。そこでは、令和3年度BIMを活用した建築生産・維持管理プロセス円滑化モデル事業について報告がなされています。
報告が掲載されているのは、以下で紹介する株式会社見谷組を含む全9社です。
https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/build/jutakukentiku_house_fr_000134.html

建築プロジェクトにおけるBIM導入の効果等を検証する取組みを支援

BIMを活用した建築生産・維持管理プロセス円滑化モデル事業とは、建築分野において生産性向上に資するBIMの活用を促進するため、設計・施工等のプロセスを横断してBIMを活用する試行的な建築プロジェクトにおけるBIM導入の効果等を検証する取組みを支援するものです。
具体的には、有識者、関係団体等から構成される建築BIM推進会議で策定された「建築分野におけるBIMの標準ワークフローとその活用方策に関するガイドライン(第1版)」(令和2年3月)に沿って、BIMを活用する試行的な建築プロジェクトについて実施される次の効果検証等の取り組みに要する費用を支援します。

  • ガイドラインに沿って行われるプロジェクトにおけるBIM活用による生産性向上等のメリットの検証等。
  • 関係事業者が、ガイドラインに沿ってBIMデータを受渡し等しつつ連携するにあたっての課題の分析等。

「GLOOBE」ユーザーの株式会社見谷組の報告も掲載

J-BIM Officialサイトの中にある建築事例サイト「スタラボ」でも、「GLOOBE」のユーザー事例として紹介されている株式会社見谷組も、この事業の支援対象として紹介されています。
https://archi.fukuicompu.co.jp/architectstylelab/info/103

株式会社見谷組による報告は「仮想PJ見谷ビル新築工事におけるBIM活用による基礎工事の施工効率化の試行」と題したものです。冒頭では「施工図等の作成業務時間の短縮効果を検証する」の結果が

  • 構造基礎BIMモデル作成時間の測定
  • 施工図作成時間の測定による従来2DCADでの作図時間との比較
  • 数量算出時間の測定による従来の手拾い時間との比較

として表形式で掲載されています。
全12ページに及ぶBIMの現在地を探ることのできる貴重な情報となっています。
https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/build/content/001460912.pdf

株式会社見谷組の報告書の表紙

詳しくは、福井コンピュータアーキテクトのウェブサイトで。

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