ライカのシステムでICT施工を内製化/金杉建設
2022年10月10日

ICT 施工で生産性、安全性、利益が大幅アップ、 成功のカギは内製化へのあくなき探求心と実行力

Customer Case Study – 事例

Kanasugi Kensetsu_excavator-control panel

埼玉県春日部市に本社を置く金杉建設株式会社は、ICT 施工を積極的に実践する「i-Construction のトップランナー」として全国規模で知名度が高い。成功のカギは、ICT 施工を徹底的に内製化(インソーシング)したことだ。3 次元起工測量や設計データ作成のアウトソーシングや、ICT建機等のレンタルサービスの利用をしないことで、毎回の工事で技術と利益を確実に獲得し、積み上げていくことができる。同社は、ライカジオシステムズのマシンコントロール・ガイダンスシステム、GNSS、トータルステーション、地中レーダー探査システムなどを駆使してICT 施工を行いながら、生産性向上、安全性強化、利益向上などの成果を着実にあげている。

 

ICT 施工の内製化には専門組織と専任者が不可欠

金杉建設株式会社(代表取締役社長・吉川祐介氏)は、河川工事・道路工事・橋梁工事・上下水道工事・耐震補強工事など、土木工事全般を手がける総合建設会社である。公共工事が中心であり、発注者は、国土交通省関東地方整備局、および、埼玉県、春日部市などの地方公共団体が占める。

創業は1950年。70年以上の歴史を重ね、約70 名の社員を擁する地場土木会社として地元で親しまれると同時に、ICT 施工を積極的に実践する「i-Constructionのトップランナー」として全国に名を馳せている。
ICT 施工を内製化する企業姿勢が評価されて、2017 年に国土交通省が創設した「i-Construction 大賞」では第1 回の優秀賞を受賞した。その後、先端技術の活用により、建設現場のあらゆるプロセスに変革をおこす建設DXでも成果をあげ、「建設現場の生産性を飛躍的に向上するための革新的技術の導入・活用に関するプロジェクト」PRISM(Public/Private R&D Investment Strategic Expansion PrograM)にも参画している。

「当社がi-Construction成果をあげるようになったカギは、『ICT 施工の内製化』にこだわり、アウトソーシングを利用せずに自社で完結できる体制をいち早く整えたところにあります」と語るのは、i-Construction推進室 室長の小俣陽平氏である。
内製化のきっかけは2015 年にさかのぼる。国土交通省が「ICT 活用工事」とは何かを初めて定義し、試験発注した案件に取り組んだ。
「国交省の定義通り、『3 次元起工測量』に始まり、『3 次元設計データ作成』、『ICT 建設機械による施工』、『3 次元出来形測量』等の施工管理をして、『3 次元データの納品』をしました。しかし、測量、設計は外注で、ICT 建機もレンタル利用のため、終わってみれば社内には技術も利益も何も残らなかったのです」と小俣氏。
「これではいけない」と、翌2016 年には、会社の柱として「i-Construction」を前面に掲げ、内製化に着手した。まずはライカジオシステムズの土木工事向けマシンコントロール・ガイダンスシステムを2 台導入して、使い始めたのである。

続きは、ライカジオシステムズのウェブサイトで。

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