1923 年の関東大震災から今年で 100 年。多くの犠牲を伴ったこの悲劇は、日本の防災と都市計画の歴史においても、非常に重要な位置を占めています。現代の技術を駆使して、その軌跡を詳細に振り返る試みが数多く行われています。
本ページでは、東京都都市整備局の「復興まちづくり~100年先も安全を目指して~ 復興デジタルアーカイブ」や、日本都市計画学会の「地図と振り返る関東大震災100年」、東京大学大学院 渡邉英徳研究室、渋沢栄一記念財団、国立科学博物館の共同プロジェクト「企業資料から読み解く関東大震災 – 経済を支えていた企業はそのとき」、そして読売新聞社の「今村明恒の足跡と共に振り返る関東大震災」など、GIS を活用した 4 つの代表的なプロジェクトをご紹介します。
これらの取り組みを通じて、GIS の力でどのように歴史的な災害の記録や教訓が再現・共有され、これからの防災や復興フェーズに活用できるのかを深く探ることとします。
復興まちづくり~100年先も安全を目指して~
復興デジタルアーカイブ
東京都における関東大震災 100 年事業の一つとして、関東大震災の甚大な被害と都が取り組んできた復興まちづくりや防災都市づくりの取組、これから 100 年のまちづくりの展望などを都民に分かりやすく発信し、防災まちづくり等の理解促進を目的に企画されました。
「復興まちづくり~100年先も安全を目指して~ 復興デジタルアーカイブ」を見る
※画像引用:東京都都市整備局
※「復興デジタルアーカイブ」は、ArcGIS Experience Builder で作成されています。
地図と振り返る関東大震災100年
関東大震災に関する被災と復興に関する情報を、様々な資料を基にGIS データに変換し、オンライン地図として公開することを企画されました。
また、このプロジェクトで作成されたGISデータは、原則オープンデータとしてダウンロード可能となっています。
※「地図と振り返る関東大震災100年」のオンライン地図は、ArcGIS Experience Builder で作成されています。
企業資料から読み解く関東大震災 – 経済を支えていた企業はそのとき
震災では、街だけでなく企業にも大きな被害を及ぼしました。しかし、東京の経済は驚異的な復興をみせ、4年後には被災前を上回るほどに回復しています。
企業の被害状況から復興までどのような道のりだったか、国立科学博物館や渋沢栄一記念財団をはじめとする機関や企業が残してきた当時の資料をもとに振り返っています。
「企業資料から読み解く関東大震災 – 経済を支えていた企業はそのとき」を見る
※この記事に埋め込まれているアプリは、ArcGIS StoryMaps で作成されています。
今村明恒の足跡と共に振り返る関東大震災
当時の地震学者 今村明恒について、彼の足跡をたどりながら関東大震災への予測や教訓を当時の写真や地図を使いながら振り返っています。
※この記事に埋め込まれているアプリは、ArcGIS StoryMaps で作成されています。
防災・復旧における ArcGIS の利活用について
- プレスリリース:東京都都市整備局の関東大震災100年特設サイト「復興まちづくり~100年先も安全を目指して~」が公開されました
- 防災GISソリューション
- 自治体や企業での防災でのGIS活用事例
- 災害に関するGISデータ